本音がだだ漏れになる呪いをかけられた第一王子は婚約者を幸せにするために婚約破棄がしたい
「シェリア=フォンティーヌ公爵令嬢、俺は貴女との婚約を破棄する!! ……と我が主は仰っております」
学園主催の夜会でのことだった。
話がある、と無表情で有名な第一王子御付きの護衛の男が主の言葉を代弁する形でシェリア=フォンティーヌ公爵令嬢に婚約破棄を突きつけたのだ。
口元を手で覆う第一王子を前にしてシェリア=フォンティーヌ公爵令嬢はじんわりと笑みを広げていく。腰まで伸びた美しい金髪や透き通った碧眼、頭の先から指先まで磨き上げられたせっかくの美貌も冷徹にして苛烈、と相反する色の笑みが塗り潰していた。
シンプルな純白のドレス姿のシェリア=フォンティーヌ公爵令嬢はあくまでゆっくりと頬に手を当て、静かに口を開く。
「ロラン様、どういうことでしょう?」
「っ」
びくっと肩を震わせ、しかし第一王子はキリッとした目で見つめ返す。返した途端にぼそぼそと護衛の耳元で何事か囁いていた。
「ふむふむ。シェリア=フォンティーヌ公爵令嬢、とぼけるのも大概にするがいい! 貴女が学園内で平民や男爵令嬢など身分が低い者を狙って嫌がらせを行っていることはとっくに調べはついているのだ!! そのような者がいずれこの国を背負って立つ俺の伴侶となれるわけがないだろう!! ……と我が主はお怒りです」
「嫌がらせ、ですか」
あらあらはわざとらしかっただろうか、と小首を傾げながらもシェリアは笑う。笑って笑って、もうおかしくて仕方なかった。
「ロラン様、嫌がらせとおっしゃいますが、わたくしが一体何をしたというのでしょうか?」
「……ッ」
笑顔で気圧される経験はなかったのか、第一王子がじりじりと後ずさり始める。とはいえシェリアとしては笑って誤魔化すしかないのだが。
主からの耳打ち、そして齢十五の第一王子やシェリア=フォンティーヌ公爵令嬢とは一回り離れた護衛の男は言う。
「貴女自ら権力でもって学園で勉学を共にする生徒を威圧し、持ち物を隠し、果ては階段から突き落としたというではないかっ。全ては守るべき民、そこに区別はないというのに、家柄なんてもので他者を見下し、虐げるなどあり得ないと知れ!! ……だそうです」
「困りました。ええ、本当、困りました」
くすくす、は流石にやりすぎだとはわかっていたが、それくらい過剰に盛らないと笑顔の下の本音が溢れてしまうのだから仕方ないだろう。
「ロラン様。いつ、わたくしが嫌がらせなどやったとおっしゃるのですか?」
「……っ」
「赤ノ月が十五ノ時。その放課後だ! 貴女自ら男爵令嬢を権力を盾に威圧したのだろう!! ……と我が主は説明してします」
「その日、わたくしは授業が終わってすぐに王城に向かいました。寄り道などしていないことは迎えに来た従者の方が証明できますし、夜遅くまで教育のため王城に籠もっていたことは教育担当の方が説明できます。ねえロラン様。わたくし、ロラン様と婚約してからというもの、学園での勉学とは別に王妃となるための教育を受けていますのよ。嫌がらせをする暇なんてあるわけないじゃございませんか」
それと、と。
優雅に、あくまで感情を押し殺して、シェリアは続ける。
「わざわざ貴女自ら、なんて言うものですからわたくしが誰かに命じて嫌がらせをした、という逃げ道も使えません」
「……ッ!」
シェリア=フォンティーヌ公爵令嬢は笑顔の下で思考を回す。思わず女としての思考が混ざりそうなところを笑顔で潰し、あくまで公爵令嬢としての思考を回していく。
なぜ第一王子はシェリアが嫌がらせを行った、なんて不確かな情報だけを頼りに婚約破棄などと騒いでいる? 嘘だから当然なのだが、ちょっと調べればすぐに判明するくらいに不確かなものであるというのに。
半年もの長い間学園はおろか王城でも会えず、手紙でのやりとりだけで顔を見ることもできなかった第一王子とこうして夜会で再会できたかと思えばこの騒ぎである。ここまでやらかすくらい周囲が見えなくなる何か、そう、何か理由があるはずだ。
例えば、そう。
第一王子ロラン=ストロガンドは平民の女と恋に落ち、王族としての義務を放って遊び歩いていた、という情報に何かしら関わりがあるのだろうか。
この情報の信憑性は半々だ。状況証拠など一見すると確かなものに見えるのだが、件の平民の女の姿を『直接』確認できてはいない。
第一王子に関しても遊び歩いている状況証拠だけはあるのだが、その姿を『直接』確認できてはいないのだ。
だが、もしも、この情報が真実であるのならば。
此度の婚約破棄の後、恋に落ちた平民の女を新たに婚約者とするつもり、なのだろうか……?
