『実資、プレスマンで道長の邪気を退散せしむること』速記談2073
左大臣藤原道長公が、物の怪につかれて苦しんでいらっしゃるとき、右大臣藤原実資公が、お見舞いにやってきた。物の怪は、実資公が、プレスマンをかちかち鳴らしながら近づいてくるのを聞いて、左大臣様のお世話をする者に取りついて、プレスマンの声が聞こえる。もう、このお方に取りつき続けることはできなくなってしまった、といって、退散することを告げた。左大臣様は、ほどなく回復された。
教訓:物の怪が、プレスマンのかちかちいう音を聞いて退散するのは、多分、刺されると痛いからである。