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平穏な_日常

⚠️童貞という単語が出ていますが、下ネタ・エッチな小説ではなく完全バトル小説になります。ご了承ください。⚠️


〜チャルエ 戦闘城 城内〜


頬を殴られたアグアナは何が起きたか全く理解が出来ていない状況だった。

頬を抑え、とにかく呼吸をするのが精一杯。

アグアナはタケルを見ては、冷や汗をかきはじめ一歩ずつ下がっていく。


「ナ、なにガ……!?」

「お前はもう壊れすぎておかしくなっちまってんだよ。だからお前をぶっ倒して目を覚まさせてやる」


タケルはグッと拳を握る。

アグアナは今までの攻撃の反動のせいか、視界がグラッとなり、その場で片膝をついてしまった。

だがそれを見たタケルは拳を緩めない。


「目ェ覚ましたらお前がやってきた行いを復習させてやる」

「ひっ!?」


ここにいるボルザーク族は全員ダウン。ガルドも連絡が無い。

生きているといいが……今はそんなこと関係ないな。

目の前の色女をぶっ飛ばして救援を要請する……!!


「領……!」

「寝てろ!!」


右拳で思い切りアグアナの顔面を殴り飛ばす。

鼻血が宙に舞うほど、強烈な一撃を与えてやった。

5m程吹っ飛び、仰向けのままぐったりとするアグアナ。


やっと終わったと思い、膝から崩れ落ちるタケル。

深呼吸を一息すると、段々と遅れてきた痛みが走っていく。


アグアナと合計3戦行い疲労もどっと襲いかかる。

立ち上がる事も出来ない。吐き気もする。


そうだ。現世からいきなりこんなところに飛ばされてこんなところで死にかけてるんだ……。

無理もない。体力的にも……。


疲れ……た……。



〜チャルエ 村長室〜


目を開けると、見覚えのある天井が視界に入った。

状況が理解出来ないが、戦いが終わったことはすぐに理解できた。


ガバッと起き上がり、周囲を見渡す。

そこには目を瞑っているオウガやフーガ、レミィ達がいた。


「あっ、起きたよ!」

「生きておったか!!心配したぞヌシ!」


ゾエラが俺に抱きつき、笑顔を見せてきた。

奥でガルドとマーチが看病の準備をしている。


「ゾエラ……マーチ。お前ら起きんのはまだじゃねえのか?」

「ウィドウがこいつらを回復させてたんじゃとよ。ったく、あやつも素直じゃないのぅ」


タケルはふっと笑い、再び布団に潜る。


「タケル君?」

「悪い、まだもう少し寝ていたいから寝るわ」


ゾエラ達に顔を見せずに寝るタケル。

なにか事情があるのかと思ったが実際は違う。

タケルは目をギンギンにし、口角を上げていた。

何故なら四天王を逃がした報酬を貰えるとワクワクしていたからだ。


寝た理由もゾエラたちと相談するよりも、1人でどう独り占めしようか考えていたのである。


「ボルザーク一族、スズキタケルパーティ御一行の皆様」


村長室の玄関から車椅子に座って姿を見せてきたのは、アキレス腱を斬られ歩くのが困難になっていた村長だった。


「この度は……誠に、誠に感謝します……!」

「感謝の言葉を言うならそこで寝ている男に言え」


ガルドは足を組み視線をタケルの方に向ける。

当然俺が企んでいる事は村長どころか全員知らない。


「タケル様、この度は誠に……」

「感謝なんていらねぇよ。俺達は当たり前を遂行しただけだ」


マーチとゾエラは向き合ってふふっと笑う。

ところがガルドはジト目でタケルの方を見ていた。


「それよりも、感謝は言葉じゃなくて物で伝えねぇとな」

「も……物ですか?」


頭に?が浮かび上がる村長。

当然タケルは報酬金が欲しいがために動いていたから。

報酬は100万ガロン。いや、まだ超えれる。


タケルはガバッと起き上がり、村長の方を向く。

ニヤリと笑い話を進めた。


「あぁ、物だぜ、村長さんよ。」

「では私の愛用しているサンドバッグ等は……」

「いらねぇよ!!金だろ普通は!!!」


バンと机を叩きツッコミを入れるタケル。


「100万ガロン、あんたが出した報酬金額だぜ!」

「100万……!?そんな金額提示していないですよ!?」


沈黙が続く。


確かにフルトロンからここへ向かう時にオウガから聞いた金額は100万ガロンだが……待てよ。村長はそもそもこのことが起きるのを知っていたのか?


知っていたならチャルエを出て避難しているはず……。

じゃあなんで100万ガロンを提示している?


頭がパンクするタケル。そう、これは奴の作戦。


「引っかかったな、タケル」


ベッドからタケルを見ているオウガが話しかけてきた。

俺を動かした主犯格はこいつだ。

タケルはポカンとオウガを見る。

俗に言う、言葉が出ない状態だ。


「100万ガロンはお前を動かすためのブラフだぜ。悪いなタケル」

「おま……お前ぇぇえええ!!!!」


思いっきりベッドから飛び、オウガの首を絞めて揺らすタケル。

白目を向いて泡を吹いているオウガはされるがまま状態だった。


「俺の頑張り返せぇぇぇぇ!!!努力泥棒がぁぁあ!!」

「タケル君!!ストップゥゥ!!!」


こうして、平穏な日常が戻った。

こうやってふざけあえる日常が帰ってきたと、村長はタケルたちの姿を見て笑った。


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