表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

4.理由

「はぁー。結局一睡も出来なかった……。」

結局、目に映るもの全てが白黒の世界で何故あの図鑑だけ色があったのか気になって仕方なかったのだ。何回見ても図鑑はカラーのままだし、それ以外の世界は白黒。結局明日おじさんに聞いてみようと思ってベッドに入ったのはいいものの、寝付けなかったのだ。

眠くて今にもつぶってしまいそうな目をこじ開けて朝ご飯の準備をする。朝ごはんと言ってもりんご一つにパン一切れ。いつもは一人で食べるのだが、今日は妖精の分もいれて二つに分けなきゃいけない。

「ご飯いるなら出てこい。」

そう部屋の前で叫ぶと、物音がして暫くすると鍵を開ける音とともに妖精が出てきた。彼女の破れていた羽は昨日より良くなってはいたが、それでもまだ飛べるほどではなかった。

「ん。怪我治したいなら食え。」

最初、警戒していた妖精も一通り調べて安心したのか食べ始めた。しゃべれない妖精に、しゃべる気のない人間。異様に静かな食事だった。

食べ終わると妖精は再び籠ってしまった。仕方がないので扉越しに「行ってきます。」と声をかけて仕事に向かう。勿論昼御飯は用意しておいた。食べるかどうかは知らないが……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