計画:開始
⚠️童貞という単語が出ていますが、下ネタ・エッチな小説ではなく完全バトル小説になります。ご了承ください。⚠️
〜フルトロン 寮〜
チャルエを救ってから約7日が経過。
とりあえず報酬金は10万ガロンを受けとり、寮に戻る時にはチャルエの住民たちが徐々に戻っていくのが見えた。
アグアナはあの後どうなったのかは知らないし知る由もない。
戦闘城も着々と修復作業を進めているとの事だ。
修復作業を始める前に住民が目にしたのは、原型の無い遺体が心臓に穴を開けられており、悲惨な状態で転がっていたのがいたらしい。
恐らくそいつは……。
……まあ、考えても仕方ねえか。
「タケル〜腹減ったんじゃが〜!!!」
「っるせぇ!!今作ってるから静かにしてろ!!」
かれこれ5回以上同じことを聞いてくるガルドに腹を立てているタケル。
今作っているのはオムライスに似た物。この世界に卵に似た「エック」という食材があった。
前にいた現世でもオムライスは作っていたのでこれくらいはお手の物だ。
そう思っていると、寮の玄関からノック音が聞こえてくる。
掃除をしていたゾエラがタケルの方を向いて話しかける。
「タケル君、来客者が来たんだけどどうする?」
「ガルドお前が出ろ」
「腹減って動けんからやだ。ヌシが行け」
「動いて腹をもっと空かせたらいいだろうが、行け」
「やだやだ嫌じゃ!!!今動いたら死ぬぅ〜!!!」
そう言いながらデパートのおもちゃコーナーの地面でじたばたしてる子ども見たいに駄々をこねるガルド。
「あー!すっごい動いてるね!!その調子でそのまま玄関いけや!!!」
「ぬぉぉぉぉ無理じゃああぁぁ!!!!」
「ガルドさん角光ってる!!光ってますよ!!」
「うるさいわねぇ、入るわよ〜」
「いや普通に入ってこないでください収拾つかないんで!!」
ガチャっと合鍵で入ってくるウィドウが目に見えた。
アポもなしに入ってくるウィドウのプライバシーの無さに少しイラッときたタケルがツッコミを入れる。
ー10分後ー
「んで、タケル達は今その報酬金でぐーたらしてるわけね?」
ウィドウはソファに座り足を組みながらタケル達に話しかける。
マーチがササッとお茶を出しウィドウの隣に座った。
「ウィドウさんが回復魔法をかけていなかったら俺たち死んでましたよ。本当に感謝してます」
「当然よ。私に感謝する事ね」
腕を組みソファにもたれ掛かるウィドウ。
なんで俺たちの寮なのにこっちが丁寧な姿勢してるんだ……?
「でも、安心しない事ね。四天王の2人を逃がしたということは倍の仕返しが来るわよ」
「倍の仕返し?」
ウィドウの発言に少し怯えながら質問をするゾエラ。
……今考えてみたらそうだな。あっちサイドがしっぽ巻いて逃げ続ける訳が無い。
「恐らくターゲットはここフルトロン。貴方達が住んでいる村を襲撃するに決まってるわ」
「襲撃って言ったって……ここにはバロンさん達もいるじゃないですか」
「えぇ、だけど標的はタケル……恐らくあんたが中心よ」
指をさされてドキッとするタケル。
思えばタケルは仮面の男やアグアナ、四天王のエテルナ等をぶん殴っている。
標的……いや、魔王に目をつけられるのも考えられる。
「どこに何の人数来るのか分からない。油断しない事ね」
ズズっとお茶を飲み、カタンとコップを机に置き溜息をつく。
「私が伝えに来たのはこれだけじゃない。貴方達には今日から警戒態勢魔法を付与させてもらうわ」
「警戒態勢魔法……?」
「警戒態勢魔法、通称《危険空間》と言われる魔法です」
危険空間
対象者に半径30mの空間を作り出す。
空間に入った物に反応し、異様なオーラを放つ人間には鳥肌が立つようになっている。
ダンジョンに行く冒険者等はこの魔法を使うのが鉄板。
だが消費量が多い為、頻繁に使うことは無い。
「つまり、この魔法を使って鳥肌が立ったら出動するようにしろってことじゃな?」
「そういうこと。あなた達に暇なんてないわよ」
魔王の配下が来ないとは限らないしな。
かけてくれるだけありがた……
「っいでええ!!!!」
「言っとくけどこの魔法……鳥肌を強制的に出すようにする為に、かかる時だけ皮膚が敏感になるから空気に触れるだけで痛いわよ」
「説明がぁぁ……遅いんじゃああ!!!」
「痛いですよウィドウさぁぁん〜!!」
「やっぱり慣れてないと反応が新鮮ですね、師匠」
服と擦れて超くすぐったいし超痛い。
「いつまでこれが続くんですかぁあぁぁ!!」
「もうすぐよ、大丈夫我慢しなさい」
「いやぁぁぁぁもういやああぁぁああ!!!!」
寮で暫く断末魔が響いた。
緊張感無いな……と思うマーチだった。
配下夜行開始です!




