出来るか?
以下はフィクションです。
実在する人物や団体とは一切関係ありません。
ないからね!
では本文。
ハ極拳は強いか?
まあ強いだろう。
漫画拳児世代の私はそれの憧れもあって今の師匠の生徒になったのだし。
B壇のR公やS老師の強さも間違いないだろう。
その上で悩む。
『今のB壇の系列の八極拳はどれだけ強いのか?』
これはもう一つ、
『今の日本の武道の一つ、A道は強いか?』
とも通じる。
強い人もいるだろう、
使える人もいるだろう。
しかし、多くの人は使えないのではないか?
私は使えない人間の方に入っているのではないか?
そう思わせてくれる情報がある。
その前に、
自分は武術オタクである。
ただの見るだけオタクから、
一念発起してある会派に入門した。
で、そこから聞いた情報である。
台湾のB壇は螳螂拳班と八極拳班に別れていた。
八極拳班は、選抜された人間のみ入ることを許され、そしてプライドが高かった。
ある時、螳螂拳班と八極拳班の二つが、
B壇内で交流散手(試合)を行った所、
大方の予想に反して、
螳螂拳班の圧勝、八極拳班のぼろ負けとなった。
これを、今は亡き名古屋のエルパレショップ(同人誌を売ってる店)のノートに書いたら、
「その話、ホントですよ、聞いたことあります」
と、おそらくは日本のB壇関係者らしき人物より書き込みがあった。
あと、長春八極拳系の関係者の書き込みもあった。
あんたらなんでエロ同人誌ショップにおるねん!
と自分を棚に上げて驚いた覚えがある。
まあそれは置いといて、
B壇の八極拳はR公が使い方を最後まで教えなかったのではないかと言われている。
教えられたのはS老師のみ、
それも決して口外するべからずと厳命されていたっぽい。
(これはS老師がのちに武術雑誌にてあきらかにしていた)
でもってS老師はR公の奥様の勧めで全てを次世代に伝える決心をした、
と言われる。
でもって更に疑問。
それって私らに理解出来るレベルなの?
昔、師匠が秘伝を教えてくれた事があった。
みんなして言われた事をやろうとした。
誰もできなかった。
師匠「えっ?、何で出来ないの?」
師匠は、どうやら、
秘伝は、
少し教えただけですぐ生徒が出来る様になる物だと思っていた様で、
しかし全然出来ない。
これを10年近く何度も経験して、
私の師匠は今、非常に苦労しながら生徒が出来る様になる教え方を模索してくれる様になった。
S老師の、教える事は、
果たして生徒に上手く伝わっているのだろうか?、
日本でもD流柔術のS宗範が死ぬ1日前にようやく技のヒントを少しだけ見せて、
しかし理解できなかった弟子を見て、
「これで出来なかったら、もうどうしようもない」
と言って、翌日にはもうこの世から去っていってしまったと言う話がある。