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第0話 スベテノハジマリ

「我の力を受け継いでくれないか?」


暗闇の中、俺、「王混おうこん じゅんき」は目の前にいる謎の化け物に懇願されていた。俺がなぜこんな状況になってしまっているのかについては、少し前に遡ることとなる。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


学校というものは何曜日であっても面倒くさいものだ。それは誰でも思うはず。それをじゅんきは人一倍思っている。


じゅんきにとって、学校は面倒くさいし憂鬱である。正直行きたくはない。けど、流石に最終学歴中卒では将来何もできない人間になりそうで嫌なので渋々行っているものの、学校でのストレスを発散する為か、毎日夜遅くまでゲームをしたり、好きなアニメを一気見している為、学校ではいつも眠たいのである。


そして、そんな彼が更に学校が憂鬱になる原因がクラスにあった。


「よぉ。ボッタ君〜。今日もふらふらして徹夜かよ?またまたゲームかぁ?」


「もしかして、エロゲとかかぁ?いやー。キモいねぇ〜流石キモオタ属性持ちのボッタ様〜」


「おいおいw辞めてやれよぉww」


朝、教室に入るとすぐにこんな風に面倒くさい奴らに絡まれるからである。


佐藤隴西さとうろうせい剛者健ごうしゃけん坂野健さかのけん桜蘭時遥ろうらんじはるき」は毎日飽きもせずにじゅんきに絡んでくる。


ぼっちとオタクを掛け合わせてボッタとか小学生でも付けなさそうなあだ名をつけてじゅんきをいじっているのである。


確かにじゅんきはオタクである。周りの奴らともコミュニケーションを進んで取ろうとしない。一応、身だしなみはきちんと、髪の毛も整えてはいる。


…まぁ、クマはあるけど。


そして、じゅんきはただ、ゲームやアニメなどが好きで、夢中になると時間を忘れやすいってだけである。ちなみに、本人はエロゲーとかには全く興味がない。


更に、クラスにも、身だしなみの整っていない奴ら、つまり、じゅんきよりもいじられそうな奴らはクラスにいる。なのに、そんな奴らに興味を示さずじゅんきに絡むのには、とある理由がある。


「やめなさい!隴西君達!じゅんき君が困ってるじゃない!」


と、じゅんきと隴西達の間に入ってきたのは学校のマドンナの1人、愛川瑞姫あいかわたまきである。


これがじゅんきが隴西達に特に目をつけられ、クラスの皆んな、特に男子がじゅんきを助けることをせず、じゅんきがクラスで浮いてしまっている理由である。


下手すれば、そこらへんの女優よりも美人な彼女。誰に対しても優しく、おまけに学年成績はいつもトップ3に入るとかいうパーフェクトウーマンのような人が、容姿平凡、成績普通。毎晩毎晩、クマを作るくらいまで趣味に没頭し、学校では居眠りも多いような奴に関わっているのかが皆んなは不満なんだろう。


彼女はそんなじゅんきのことを、とても優しい性格からかなんなのかは知らないが、じゅんきがこのクラスで浮かないように、生活態度とかを改善するためのお手伝い?的なものとして面倒をみていると思っているのだろう。


しかし、他の奴らからすれば、それはじゅんきに対する妬みの材料となってしまっている。クラスメイトがじゅんき本人よりも生活態度を悪くしても、彼女はそんな奴らに対してもじゅんき並に世話を焼くかと言われればそうではない。てか、全然焼かない。


だからこそ、そんな彼女に世話をしてもらっているかつ親しくしてもらっているじゅんきはクラスでもかなり浮いてしまっているのだ。


しかも、そんな彼女に面倒を見てもらっているのに、本人には改善の意思が見られないこともまた、浮いてしまう理由のひとつとなっているだろう。


「あ、ありがとう。いつも助けてくれて」


「いいのよ。それよりも、隴西君達はどうして...」


と、瑞姫が隴西達を叱る。隴西達はなぜかまんざらでもなさそうな感じだ。


じゅんきは「きめぇ。こいつら」と思った。同時に隴西達4人意外の男子勢は「いいな。じゅんきは事あるごとに瑞姫さんと話したりできて。羨ましい。妬ましい」と思っているのかと思うくらいの嫉妬の目をじゅんきにやる。


