第9話 急なランクアップと新たなる依頼
「じゅんきさん!貴方をSランク冒険者に昇格させます!」
夜が明け、朝一番でギルドへと向かうと、昨日のスタッフ(眼鏡美人)に連れられ、別室へと案内された後、そんなことを言われた。どうやら、昨日の SSSランク級の魔物の討伐が功績として認められたらしい。なんか、急だなと思った。
「あぁ。まぁ、Sランク冒険者になれることは光栄たが、そんなあっさりとしてていいのか?」
「何を言いますか!は堕チシ呪イノ魔術師の討伐は熟練の冒険者達でも不可能なくらい、強いモンスターであったのですよ。それをたった1人でやり遂げるということは快挙であり、栄誉なことであり!素晴らしいことなのです!」
「そ、そうなのか」
「…そこでぇ...そんなモンスターを倒し、新たにSランク冒険者となったじゅんきさんにご相談があるんですよぉ」
あ。これ、この相談が本題の奴だ。そのためにこのギルド、俺をSランクにしたな。なんか、すげぇめんどくさい依頼な気がする。
「…相談とはなんですか?」
取り敢えず、聞くことにした。
「よくぞ聞いてくれました!実は、最近異世界から呼び出された勇者様御一向が、二週間後、無限ダンジョン、インフィニティに向かわれるのですよ。
勇者様達はもうそれはそれは強い技能、勇者を含む優秀職業をお持ちのようで、さらにその勇者達こ指南役兼王国騎士団長様までもが参戦するので攻略は余裕だと思うのですが、一応、ダンジョン攻略の決まりとして、Sランク冒険者1人は連れて行かないといけないのですが、Sランク冒険者というのは当たり前ですが数が少なくてなかなかにこんな地方のギルドでは捕まえられないのですよ。
だけど、こんな依頼がここへ来たのは、 ここが一番ギルドのある街では近いからなんです。そして、幸運なことに!討伐ランクSSSの魔物を討伐し、Sランク冒険者となった人が目の前に!報酬は超弾むらしいでどうか受けてください!お願いしますよー!!」
あいも変わらずぐいぐいとくる人だ。…にしても、異世界から来た勇者一向か。もしかしたら、あいつらのことかもしれないな。…まぁ、あんまり気は進まないけど、報酬は弾むらしいし、先生達の顔も久しぶりに見たいと思った。
「…わかった。その依頼。受けよう」
だから、依頼を受けることにした。
「あ、ありがとうございます!それで、早速日時なのですが、向こうからの要求で、冒険者とは一週間前には顔合わせをしたいということらしいので、一週間前に間に合うように、到着して欲しいのです。なんなら、馬車をこちらに向かわせることも可能ですよ」
いや、馬車って、なんか異世界漫画あるあるな物がおおいなぁ。まぁ、俺にはL○A風に仕上げた速い愛車があるからそんなものはいらないけどな!
「いや、馬車はいらない。自分で行く」
「そうですか。なら、これをお持ちください。通行許可証です」
「あぁ。ありがとう」
「お泊まりの費用や、飲食代などは全て持つそうなので、そこら辺は心配しないでください。そして!ないとは思いますが、くれぐれも、遅刻などはしないように!お願いします」
と、念押しされた後にも、説明は続いた。主には冒険者として、人として、王国内では当たり前の行動をするようにってことらしい。いわば、犯罪とかはするなよってことだ。それを聞いた後、俺は昨日の夜、考えていたことを調べるべく、図書館について聞いた。次の目標地点は図書館。まだまだ、やるべきことは沢山あるなと俺は思った。ダンジョン攻略まであと二週間。一週間前までには向こうの王国、ミッシュル王国に出向くまでに、俺は新しい力を身につけないといけないのだ。
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ギルドでの長い依頼話が終わり、じゅんきは現在、図書館に来ていた。今回調べることは、魔物達を使役する方法、ではなく、合体獣作るための良い方法について、そして、いい加減、外に放置してしまっている愛車をどうにかするための魔法を探しに来た。あのまま、放置しておくと草ヒロになってしまうからな。と。考えていると、よさそうな魔法がいくつかあることを発見した。
「ほう。空間収納魔法か。やっぱりそういう系になるのか。どれどれ…」
と、空間収納魔法についてのページを開けた。すると、自分の脳内に、やり方がなぜか思い浮かんできた。…そういえば、俺には能力理解という便利技能があったのだった。そして、俺は空間収納魔法を隅々まで読み漁り、空間収納魔法については理解し、あとは実際に使ってみるだけである。試しに使ってみることにした。
「…収納」
そうすると、さっきまで手元にあった本は消えた。そして、思い浮かんだ通りに次は出す方法を試した。
「出したい物をイメージして…呼出!」
出したい物をイメージする。そうすると、手元に本がでてきた。ほう。まずは第一の問題については解決した。これで俺の愛車は草ヒロにならなくて済む。後で回収するとして、次は本題。俺の力の代わりとなる戦闘方法を生み出さないといけない。俺は収納魔法の本を元の場所へ返し、魔物についての本を探しに行くのだった。
「…ふむふむ。なるほど、魔物を倒した後に出てくる魔法石、それが、力の源である、か」
俺は、魔物についてを調べていた。特に、魔物の力の根源についてだ。魔物の力の根源は、どうやら、魔物を倒した後に出てくる魔法石に力がこもっているらしい。だからこそ、冒険者はギルドはそれを集めているらしい。魔法石は武器素材やポーションなどの幅広い便利グッズに使用されるからだ。………ここで、俺に一つの名案が浮かんだ。
「ふふふ。俺の考えついた作戦で、合体獣の実現ができるかもしれないぞ!!」
と、心の中で叫んだ。仮にも図書館なので。思い立ったが即行動が俺のモットーである。本を俺は閉じ、使えそうな本を何冊か借りて、ギルドへと大急ぎで戻るのだった。
「す、すみません!まだあの魔法石、堕チシ呪ロイノ魔術師の魔法石はあるか?」
「は、はい!まだありますよ!」
「それっていくらくらい払えば返してくれる?」
「え?き、急にどうしたのですか?」
「いやー。あれでちょっと武器?を作りたくてな」
「は、はぁ。あれで武器、ですか。なかなかに難しいとは思いますが、なにか腕利きの職人でも知っているのですか?」
「まぁ。そんなところです」
「成程。丁度、この魔導石を買い取りたい人がいなくて困ってたんですよ。そのくせ、結構禍々しいしで、敏感な冒険者はビビるしで我々も扱いに困っていたんですよ。討伐した本人が欲しいなら、差し上げてますよ。在庫処分ということで、無料で差し上げますよ。その代わり、その職人さんは紹介してくださいね」
「了解です!助かりまーす。ありがとうございますー!」
「…あれで何ができるんだろうなぁ。今度聞いてみよ」
そうして、俺の手元に、魔術師の魔導石が返ってきた。無料でっていうのもかなり大きいな。結構な額を要求されると思っていたが。そして、すまないな。眼鏡美人さんよ。腕利きの職人がいると言ったな。あれは嘘だ!!と心の中で思いながら、車の回収に向かうのだった(覚えていた)。
主人公は合体獣を作る為方法として、どんな方法思いついたんだろう。それは次回につづく




