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機械天使~魔法と科学と学園と~  作者: 紅きtuki
機械天使~魔法と科学と学園と~Ⅱ
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魔女魔人編「甦り死『断末魔』」

 いきなり屋上へと続く扉が大きく開け放たれ、那由他や葉乃愛が良く知る人物が登場する。

 その人物は辺りを見渡すと、すぐに非禁禁忌達を見つけ、凶悪な目で睨み付ける。そう、断末魔だ。

断末魔の、その目、態度、雰囲気からは異常なほどに、極悪で不吉なものを感じさせる。周囲の人に戦慄を覚えさせる断末魔に、その場に居る誰もが感じ取った。いつもの断末魔では無いと。

 断末魔は『断末魔』と言う異名を持ちながらも、人懐こい部下の影響で、最近短期間で性格が随分と丸くなった。それが非禁禁忌との再会と言うきっかけで、一瞬にして崩れ、元の残酷で凶悪な断末魔に戻ってしまったのだ。


「久しぶりだなァ? 今は確か……非禁禁忌と言う名だったかァ?」


 断末魔は非禁禁忌に対して、礼儀正しく無い挨拶をする。

 それに対して非禁禁忌は仕方無いと言った感じに対処する。


「……お前は……あの時の『堕落者』か」


「オイオイ、誰に向かって口聞いてンだァ? 『裏切り者』。今のお前に俺を『堕落者』呼ばわりする権利があると思ってンのかァ? それにここに何しに来たンだァ……? ここはお前の居るべき所じゃねェよ。殺すぞ、ゴミクズ」


「……俺の目的は魔女狩りだ。これだけ言って分からないのなら、知る必要は無い」


「黙レ……! 殺ス!」


 断末魔が予備動作もなく、駆け出す。その速度は瞬間移動に近いが、それ程にも速くない程度。なんにせよ、ナンバー1との戦闘の時点ではありえない速度だ。那由他にも言ったとおり、断末魔はナンバー1なんかに本気を出していなかったのだろう。


「堕天サセテヤンヨォォォォ!!! 死ヲ賭セヨォオ!!!」


 非禁禁忌と断末魔との距離は十数m。その距離を刹那と言う間に縮め、掛け声と共に非禁禁忌の腹部を蹴り飛ばし、屋上から突き落とす。

 あまりにも早すぎる速度のせいか、飛ばされた非禁禁忌の隣に居た那由他と葉乃愛が、断末魔を遅れて目で追う。


「だ、断末魔様……?」


 断末魔の変わり様に、驚きと恐怖が隠せないのか、声も満足に出せない那由他。

 そんなかすれた小さな声を、断末魔は聞き逃す事無く、しっかりと捕らえ、那由他をさらに恐怖させる凶悪な目で睨み付ける。


「ナンダァ? クソガキ。気安ク俺ノ名ヲ、クチニ、シテンジャネェゾォ?! 殺スゼェ?」



 断末魔様の台詞の、変なカタカナは、これの伏線だと気付いて貰えたか心配なので、あとがきで補足してみる。

 これぞ、断末魔らしい姿なんじゃないかな~と思います。

 もういっその事、一生このままで居て貰おうかな~


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