じゅんきはそれを感じとった。そんなじゅんきに沸く感情は「最悪だ。本当に。俺は寝たいのにな」ということである。


そんなじゅんきの元に新たな人達がきた。


「いつも大変だねじゅんき君。おはよう」


「大変なのは瑞姫だよ。こんなどうしようもない奴の世話を毎日毎日して」


「勇樹。そんなことを言わないの」


と、やってきたのは馬童沙羅ぶどうさら天野勇樹あまのゆうきである。


この2人は瑞姫と幼馴染である。しかも2人も超がつくほど顔が整っている。


馬童沙羅は武術に優れている。サッカー、バレーをはじめとした球技も、短距離長距離の走る系の大会でも数々の良い成績を残したいわばスポーツの天才ってやつである。そして、ショートの黒髪にクール系とも言えるような顔立ちで爽やかな顔で美人である。


性格瑞姫と似ても困ってる人を助けるような性格の持ち主でもある。瑞姫と沙羅は女子の中で、クラスの中いや、この学校無いでも随一と言えるくらいの超絶人気な2人である。男子からも、そして、沙羅は女子からも。


そして、勇樹はクラスの委員長で、統率力があり、いつもクラスを引っ張っている。陸上部に所属しており、彼の走る姿を見に女子がいつも群がっているくらいである。彼のファンクラブがあるくらいだから彼もまた、人気者である。


そんな人たちと会話できている?主人公は更に妬みの視線を受けた。今度は女子からも。


主人公の気分は最悪であるが、「気分最悪」なんてことを口走ったら間違いなくじゅんきは消し炭になる(そこまではならないと信じたい)と感じ、「あはは」と苦笑を浮かべつつ、3人に感謝を伝え、自分の席で睡眠を取ることとした。もう、疲れたからである。そして、眠いから。


多分、この時も「何勝手に寝てんだよおまえ」という視線がぐさぐさと刺さったが、睡魔には勝てないものである。同時に、トラブルに疲れきっているのである。そんなじゅんきは夢の世界へと誘われるのだった。 


ーーーーーーーーーーーーーーーー


じゅんきが再び目を覚ました時、いつもなら、意識がしばらくははっきりとしないのだが、今日は謎に、すぐに意識がはっきりとした。


直感で、ぼーっとしてはいけないと感じたのだろうと思い、じゅんきは辺りを見渡す。教室は謎の光に包まれていた。


クラスの皆んな、体が動かせないのか、「体が動かねぇ!」「なにが起きてるんだよ!俺らどうなるんだ!?」「嫌!」などという声を上げるしかできなかった。しかし、じゅんきや、他のオタク軍団はこの展開をアニメとかで見ていたりしている為か、みんなよりかは驚いていなかった。むしろ、うきうきしてるやつもいた。


それよりも、こんなことが起きるのかと思っていた。しかし、じゅんきは直感で動かなければと感じた。皆んな動けない中、自分だって動くことが出来ず。そして、このままこの光に飲まれるはず...はずなのだがじゅんきは動くことができた。


じゅんきは一瞬驚きを感じたが、同時に早く教室をでないといけないと感じ、急いで教室を出た。じゅんきが教室を出る前、皆んなが「なんで動ける。なんであいつが!?」や、「助けてほしい!」という言葉が聞こえたが、じゅんきは無視をし、教室の外へと出た。


じゅんきが教室を出た後、教室が眩く光った。じゅんきが急いで振り返ると、そこには先程まで居たクラスメイト、先生達が誰も居なかった。


じゅんきは今までのクラスメイト達から受けてきたことを思い出した為、助けなかったことへの罪悪感少なかったものの、いつも自分に優しい瑞姫を助けなかったことには罪悪感を少し抱いた。