「…………、」
歴代の王の中には平民の女を適当な貴族の養子とした上で婚約を結んだという。シェリア=フォンティーヌ公爵令嬢は学園内で身分が下の者を選んで嫌がらせをするような女である、ということにして、あくまでシェリアに落ち度がある形で婚約破棄を果たし、自らの潔癖を維持したまま惚れた女を手に入れる。
なんとも都合のいい話だろうか。フォンティーヌ公爵家も舐められたものである。それに、そう、それにどうしてシェリアでは駄目だったのか。
「あら、あらあら。くすくす」
「……ッッッ!?」
香辛料をかけまくることで素材の味を殺すように、滲む女としての思考をわざとらしい笑顔で潰し、潰し、叩き潰して、シェリアは貴族としての思考を回──
「わたくし以上に、他の女を好きになったのですか?」
「そんなこ……むっぐ!?」
ばっぢぃんっ!! と口元を叩きつけるように手で押さえ、第一王子は目線を護衛の男に送る。護衛の男はといえばそんな第一王子に耳を近づける。むうむうっ!! とシェリアにも聞こえるくらい激しく呻き声しか上げられていないのだから、いくら口元に耳を近づけても何を言っているのかわかるわけもないだろうに、護衛の男は何度も頷き、そしてこう言った。
「そんなことない。シェリア=フォンティーヌ公爵令嬢以上に好きな人などいない……と、我が主はお考えのはずです」
…………。
…………。
…………。
「ちょっ、お前っ、お前えーっ!?」
「殿下ともあろうお方がそう騒ぐものではありませんよ」
「いや、だって、何言ってくれているんだ!? 後腐れなく終わらせると言っただろうが!!」
「ええ、そうでしたね」
「だったら、今のダメじゃんっ!!」
「はて?」
いっそわざとらしい首の傾げ方だった。
王族をそばで護衛するにあたって実力はもちろんのこと、人気取りこそ重要だと言わんばかりに見た目さえも整えた『体型こそ細身の高身長だが、片手で人間をお手玉できる』だけの力を持つ護衛の男は感情が読めない表情で、
「声を出しては全て漏らしてしまう我が主に代わり、代弁している風を装って、実は初めから決まり切った文言を告げるのみ、という命令をいただいておりました。ですが、先のフォンティーヌ公爵令嬢の問いは事前に想定していたものではなかったため、事前に用意していた回答は使用不可でした。となれば、代弁という形をなすことは出来ません。それでいてフォンティーヌ公爵令嬢からの問いを無視するわけにもいかず、我が主からのお言葉はなく、であれば私にできることは我が主のお考えを推察、発信することくらいとなります」
「なるほ……いやいやっ。そこはいい感じにごまかしてくれよっ!!」
「そのような命令は受けておりませんので」
「それくらいわかるじゃんっ。柔軟に対応しようよお!!」
うがーっ! と頭を抱える第一王子。その様子にさしものシェリア=フォンティーヌ公爵令嬢も目をパチパチと瞬かせて、
「ロラン様、どういうことですか? そう、そうです。そもそもなぜ護衛の男に代弁させていたのですか? 今までそのようなことは一度もありませんでしたのに」
「呪われたからだよっ!!」
「のろ、われた?」
ハッ!? と今更のように口元を手で押さえるが、遅い。シェリアはバッと口元を押さえる手を両手で引っ張り、引き剥がそうとするが、令嬢の細腕では並の騎士であれば数十人を同時に相手できる第一王子に敵うわけもなく──ひょいっ、と横から伸びた護衛の男が代わりというように第一王子の口元を押さえる手を引き剥がす。
