魔女魔人編「復讐と約束」
「これで私は、晴れて魔神を名乗ることが出来る……! そして忌々しいあいつに……!」
少女はしばらく、その場で体をわなわなと震えさせていた。もちろん、体の底から込み上げてくる喜びと言う感情のせいだが、体を震えさせている理由はそれだけでなかった。と言うのも、あまりにも突然訪れたこの出来事に、少女は少し恐れをなしていたのだ。これだけの功績を自分が成し遂げてしまった。何かの間違いではないのだろうか。そんな消極的な思考が少女の体を自然に震わせているのだ。
しかし次の瞬間、今の意気揚々としている少女を、戦慄させる声が聞こえる。
「……残念だが、お前の始末はあいつに任せている」
あの非禁禁忌の声だ。それも少女の背後から聞こえる。
「え……」
またもや、少女の体に鳥肌が走る。しかし今度の鳥肌はさっきのものとは違い、心地良いものなど一切感じなかった。それどころか恐怖により、体を自由に動かせなくなる感覚まで覚える。そのくせに、異常なほど高まる心拍数。
そんな中、力を振り絞って背後を振り向くと、非禁禁忌がそこに居た。
そして、それを確認すると同時に、感じる腹部の痛み。少女が腹部を確認すると、非禁禁忌の槍の柄が、腹部を圧迫していた。
「……俺は、あの大魔法使いの罪の後片付けに来た。それだけだ……」
急に聞こえ難くなる非禁禁忌の声。それと同時に、暗くなって行く視界。気付けば、横向きの世界で、非禁禁忌の背が見えいた。
そして微かに聞こえる、あの非禁禁忌の安堵の声。
――……なんとか、約束は果たせそうだ――
実は、最近のお気に入りは非禁禁忌だったり……(本当は、かなり前から……)
とまぁ、ここで懐かしいお話を。
そういえば、階級がどうたらこうたらって、過去に言ってましたよね~。
いや~、その~、忘れてたわけでは無いのですよ?
今ってほら、魔人のお話なので、貴族は無縁じゃないですか?
だから、私は悪くない。うん。ねっ?
えーと、まだまだ未来の話ですが、貴族を取り上げた作品も書きたいと思っているので、詳細はその場で><
え? 落ちこぼれ? ん~まぁ、あれも貴族のお話なんですが……
なんと言いますか、えーと、その~。
あ、もう一つ懐かしいお話を。
第一話で、非禁禁忌を襲った武装集団。
あれのお話なんですが、最初の方に登場して以来、全然登場してないじゃないですか。あ、あれも、また忘れてたわけでは無いのですよ><
それで、あれも、貴族がテーマの作品を書くと共に再び登場すると思います。
もう、すでに大体の骨組みは出来ている状態なのでb
今ここで、べらべらとそれを明かしてしまうのは勿体ので、楽しみにしてて下さい!! としか言えないです。
さて、それを本編の物語にするか、別の物語にするか。非常に悩みどころです。
本編に取り入れれば、登場キャラが増える上に、空気キャラが続出する事になるからな~。う~む……
あ、語りすぎたので、このへんで! ではでは、次回のお話でお会いしましょう。