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心理戦_決着

⚠️童貞という単語が出ていますが、下ネタ・エッチな小説ではなく完全バトル小説になります。ご了承ください。⚠️



オーランは自分の手札を見て驚愕していた。

俺は彼女の顔を見て状況を整理する。


まずオーランは能力を発動している(・・・・・・)

だが能力はなんだ……?トランプを透視するかそれとも……。


運を上げる能力か?

だとしたら打ち消したのは正解だ。

現状俺の手札はワンペア。相手の手札は分かんねえが…顔的に悪いのはわかる。


タケル

♡ ○ ○ ♤ ✦︎(3/10/J/3/A)


オーラン

♡ ♤ ○ ♡ ✦︎ (6/9/2/Q/7)


有り得ない……!この手札はおかしい(・・・・・・・・・)!!

常時発動型ではなかったの!?生まれてきた時から私の運は良かったはず!?

能力者適合テストでも私は常時発動型だったはずよ!!


まさか、バレた!?

リョウさんから聞いたタケルさんの能力は打ち消す能力。

私の能力を打ち消した!?どうやって!?

……でしたら!!


オーランは足を引っ込めて姿勢を整える。

その時にはもうタケルの能力は解除されていた。

オーランは手札を全て捨てた。

「オールチェンジ!」


……やっぱりな。能力が発動していなかった。

試しに姿勢を正した状態での顔を見てみるか………。

俺のワンペアの状態から勝てるか?オーランさん。

この状況……ひっくり返せるのはあんたの能力だけだ。


賭けてみろ豪運。俺の運で倒してやる。

この場の沈黙が続く。勝つか否か。両者のカードをめくる。


タケル

♡ ○ ○ ♤ ✦︎(3/10/J/3/A)


オーラン

○ ♤ ♤ ஐ ✦︎(5/5/3/3/8)

「オーラン、ツーペア。タケル、ワンペア」

オーランの勝ちだ。


0-80


……やっぱり発動していたか。あえて交換せずに挑んでみたのが不正解だった。

次は絶対に勝ってやる。偽りの運は打ち消してやるよ。


やはり発動していましたか……常時発動型でもたまにバグることもあるんですね。ふふっ。

点数差ではもうタケルさんは勝利は無い。このままでは面白くないので、やる気を出させるために少し面白いことをしますか……。


「タケルさん、このままでは勝ち目はないので次勝った方が勝利で行きましょう」

「あぁいいですよ。勝っても負けても次がラストですね」


両者は口角をあげて次の試合に備える。


「では配りますね」


リョウが配ろうとした瞬間、俺は机の下に潜る。


「あの……タケルさん?」

「わりぃ、靴紐が気になってな」


まぁ嘘だけどな。本当はオーランの足に触れる為だ。

リョウさんは絶対に最初オーランさんから配る。

配る前に発動していたら運は皆無だ。


机の上からオーランの方に配る音が聞こえ終わった。

次は俺の番、その間に姿勢を正しオーランの顔を伺う。

目を瞑って微笑んでいた。恐らく俺が発動したのを分かっていない。


リョウが配り終わり、ラストバトルが始まった。

「両者、オープンしてください」


タケル

○ ♡ ஐ ✦︎ ✦︎ (3/9/9/K/J)

ワンペアだ、さてぇ……オーランさんは。


「ノールック」


!?


能力を信じすぎじゃねえか!?いや、待て。能力が豪運じゃない!?だとしたらなぜ前の試合負けていた……?


待て待て……まずそもそもだ。俺を泳がせる為にあえてあんな演出をしたのか?

まずこの人が非処女なのかどうかも知らない。

くそっ……深読みしすぎか……?


「……オーランさん、大丈夫なんですか?」

「えぇ、大丈夫です」


私の能力は常時発動型。見なくても分かります。

この手札は今、強いということが。

けれど前の試合の手札みたいな感じでは……。


いや、泳がせる為にここは見ないを選択します。

タケルさん、瞬きの回数が増えています。

私のこの行動に驚いてる様子ですね。

ふふっ、この行動が貴方を敗北へと導きます。

貴方の負けです、鈴木タケルさん。


なにか……なにか能力がわかる行動はないのか!?