「お前、何を!?」
「フォンティーヌ公爵令嬢がお困りのようでしたので、手助けを少々。力仕事は男の仕事でしょう」
「ばっか、昨今は男だ女だ全面に出すのは平等じゃないとか騒がれて面倒だからぼかしておくべき……じゃない! そうじゃなくてっ!!」
「ロラン様、呪いとは何ですか? それが今回の婚約破棄と何か関係しているんですか!?」
「そうだよっ。本音がだだ漏れになる呪いをかけられたんだよっ。こんな様じゃ次期王はおろか王族として表舞台に立つこともできないっ。こんな俺と結婚でもしようものなら惚れた女が不幸になるのは目に見えているっ。だからシェリアが嫌がらせをしているなんて嘘と丸わかりな噂を利用して、ついでに俺が平民の女にうつつを抜かしているという嘘を流すことで『第一王子は恋する女のために政略結婚を破棄した』形に持っていき、せめて俺が全部悪いという形で婚約破棄するつもりだったんだ!!」
「…………、」
本音が漏れる呪いなんてものをいつかけられたのか、解呪することはできないのか、など聞きたいことは多かった。
だけど、ぽんっ! と瞬時に真っ赤に染まり、茹だった頭で思考能力を保っているわけがなかった。
ただ一つ。
真に重要な一点だけを問いかける。
「わたくしと婚約破棄がしたいわけではない、というわけですね。あくまでわたくしのために婚約破棄しなければならないと考えた、と」
「当たり前だっ! できることなら惚れた女と一生を共にしたいと考えるものだろう!? お、おおうっ。全部漏れたぞ、こっぱずかしいな、おい!!」
熱かった。
熱くて熱くてたまらなかった。
それこそ貴族として、ではなく、女としての顔が大きく出てしまうほどに。
笑顔で覆い隠していてよかったと、シェリアは考える。今ならば心の底からの笑顔も紛れてしまうだろうから。
「そうですか、わかりました」
頭を下げ、シェリアは背を向ける。
婚約破棄の原因については把握できた。ならば、やることは一つである。
ーーー☆ーーー
「わかりました、か。良かった、俺とは婚約破棄するのがシェリアのためだとわかってくれたかっ」
「…………、」
「予定通り俺が全部背負うことはできなかったが、ひとまずシェリアは俺という負債を捨て去ることができたっ。まあ思うところはあるにはあるが……固執した結果、惚れた女が不幸になるところを見るのは嫌だからな。これでいい、いいんだ。大体、本音がだだ漏れになる呪いなんてものかけられた俺が悪いんだしなっ!!」
「はぁ。悲劇のヒーローに酔うのは勝手ですが、そううまくいくとは思いませんよ」
「な、に?」
「あの『わかりました』が我が主の言う通り婚約破棄します、という宣言に聞こえただなんて、本当我が主はダメですね。……呪いと引き換えにかつて国の一つや二つ軽く滅ぼしたかの魔人さえも退けるだけの実力を持っているとはいえ、それ以外は本当、はぁ」
「なんかすっごい呆れられているんだが。え? このまま婚約破棄成功からのハッピーエンドって流れじゃないのか!?」
「まったく、どこの世界にそこまで自己犠牲にまみれたハッピーエンドなどあるんですか」
「いや、だって、俺はまだしもシェリアにとっては政略結婚であって、政略的に価値がなくなったなら早いうちに見切りつけたほうが良くて、え? え???」
「……、これは、本当、フォンティーヌ公爵令嬢の苦労が偲ばれますね」
ーーー☆ーーー
