第2話 新禁断王。世界を知り、旅立ちをする
ブラックの願いで、禁断王の力を引き継いだ後、この世界について聞いた。この世界には俺のいた世界とは違い、魔法などがあるらしい。そして、人間以外にも魔族だったり、神だったりと、よくあるファンタジー系のやつにいる種族は大体いるらしい。こうしてみると、自分は本当に異世界転生をしたのだと感じる。ちなみに、魔族や人間などの異種族間の関係はありがちだが、あまり良くないらしい。理由は、この世界には12の王が居る。なんでも、その力を全て集めた者たちにはなんでも願いが叶うとかなんとかとかいうことがあるらしい。なんか、者たちとか複数形なのは突っ込まないでおこう。なんか、すごく面倒くさそうだからな。そして、それはどの種族も当たり前だが、欲しており、種族間でも、その力を求め、絶えず争っているらしい。なかなかに大変な世界だと思う。そして、俺らが召喚された理由はおそらく、人類のピンチを救う為とかいう奴だと推測されている。まぁ。俺はそのピンチを救う奴らには入ってないんですがね。そんなことはいいとして、ここで一つの疑問が浮かんだ。
「なぁ。禁断王って王ってつくから、その12の王の一角を担っているのか?」
「…少し異なりはするものの、前までは皆が発するちからの一つであり、王でした。しかし、この力はいつの日か禁忌の力を恐れられ、王としていつしか、皆から認められなくなりら今は禁断王は悪夢乃六王の一角を担っています」
「その、悪夢乃六王とはなんだ?」
どんどん湧いてくる疑問をぶつける。ブラックは一つ一つ丁寧に答えてくれた。そして、俺は悪夢の六王についての存在を聞かされた。六王は、元は王の一角だったが、王たちの中でも一際、強大な力をもっていることから、過去の偉いさんたちが珍しく手を取り、歴史から消そうとし、歴史から消された王たちが、六王となり、六王らで呼び合っている秘密の称号となった。そして、六王1体1体の力は最恐で、世界が歪むようなくらいの性能をしているらしい。…改めてとんでもない力を手に入れたなと思う。そう聞かされ、俺が呆気に取られていると、続けてブラックが話しかけて来た
「…それで、これからはどうするつもりですか?」
「……どうするとは?」
「貴方様は我の禁断王の力を受け継いだことにより、貴方様は禁断王となりました。これにて、我の目的は果たされたのですし、我が呼び出しておいてなんですが、いつまでもこんな暗い場所にいるのではなく、旅をしたり、同じく召喚された者たちを探すのも悪くないだろうと」
「ほうほう。確かにな。そろそろ出たいと思っていた。でもいいのか?」
「はい。先程も言いましたが、我の願いと目的は果たされたので」
「…成程ね。…まぁ、争いはあるとはいえど、前の世界に比べて、落ち着けそうな世界に来たわけだし、落ち着いた生活を求めるのも目的として、その傍らで他の王を探したりしてみるかぁ」
「成程。いいですね」
「そうと決まれば!早速出発〜!」
「お待ちを。その前に、貴方様に渡したい物と警告を」
そうして、ブラックは、じゅんきに物資をいくつか渡した。その中の一つに冒険をする上で大切なスキルとかをチェックするもの「ランクチェッカー」というものがあった。確かに、自分がどれだけのステータスなのか気になるからちょうどいいとじゃんきは思った。他の物資はどんなのがあるのか、じゅんきが嬉々として物資を拝見していると、ブラックから、2本の槍を渡された。それは、まばゆい金色で、とても綺麗だが、同時に禍々しいものだとじゅんきは感じた。
「綺麗な槍だな。これは?」
「これは、禁断槍。我が戦いの時に愛用していた武器です。硬い岩でも簡単に砕けることのできる優れものです」
「ありがとう。何から何まで。でも、こんなにもらっていいのか?それに、この槍、結構大切なものだろ?」
「呼んだ身ですので。ここを出るとなるなら、これくらいは。そして、我はもう戦いなどはしないから、その槍を持っていても仕方ないのですよ。だから、使ってくれる方に差し上げた方が良いと思ったのですよ。…最後に我から、一つ。禁断の力は今の世間には認められていない力です。ましてや、他の六王たちも同じです。できるだけ、力の使用は控えた方がいいかと」
「成程。確かにそうだな。最後の言葉も、しっからと覚えておくよ。本当にありがとう。…じゃあ。俺は行くよ」
「はい。どうかお気をつけて」
そうして、じゅんきは元禁断王と別れを告げた。これから、彼の新しい旅が始まる。彼の新しい目的を達成するために。そのゴールを創造し、胸に期待を膨らますじゅんきなのであった。
ハーレムも遠いし、色々なんか遠いなと感じる。ゆっくりと回収していくとしよう。