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スピリッツ、アウター、その他の問題。

作者: 藤代京


 ファッションとは極端なこと言ってしまうと、魂の共感である。

 

 服を着るということは、単なる自己主張に留まらず自分の肉体の外側に魂の形を作ることである。


 気にいらない服を着るのが苦痛なのはそのためだ。


 魂と相似でないから、痛みがともなく。


 身体と合わない服を着れば、身体が疲れるが、魂と合わない服を着れば精神が疲れる。



 どうみても似合わない服を来ている人たちは魂の欲求に従っているのだ。


 昔知り合った女装の人は、女物の服に体を合わせて着ていた。似合う似合わない以前に無理矢理服に体を突っ込んでいるから、ぱつんぱつんで動きもかなり不自由。

 その明らかに変な着こなしでも本人は誇らしげだ。


 肉体の欲求を魂の欲求が上回っているからだ。


 魂があるべき姿に回帰しているから、誇らしげなのだ。


 

 バ美肉おじさんも同じ論拠で語ることができる。


 あれは金儲けでやってるだけじゃね? と言う見も蓋もない意見は置いておいて、

 チビデブハゲのおっさんでも美少女の魂を持って生まれることがある。

 なにをどうやっても無理、女装したって追い付くもんじゃない。

 だから、諦めておっさんとして生きてきたのがVRでならば美少女になることができる。

 魂とアバターを一致させることができる。


 これは至福の時間だろう。


 同じようにゲームキャラのスキンを変更するだけの有料DLCが成立する。

 長時間プレイするゲームキャラが自分の魂とそぐわないなんて、ひたすら苦痛じゃん。

 どうせひきこまりだしorどうせもてないし自分の服買うよりゲームキャラ着せ替えた方が楽しいじゃん。



 では逆に考えて似合う似合わない、TPOをわきまえてだけで服装を選べる人が居たとしたら、それはなんなのだろう?


 心が、魂がない。


 昔ホラー小説で心理分析の結果、この人には心がないとモンスターぶりを表現したのがあったが、同じように心がない。


 自分のなかに自分がなく、他者の視点しかないから好き嫌い着たい着たくないではなく、似合う似合わないだけで服を選ぶことができる。


 なるほどサイコパスとはこういうことか、とても納得した。


 変な格好している人は自分に正直なだけ。

 むしろ関わってはいけないヤバイやつはTPOをわきまえ不快感を与えない装いでみなのなかに紛れている。


 ご注意あれ。




 

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― 新着の感想 ―
[良い点] “洋服を選ぶ“ただ、それだけなのにこんなに世界観が広がるってことに驚きました!
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