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剣道:伝授

⚠️童貞という単語が出ていますが、下ネタ・エッチな小説ではなく完全バトル小説になります。ご了承ください。⚠️



〜フルトロン〜


タケル達が危険空間をかけられて数十分が経過した。


そう、数十分も経過している。

なのに何故マーチ以外の3人は動いていないのか。


動くと風が体に触れくすぐったくなるからだ。

ぐっと拳を握り、ソファに座った状態から動けない3人はこの状態からどう動けばいいかひたすら考えている。


「あ、あの〜……皆さん大丈夫ですか?」

「全然大丈夫じゃないです」


とにかくこの状態で敵と戦うのも非常に分が悪い。

慣れようにも慣れるまでの順序がある。

その順序の先っちょが頭を出してこない。


つまりこの3人は今どういう状況かと言うと。

動けないのだ。

全くもって動けないのだこいつらは。


「困りましたね……痛み軽減魔法とか使ったら緩和されま」

「それだ!!それを使ってくれマーチ!!」

「お願いマーチちゃん!!」


タケルは食い気味でマーチに叫ぶ。

でかしたマーチと思うタケルはすぐに軽減魔法をかけてもらおうとマーチの傍に近寄る。

近寄るだけでも凄くくすぐったく、傍から見たらとんでもなく意味のわからない状況だ。


「で、では……痛感軽減(ダメージカット)!!」

「うぉっ……!?」


パァっとタケルの身体が光り、タケルの頭上に防御マークが小さく現れる。

やがてそのマークはでかくなり、タケルの頭上から爪先まですり抜けていった。


「ど、どうですかタケルさん」

「うおおおお!!!元に戻った!!!!」


ぴょんぴょん飛んで嬉しそうにするタケルを見たゾエラとガルドはすぐにマーチの傍に駆け寄る。


「マーチちゃん早くお願い!!私死んじゃう!!」

「死ぬぞワシ!!ワシ死んじゃうぞ!!!」


まるで救援物資が来た時に乞食をするガキみたいだなと思うタケル。

こういうことを思うから童貞なんだろうなと思ってしまった。



〜フルトロン 剣道場〜


「ほらそこ!!もっと早く振って!!」

「おっす!姉貴!!」


集会場の隣に、少しボロい道場が立っている。

道場名は《ソード》、至ってシンプルな名前だ。


割と大きい声で練習している生徒たちの声はたまに聞こえてくる程度。苦情が来ようが塾長が怒鳴り返しているとの事だ。


「スーラ、入るぜ」

「おっ、タケルじゃないか!」


ここにいる塾長、名前はスーラ。

時はオーランとポーカーをした時まで遡る。

ーーーーーーー


〜ポーカー対決終了後〜


タケルはポーカー対決で頭が疲れてしまい、買い物した物から長ヌギを取り出して遊び始めた。

この異世界は日本に似た食物が多いな……と思いながらブンブン長ヌギを振り回していた。


「ポーカーまたやりてぇなぁ……」

「君!!」


後ろから大声で叫んでくる女性の声が聞こえてきた。

びっくりするも恐る恐る後ろを振り向くと、そこには腕を組みながらドヤ顔でこちらを見てくる女性がいた。


髪は片目の方だけ緑色で長く、その他の色は黒色でポニーテール。道場の服を着ていた為、恐らく道場の生徒かなにかだろうな……と思うタケル。


面倒事に絡まれる前に逃げるかと思った刹那。

その女性はギュンとこちらに近づき、ガッと肩を両手で掴む。


「剣に興味あるのか!?」

「……は?」

「是非!君を私の道場に入れてあげよう!今なら年会費無料、道具も全て貸出可能だ!勿論それも無料……」

「ちょ、ちょっと待て!!」


慌てて彼女を引き剥がすタケル。

ハァハァとこちらを見てくる彼女はもう獲物を捉えた獣の目だった。


「俺はこいつを振ってただけだ!剣なんて興味ね」

「振る行為がもう剣に興味があるだろう!?」


食い気味で叫んでくる彼女。

そんな大声じゃなくても聞こえるのに何故かずっと叫ぶ彼女に少々苦手意識を持ち始めた。


「あっ、失礼!私の名前はスーラ・イヴだ!趣味は剣を振ること!よろしく頼む!」

「す……鈴木タケル……」

「タケルか!!聞いたぞ!君新人戦で優勝した人か!?」


こんな人でも俺の存在を知っているんだな……と思いながらタケルはコクコクと首を縦に振る。

後退りしながらスーラから離れるタケルだが、それと同時にスーラも近づいてくる。


逃げれないというか逃がしてくれない。

どうしようかと思っていた時、スーラが口を開く。


「そうだ!!君のパーティに剣士はいるか!?いなかったら伝授してやるぞ!!」


剣士……そういえば俺のパーティに剣士いないな……。


タケル……ほぼ素手

ゾエラ……ほぼ素手

ガルド……ほぼ素手

マーチ……ほぼ杖


偏ってるなぁ……今考えると凄く偏ってるなぁ……。

伝授してもらえば今後の戦闘にも役に立つと思ったタケルは後退りを辞める。


「スーラって言ったっけか」

「あぁ!!」

「俺のパーティの1人に剣を教えてやってくれねぇか」


思わずスーラはゾクッとした。


「タケル!!君は凄く優しくて協力的な奴だ!!!」


あまりにも嬉しい言葉にスーラは興奮したのか、タケルを今一度掴みぶんぶんと揺らす。

泡を吹いて気絶してしまったタケルであった。

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