ダメだ……俺がとった行動が無意味になっちまう。

っ!そうだ、これなら!


「リョウさん、喉が渇いたんでお茶が欲しいんですが」


俺はリョウに向かって問いかける。

するとこくりと頷き、振り向いて台所へと向かった。

その振り向いた瞬間、机の近くにトランプを落とす。

JOKERだ。ポーカーでは使わない。


お茶を持ってくる時、俺だけの分は用意しないはず。

オーランさん、リョウさんの分を持ってくると見た。

3つのコップを手で持つのは難しいから手盆で持って来るはずだ。


その時、リョウさんの視界はコップを見る。零れないか慎重に見るためだ。

当然その時は足元なんて見ていない。足元のトランプなんて尚更だ。


トランプで滑ってオーランさんにかからない(・・・・・)なら……豪運の能力を発動していると見ていいな。

その場合、ノールックを宣言したが手札は……ノーハンドのはずだ。


俺のこの作戦が成功すれば、勝てる。


しばらくするとリョウさんがお茶を持ってきた。


3つを用意し手盆で俺たちの方に持ってくる。

よし……!!あとは滑ってくれれば!!


「うんしょ……」


オーランは姿勢を整える。

その瞬間、リョウが滑ってトランプで滑ってコケてしまいバシャっとお茶がこぼれる。


「だ、大丈夫ですか!?」


オーランはリョウに心配の声をかける。

だが()が良かったのかオーランのはかからなかった。


…ビンゴだ。


「す、すみません、拭き物を持ってきますね」


リョウが慌てて奥からタオルを取りに行く。


今のリョウさんの行動がなかったら俺は負けていたな。


「……チェンジなし。そのまま続行だ」


!?


タケルさん……ノーチェンジ!?私と同じ行動を!?

しかも瞬きが普通になった!?なにかわかったの!?

……いや、それでも私はノールックを続けます。

私を泳がせるためのブラフ……恐らく彼は私の行動を理解していない。能力すら分かっていないはず……!


タオルを持ってきたリョウが慌てて進行する。


「で、では両者、オープン!」


緊張の瞬間、これで勝てば勝つ。

運が勝つか豪運が勝つか。


2人はバッとカードをめくる。


タケル

○ ♡ ஐ ✦︎ ✦︎ (3/9/9/K/J)


オーラン

○ ஐ ♡ ♤ ♤(9/7/A/K/2)


「タ、タケル、ワンペア……オーラン……ノーハンド!」


タケルの勝利だ。


オーランさんは唖然していた。

能力が発動していない事に、驚きを隠せていなかった。


「オーランさん。あんたの能力は豪運かなんかだな」


オーランは立ち上がった俺に目線を上げる。


「ど、どうして……」

「3回戦目の時、オーランさんの足に俺の足を当てて能力の発動を打ち消したのさ」

「私の能力を……!?」

「手札悪かっただろ?能力が打ち消されていたからな。俺と同じレベルの運になったわけだ。そんでチェンジの時、足を引っ込めたから能力が解除されて運が戻ったって訳だ」


タケルはオーランに状況を説明する。

驚いてる様子で、反論する言葉が出ない顔だった。


「そ、そんな簡単に私の運は消えない……!!」


オーランは立ち上がり俺に大声で反論する。


「消えるんだよ、俺の能力は」


タケルは床に落ちているトランプのジョーカーを拾い、オーランに見せびらかす。


「あんたの能力が豪運という確証を付いたのはリョウさんのお茶だよ。運がいいならかからないよな(・・・・・・・)?」


オーランとリョウはゾワッとした。


「豪運はいいな、無意識に発動してるんだったらまずかからないからな」

「そ、そんな……試していたの!?」

「戦いは常に相手と相手の読み合いだ。隅々まで見て戦うこったな」


俺は買い物袋を持って小屋を出る。

その時後ろからオーランが俺に問いかけてきた。


「な、なぜ私の能力を打ち消せたんですか!?」

「……」


俺はオーランさんの左の薬指の指輪を見て、オーランさんの後ろにある立てかけの写真を見た。

そこにはオーランさんが子供を抱えている家族写真があった。


「……さぁな、俺の運だよ」


そういうと俺は小屋を出て小屋を後にした。

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