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魔王力_放出

⚠️童貞という単語が出ていますが、下ネタ・エッチな小説ではなく完全バトル小説になります。ご了承ください。⚠️



〜チャルエ 戦闘城 城内〜


大声で笑うアグアナの声が城内に響き渡る。

領域が発動している為、タケル達の能力が全て無効化されている状態だった。


周りから見えていないという事は、もしガルドがここに来ても分からない。

助かるには……倒すしかない。


「タケル、こいつの倒し方はどうやったんだ?」

「あいつの弱点は動揺だ。けど今はそんな感情も無いだろうな……」


最強には必ずしも弱点がある。

だが今の彼女は弱点がないようなもの。

勝てるか勝てないかと言ったら、殆ど不可能。

タケルはジリッ……と後退りをする。


「タケル、この状況かなりやばいんじゃ……」

「ぬおおおお!!割れない!!」


レミィがタケルに少しずつ近づきタケルに問いかける。

フーガがバンバン結界を叩くが割れる気もしない。

魔王の力を付与されている為、結界の頑丈さも上がっているはずだ。


「はははっははははははあああははっは!!!!!」


ドックンと鼓動が早くなっていく音がする。

心臓が出てくるんじゃないかと思う程、激しく鼓動が鳴り響く。


「あ、あれ?」

「ね、姉さん?」


フーガがタケルに強制的に(・・・・)近づいていく。

タケルはすぐに察した。操られているという事を。


「レミィ!フーガから離れろ!」

「くっ……!」


タケルはオウガを抱え、レミィに注意を促しフーガから離れた。


「タケル、まさかフーガのやつ……」

「後で説明する!オウガは戦えないから……!?」


右側に抱えていたオウガが急激に重くなる。

重さに耐えれなくなり、地面に落としてしまった。

轟音が響いた瞬間、地割れが発生するほど重くなっていたのだ。


「オウガ!」

「まさかこれもあいつが……!!」

「あ、にき……!にげて!!」


後ろからジリジリと攻めてくるフーガ。

地面に這いつくばっているオウガに対し、大きく拳を振り上げる。


能力の発動切り替えもアグアナが管理している。

つまりオウガに拳を下ろす時、今切れているフーガの能力を発動させて殴らせるに決まってる……!!


「レミィ!フーガを一瞬抑えてくれ!」

「うん……!!」


レミィはフーガの両腕を後ろから掴むが、力が強すぎて制御出来ない状態だった。

レミィが抱えている間にタケルはオウガを抱えようとするが、当然抱えれない。

アグアナの能力がまだ発動している為、重くてビクともしなかったのだ。


「タケル!俺はいいからお前は逃げろ!!」

「くそっ……!」

「きゃっ!」


フーガの力が強いあまり、レミィの抑えも意味が無かった。

目を瞑ってフーガは拳を振り下ろす。

威力は段違いだ。それも殴ったら死なすレベル(・・・・・・・・・・)


轟音と共に砂埃が立ち上り、衝撃波が走った。

能力が消えている状態の男に、この威力は死んだんじゃないかと思ったタケルとレミィ。

状況が分からない為、レミィとタケルは砂埃が消えるのを待った。


「あ、兄貴……!」

「はぁ、はぁ……!!」


オウガは息を整えつつ、フーガに笑みを浮かべる。

振りかざした瞬間、体を横に向け避けていたのだ。

ギリギリだった為一歩間違えたら死んでいたと思うオウガ。


「オウガ!」

「あはは……あっはあはっあははははっははは!」


タケルがオウガを呼びかけた瞬間、後ろから笑い声が聞こえる。

この不気味で不安を煽る笑い声に、怒りが湧いてくる。

タケルはアグアナの方に振り向いて近づいていく。


「てめぇ……!!」

「まおうさまはわたしを育ててくれたぁ……命の恩人!さらに力をくれたまおうさまは!!!私の尊敬する人なのよぉ〜!!!!!」


前のお色気とは別に今の性格は一変していた。

強いて言うなら酔っ払い……いや、それ以上に異常だ。


「……魔王はお前を動ける駒としか思ってないぞ」

「ふははははあああははは!!!駒と思ってないに決まってるでしょおお!!!!!」


さらには情緒も不安定らしい。

勝てるビジョンが全く見えない。弱点を無くした最強は所謂無敵。

魔王の力を貰っているアグアナは動揺というものがなかったのだ。


「魔王の力がねぇとお前は全力が発揮できねえのか?」

「……くきっ……」


嫌な笑い方をしたと思ったら、アグアナはたった一蹴りでタケルの眼前まで攻めてくる。

対処をしきれないと思った瞬間、レミィがタケルを押し代わりに攻撃を受けた。


アグアナの拳がレミィの腹にねじ込まれる。

勿論、完全防御も発動していない状態の為、吹っ飛ばされた。


「レミィ!!」

「全力は元から出していた……でもっ!!まおうさまの力をもらッテ更に強くナッタぁ!!!」


耳に響く笑い方をするアグアナ。

更には喋り方も少しおかしくなっていた。

そう思っていると、後ろで棒立ちしていたフーガがふわりと空中に浮き始める。


「う、うわぁ……あ!?」

「フ、フーガ!?」

「ダから、こうやッて殺スことも出来ルのぉぉオお!」


ブンブンと空中で円を描くように振り回されるフーガ。

タケルは止めようと浮いているフーガの下に行くが、そこからはどうすることも出来なかった。

何か策は無いかと考えていると、フーガは思い切り結界に叩きつけられる。


声も出せなかったフーガは、地面に落ち静かに倒れる。

タケルはその光景を見てはどうすることも出来ずに、拳をにぎりしめることしかできなかった。


「ボルザーく族も私の手デ殺シた……アトは貴方だけヨ。」

「……」


策はあるはず。勝てないことなんてない。

動揺させればこいつの顔面に拳を叩き込める。

魔王に捨てられたって関係の言葉ももうこいつには殆ど効かない。


だったら……!


「お前が魔王か……!?」


タケルはアグアナの後ろを見ながら、驚いた様子で口を開く。

当然、倒れていたメンバーもタケルが見ている方向を見る。


「マ、おうさま!?」

「っ!!」


アグアナが後ろを見たその時だった。

一気に背景にノイズが走る。

アグアナは今、魔王が急に来た事に動揺している。

勿論それは俺が作ったブラフ。

アグアナはまんまとタケルの【嘘】に引っかかったのだ。


地面を蹴り、アグアナとの距離を一気に縮める。

ノイズは走ったままで、アグアナはまだ後ろを振り向いて動揺を隠せていない状態だ。

魔王に与えられた過剰な力のせいで、自分自身をコントロール出来ていないのか、まだ嘘を理解していない。


「言ったろ、屑は正義で裁くもんだってな」

「!?」


タケルは拳を握り、アグアナが振り向いた瞬間顔面に思い切りパンチをする。

その瞬間、青い背景が破片のように割れた。


領域は解かれた。今度はこっちの番だ。

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