「一つ、ロラン様はわたくしが学園内で嫌がらせを行っているという噂を利用した上で、半年もの間平民の女と遊び歩いていたという嘘を流すことで自らの欲望のためだけにフォンティーヌ公爵令嬢との婚約を破棄しようとした、と持っていくつもりですが……そこまでしても、おそらくわたくしは良縁には恵まれないでしょう。平民の女よりも魅力なしと扱われ、しかも実際にはどうであれ他の男が手をつけたかもしれない令嬢の価値は下がります。これ幸いと足元を見た内容の婚約しか結べないでしょう」
フォンティーヌ公爵家が本邸、その一角でのことだった。夜遅くでも娘から話があるといえば快く受け入れてくれるのが父親である。
フォンティーヌ公爵家当主。
獅子のごとき偉丈夫ながら武力はからっきしであり、宰相として腕を振るっている男はじっと娘を見つめていた。
「二つ、ロラン様は王族です。本音が漏れてしまう呪いがかかったことで表舞台に出るのは難しくなったかもしれませんが、その身に流れるのは王者の血筋です。このまま婚約を継続し、子をなせば、その子には王位継承権が生まれます。その他にも王家との繋がりを得ることで手にできる利益は多く、足元を見られるような婚約よりもマシと言えましょう」
娘はあくまで淡々と言葉を紡ぐ。
その様子に、しかしフォンティーヌ公爵家当主は騙されたりはしない。
娘のことは愛している。それが公爵家当主としての顔を邪魔しない範囲でならば、なんだって叶えてあげるくらいには。
逆に言えば。
父親としての顔と貴族としての顔、どちらを優先するかと言えば貴族としての顔であるということだ。
「三つ──」
「建前はいい。本音は?」
重々しく響くその声に娘はわずかに言葉を詰まらせ、やがてこう告げた。
「ロラン様のことが好き……なんです。フォンティーヌ公爵家に多大な不利益を与えるのでなければ、どうか婚約を継続させてくれませんか?」
募るような声だった。迷子の子猫のように恐怖に震えながらのお願いに、フォンティーヌ公爵家当主は一つ息を吐く。
「王家が第一王子ロラン=ストロガンドを廃嫡することがなければ、まだしも婚約を継続していたほうが利益は大きいだろう」
「それって……っ!?」
「いかに政略結婚とはいえ、どうせなら好きな者と添い遂げるほうがいいものだ。かくいう私も昔は己が立場と恋心を天秤にかけて、どちらも選べるよう足掻いたものだからな。貴族として生きることは決して個人としての幸せを諦めることには繋がらない。貴族と個人、どちらの立場も崩すことなく進める道が見つかったならば、その道を進むことを当主は応援するに決まっている。つまり、なんだ。頑張れ」
「はい、はいっ!!」
ーーー☆ーーー
「隣国の第二王子のを参考に俺が全面的に悪い形での婚約破棄目指してみたが……確か隣国のは最終的には廃嫡、その後すぐに事故で死んだんだとか。露骨も露骨だが、まあ国家中枢に位置する元王族なんて機密の宝庫だものな。情報流出防ぐためにも殺すのが普通、か」
「…………、」
「まあ呪いのせいで似たような危険が生まれた時点で覚悟はしていた話だ。よしっ。どうせ死ぬなら最後にぱーっと遊ぶとするかっ」
「どうしてそうも思い切りがいいんですか」
王城、その一角でのことだった。
夜会から帰り、第一王子の私室まで戻ったロラン=ストロガンドが漏らす本音に護衛の男は呆れたように首を横に振る。
「どうしてって、王族とはそういうものじゃないか」
