表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ぼくはいもむし

作者: ゆう遊

音読で楽しみたい方はこちらから↓

https://youtu.be/cnl7t5ymoLk

YouTube


あるところにイモムシがいました。

いつも地面に近い葉っぱのまわりでくらしています。


ある日、いつものように葉っぱをむしゃむしゃたべていると、イモムシの頭上をひゅーいとなにかが横切って行きました。


いいなぁ、ボクもお空をとびたいなぁ。


イモムシは茎をよじ登りテッペンまでいって葉っぱをかじりながらどうやったら飛べるか考えました。


葉っぱを2枚ちぎって背中につけてみました。えーい!思い切って飛んでみましたがすぐに地面に落っこちました。


あいたたたた。。。

イモムシはしばらくそこで丸まっていました。


その様子を遠くからみていた綺麗な蝶がいました。

蝶はイモムシの元へ舞い降りました。


ねぇ、あたしの背中にのってみない?蝶がイモムシに語りかけます。


いいの?イモムシは嬉しそうに起き上がり蝶の背中にのりました。


蝶が羽を広げて羽ばたきます。

ふわっっっ。イモムシの身体が宙に浮かびました。


優しい風がイモムシの顔をかすめます。


ねぇ、君は最初から空を飛べたの?イモムシが尋ねます。


あたしが最初から飛べたかって?

蝶が笑いながら応えます。


君はどこからきたのか覚えてる?


イモムシはかんがえます。

なんにも覚えていません。


ボクはどこから来たんだろうなぁ。。。


蝶はヒラヒラと舞いながら花畑に到着しました。


周りを見渡すと沢山の綺麗な蝶が戯れながら蜜をすっています。


ねぇ、花の蜜はどんな味がするの?


しーっ!蝶は静かに花びらにとまって蜜を吸います。


イモムシは気になって仕方がありません。蝶の背中をよじ登り、花の中に潜り込みました。


なんだか甘いかおりがするなぁ。

懐かしいなぁ。

太陽がさんさんと降り注いでいます。

イモムシは気持ちが良くなってそのまま眠ってしまいました。


ねえ、蝶は声をかけましたが、イモムシをそこに置いてヒラヒラと蜜のある花の方へ飛んで行きました。




イモムシが目を覚ますと、、、

あたりは真っ暗でした。


あれ、ここはどこだろう。。。

お腹がすいたな。イモムシは近くにあった葉っぱをむしゃむしゃと食べました。


そうしてイモムシはゆっくりと茎を伝っておりてきました。

ちょうど茎の真ん中あたりにさしかかったところで身体を支える糸を吹き出し、自分の身体に巻きつけて寝床を作り始めました。


ちょうどいい大きさの寝床ができ上がり、イモムシはその中でゆっくりと長い間休みました。


あたり一面シーンと静まり返ったある夜更け過ぎ、イモムシは目を覚ました。

寝床を破って外に出ようとします。


んん!?

なんだか背中がモゾモゾする。

イモムシは背中のあたりを気にしながら、足を踏ん張ってゆっくりと体勢を整えます。


すると背中の真ん中あたりからスルスルと身体の両側に羽が開いてくるのを感じました。


!!!!


羽だ!!!


イモムシは嬉しくて思わず腰を振りました。大きくて黒い青い羽がグングンと伸びてきます。


大きくなった身体に慣れるまでイモムシはしばらくそこに佇んで夜が明けるのを待ちました。


次第に周りがあかるくなり、遠くに綺麗な光の輪がみえてきました。よしあそこへ行ってみよう。


イモムシは背中に力をこめて、高く高く舞い上がりました。


たかく、たかく。。。

読んでくださりありがとうございます!

感想など、いただけると嬉しいです♪

よろしくお願いします^ - ^


YouTube音読でもお楽しみ下さい★

https://youtu.be/cnl7t5ymoLk

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