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茨の城領へようこそ・行きたい領ワーストなんて許せませんわ!  作者: SIYORI
宇宙(そら)から見えるパワースポット
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19/30

宇宙(そら)から見えるパワースポット ①

『USAに住む皆さん、今日も地球は青く美しいぜ!』


アパロ14号に乗るエルガー・シュミットの著書【月から登る地球】に記されている記事を抜粋。


『月の地平線から地球が昇ってくるんだぜ!感動の瞬間だ!

俺は生涯、この窓から見た景色を忘れることは無いだろう・・・

それぐらい・・・美しい。

うん?なんだ・・・ジャパンに光の柱が立っている!

レーザーか?・・いや、神秘的な光だ・・・

TOKIOの少し北側だ、ヘイ!トム!君も見てくれ・・・・』


後にエルガー・シュミットが地球に帰還しその光源を調べたところ、

茨の城の大岩神社の座標と一致したと締められている




「え!?大岩神社ってそんな話があるの?」

「カミーネ、毎年、初詣行ってるって言ってたじゃない」

「行ってるけど、うちの恒例行事の一環だもの」

「ああ、光圀公に所縁があるもんね」

「そうなのよ、でも・・・いつも言葉にはしづらいけど・・・

神々しい・・・っていうか厳か?な感じはしてるよ」


来活の部室で3人が大岩神社の話をしている。


「なんか・・・わたしみたいなミーハーな気持ちで行ったらバチが当たりそう・・」

「そうね、りつは気を付けたほうがいいかもしれないわ、バチが当たる素質は十分」

りっちゃんの心配をななみが辛辣に返し、りっちゃんが指を鳴らすポーズをしている。


「大体、パワースポットに行きたいってどういうことなんだろう・・・」

「それだけ、癒しを求めてるってことじゃないの?」

「癒し・・・か・・・神社って疲れてる人が行くところかな」

「ある意味、そういう部分はあるわね、人生に疲れたとか、夫婦生活に疲れたとか・・・」

「駆け込み寺って言うもんね」

「それって現代風な感じもするけど・・・元来、祈願しに行く場所なんじゃないかな」

「・・・そうでしょうね」

「うん、天皇も日ノ本の民の幸せを祈るのがお仕事だし、パパも領民の幸せを一番に願ってる気がする」

「普通の人は・・・家内安全、学業成就、安産祈願、恋愛成就・・・」

りっちゃんが指折り数えているが、

「調べたら165あるらしいわ」

ななみが操作している携帯を2人に見せる。

「げ!そんなにあんの~」

りっちゃんが見せてもらった携帯の画面をスクロールさせて、眺めている。

「多分、もっとあるわね」

「カミーネは千客万来とか」

「う~ん、前はそうだったけど、今はパパに近いかも」

「お、領主様に近づいたってことかな~」

「わたしの目にもカミーネは成長したように見えるわ」

2人はカミーネの成長を評価してくれるが、

「そんな、まだまだよ」

父の重責を肌で感じられるようになったカミーネには自分がいかに小さい存在かが解るようになってきていた。


「じゃあ、3人で行ってみる?」

「考えるよりまず行動はりつらしいわ」

「うん、わたしも自分が何を願うか大岩神社の社の前で感じてみるわ」


そう言って3人は立ち上がる。

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