「だとしても我が主の考えはいきすぎだと思うのですが、仮にそうだとしても、です。我が主は廃嫡されることを前提に話を進めているんですよね? つまりその時点では王族ではなくなっている、と。では、なぜ、殺される必要があるんですか? 廃嫡されたならば王族として生きる必要はないというのに」
「それ以外の生き方を知らないからな」
即答だった。それが護衛の男は気に食わなかった。出会った頃からずっとそうだった主は、しかしぼそりと本音を漏らす。
「まあ、いくら政略結婚とはいえシェリアとは添い遂げたかったものだが、な」
そして。
そして。
そして。
どばんっっっ!!!! と勢いよく扉が開け放たれる。そこにはシェリア=フォンティーヌ公爵令嬢その人が立っていた。
「うおっ。な、なんでシェリアがここに!?」
「わたくし、婚約破棄などいたしませんから」
「な、なん、はぁ!? 言ったはずだぞ、俺は本音がだだ漏れになる呪いをかけられているっ。次期王はおろか表舞台に立つこともできなくなるのは目に見えているんだっ。そんな俺と婚約するより、他の奴と政略的に結びついたほうがシェリアのためになるだろうがっ! だから、俺は、だから!!」
「それならお父様と話をつけてきました。ロラン様が王族であるなら、婚約を破棄するより継続するほうが利益があると」
「え、あっ、そうなのか!?」
……実は必ずしもそうとも言えないのだが、許容範囲内ということでフォンティーヌ公爵家当主は利益があるということにした、というところまでシェリアは理解していたのだが──目の前のどうしようもなく優しさを空回りさせている婚約者に教える必要はない。
「これでロラン様が婚約を破棄する理由はなくなったかと。それとも、他に、何かございますか?」
「い、いや、俺としてはシェリアがいいなら願ってもないんだが、ああでもさっき騒ぎ起こしたし、色々と小細工したし、このままじゃ俺廃嫡されるんじゃ!?」
「ですので、そうならないよう足掻きましょう。そうすれば、そこまでして、わたくしはロラン様と一生を共にできるのですから」
「シェリア……。そうか、ははっ、そうかっ!!」
シェリアの頬はじんわりと赤く染まっていた。気分が高まっていたからか、つい女としての想いが溢れてしまった。
ロランが己が身を犠牲としてでもシェリアの幸せを願うくらいにシェリアのことが好きなように、シェリアだって貴族としての顔と女としての顔を両立させるために最大限譲歩するくらいにはロランのことが好きなのだと。
一生を共にできる、したい。
そう望んでいる。それくらい大好きなのだから。
「悪いな、余計なことして。フォンティーヌ公爵家としては俺と一生を共にするほうが利益となるみたいだってのに。よし、それじゃ足掻くとしますか、政略結婚を成功させるために!!」
「…………、」
第一王子ロラン=ストロガンドは基本的に有能ではある。次期王として必要な能力は備えているのだ。……逆に私的な分野においてはポンコツだったりするのだが。
例えば、そう、恋愛方面とか。
「ロラン様の、ばか」
「え、え? なんで怒っているんだ、シェリア!?」
シェリアの頬がぷくうと膨らむ理由を、本心からロランは理解できなかったようだ。
その後、何とか廃嫡を免れたロランを狙う男爵令嬢が現れたり、シェリアが好きだとロランが漏らしまくることでそういった令嬢のことごとくが撃沈したり、本音が我慢できないロランの言葉に悶えるシェリアという組み合わせが学園で羨望と興奮の眼差しで見守られたりしながら、望み通り一生を共にできるのだが、それはまた別のお話。