…なんなら、むしろ、自分も大人しく行けばよかったと一瞬思った。しかし、過ぎたことはどうすることもできない為、取り敢えずじゅんきは他の教職員にこのことを話そうと職員室に行こうとした。…しかし…


「あれ?勘違いだといいが、俺の後ろがすごく眩しく光ってる気がする…」


じゅんきの勘違いではなかった。後ろを振り返ると、じゅんきの後ろにはさっきとは違う色の謎の光が迫ってきていた。じゅんきはこれがなんなのかをなんとなく理解した。さっきは急いで出ないととかまだ少し寝ぼけていたからか、光の正体がなんなのかを理解はできなかったが、今は意識がはっきりとあるし、落ち着いている。だから、わかってしまった。


「これは、魔法陣だ...俺も...どこかへ飛ばされるという運命からは、逃れられないのか...」


異世界かどこかへ行くことになるという運命からは逃げられない事にじゅんきは気づいてしまった。そう思うと、体は自然と動くことをやめた。そうして、無抵抗になったじゅんきは魔法陣に飲み込まれたのだった。


ーーーーーーーーーーーーーーー


そうして、今に至る。光に包まれ、真っ白だった視界から光が消え、辺りが暗闇だという事に気づいた。そして、じゅんきが辺りを見回していると…


「ふふ。よく来たな。転移者...もとい、我に認められし者よ。」


じゅんきは驚きのあまり声が出なかった。目の前にはあきらかに人間ではない...一言で表すなら、ゲームとが出てくるような化け物という言葉がお似合いな奴が居たからだ。暗くて体の色は分かりにくいが、角や、至る所に棘があったりと、自分と同じくらいの身長であっても、なんか、すごく強そうな奴であるということが一目見て分かるくらいの容姿、そして、強い気配を肌で感じた。


「お主の行動には驚いたぞ。まさか転移の魔法陣を抜け出すことができるとはな。あの魔法陣はお主のような人間には抜け出すことすら不可能なくらい強力なものだったのに、それをお前は簡単に抜け出すのだからな。だからこそ、我はお主に興味が湧いた。だからこそ、お主をここへ呼んだ」


じゅんきは理解ができなかった。皆んなはどこにいったのか。自分は、なぜこんな奴に興味をもたれ、転移させられここへきたのかということなど。理由を話されてもよく理解ができないくらい、頭の中は真っ白になった。


そこで、不安ながらも聞くことにした。


「あ、あの。俺はどうなったんですか?俺は…貴方によって転移されたんですか?そして、皆んなはどこですか?」


「そうだ。我のせいだぞ。そしてお主と、お主の近くに居た人間共はこの世界「オーライ」に来たのだ。お主の近くにいた人間らはおそらくだが、「ミッシュル王国」というところに居る。すごく強そうなオーラが出ているから。そうなのだろうとな。ちなみにここからはすごーく遠い。お主をこの世界に誰が呼んだかなのだが、王国にあるという観点から、多分王国の人間だろうが…くわしくは知らんな」


こんな真っ暗なのに、どうしてわかるんだろう…まぁ、それは今はいいか。


「成程。俺はなんで、皆んなと一緒じゃないんですか?まぁ。違う色の魔法陣を通ったからかもしれませんが」


「その通りだ。我は先程も言った通り、お主があの魔法陣から逃げれたことを素晴らしいと感銘を受けてな。お主なら、我の願いを叶えてくれそうだから、我がお前だけをここへ呼んだのだ」


「その、お願いというのは?」


「…我の力を引き継いでくれんか?」


そう、じゅんきは懇願された。この一言が、じゅんきの人生を劇的に変えた一言になることになるとは、この時のじゅんきは知りもしなかった。

考えたら即行動みたいなノリなのでけっこうはちゃめちゃかもしれませんが、温かい目で見守ってくれるとありがたいです!アドバンスや誤字等がありましたらコメントよろしくお願いします!

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