第12話 はぐれでない召喚者たちは〜そのに〜
「はぁ、じゅんき君。大丈夫なのかな…ここに来て二週間、街とかに出たりして探してるけど、一向に見つからない………嫌、じゅんき君なら生きてる。きっと迷ってるだけ。いつか、ここに来て私たちに顔を見せてくれるはず」
私、愛川瑞姫は、1人、訓練の休憩中に呟く。ここに来てもう二週間となる。
彼女達がこの世界に来て、この世界の人たちを救うこととになり、彼女達はは役職とそれに見合う超能力的なやつを手に入れた。いわゆる、異世界あるある、最強系、又は超便利系能力というものである。そのなかでも、瑞姫は回復魔法を得意とする回復職という役職が適正であった。
仲間の傷をあっという間に直せる能力も、便利系の能力である。そんな瑞姫は、回復魔法の詠唱速度の向上、そして、わずかながら敵に対抗できる力を身につけるため、そして、もう少し先で行われるダンジョンでの実戦訓練に向けて訓練中である。
「瑞姫。また王混くんの心配ばかりして、好きだよねぇ。彼のこと。彼、無事にここに来たら良いねぇ」
「さ、沙羅ちゃん!よ、よしてよ!す、好きとかではないよ!た、ただ、心配なんだよ!」
「またまたぁ。顔を赤くしてぇ〜。可愛い〜。心配だけじゃないでしょ〜」
「そんなことないよ!沙羅ちゃんのばかぁ///」
彼女の親友ら沙羅がからかい、顔を赤くする美人、瑞姫見てこの時、男子(クラスの奴ら、訓練兵たち)は思った。
「「「「か、可愛い。め、女神だ」」」」
と。そして、一部の男子はこの場にいないじゅんきのことを恨むのだった。
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「瑞姫。今、大丈夫か?」
夜、コンコンとドアをノックされた。私は「大丈夫よ」と言いながらドアを開けた。ドアを開けた先には勇者の称号を持つ、剣士が適正職業であり、クラスの中でも実力が一番高く、正義感が強い。勇者の鏡みたいな私の幼馴染、天野勇樹が居た。
「こんな夜遅くにどうしたの?」
「…瑞姫が心配でな。ここに来てからずっと元気がないだろう?大方、あいつの事が気になると言う事なのだろうが」
「…そうね」
「…なぁ。心配なのはわかる。俺も、ここに来てあいつを見てないから心配はしてる。だけど瑞姫。心配のしすぎはは良くない。帰って瑞姫の体に悪影響を及ぼすぞ。もうそろそろしたら実戦訓練だしな。気持ちを一瞬だけでも切り替えようぜ」
「え、ええ。わかっているわよ。ありがとう。そして、ごめんね、心配かけて」
そういうと、「いいって。俺もこんな時間に来て悪かった。それじゃ。おやすみ」と言い、勇樹は部屋を去った。
クラスでもいじられることが多く、それに反撃することもしなかったクラスメイトがこの世界に来た瞬間から居ない。
悪い奴らに襲われたりしてないか、魔物達に襲われてないか、彼女にとってはなぜか、それがすごく気になり、そして、とても不安になることであった。
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場所は変わって、じゅんきのいる街へ
「さて、そろそろ時間も良いくらいだな。…そしたら、依頼をやりに行きますか!」
そう思いつつ、街を出て、人目がないところまで来たあと、じゅんきは愛車を収納魔法から取り出し、洗車を始めた。
ちょっとの間、外の草むらに放置していたのだから、土埃などで汚なくなっていたからだ。王国に行くのに、汚いままでは良くないと思ったからだ。
ちなみに洗車方法は水を大量に購入し、買った布で拭いてるということだ。まぁ、傷つきそうな洗い方だと言うことには、突っ込まないでくれ。これしか洗車方法はなかった。
そうして、愛車の土埃を取り、綺麗にした後、じゅんきは目的であるミッシェル王国へとギルドで貰った地図を頼りに車を進めるのだった。
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