異母妹視点
※誤字、脱字多かったらすみません。
最初は主人公視点です
穏やかな時間の中、本を読みながら私は思考の海に沈む。
ルゥには考え過ぎだと言われるが、幼い頃から息をするように続けてきた癖のようなものだ。簡単にはやめらない。
父は言うまでもなく駄目だろう。
あの愛人……継母か。継母とフローディアは如何だろうか。あの人達が如何なろうと知った事では無いが、あの家から解放された事の影響か、興味がなかったフローディアの言葉と行動を考えてしまった。
あの娘は愛を求めていた。それは、自分を見て欲しいという欲求ではないだろうか。あの娘は現実を敢えて見ないようにしていたのでは無いかと思ってしまう。私はフローディアではないので、本当の事は分からない。でも……。
私は紙と万年筆を出し、手紙を書く。
最初で最後のフローディアに宛てる手紙だ。
わかり合う事など出来ない。
だが、あの娘も父達の犠牲者だろう。
この手紙は私の自己満足の塊だ。
ーーーーーーーーーー
お姉様から手紙が届いた。今更何故。
家族を壊し、公爵様の婚約者に収まり、幸せに過ごして。私を馬鹿にする手紙でも送って来たのだろうか。私はお姉様からの手紙を読む。
『 フローディアへ。
今更ですが、最初で最後の貴女宛の手紙を送ります。
貴女は私が愛されていると言っていましたが、本当に貴女はそう思っていましたか?私は今だからこそ思うのですが、違和感を感じて仕方ありません。
あの狂った環境で、貴女は目を閉じ、耳を塞ぎ、思い込むことによって、自分自身の心を守っていたのではないのかと考えました。
私から貴女に送る言葉があるとしたら、この一言だけです。
家族ではなく周囲に目を向けてみて。きっと本当の貴女自身をちゃんと見てくれる人がいるはずだから。
……ただ、エルヴェだけはやめた方がいいと思います。男の趣味が悪過ぎる。
この手紙は捨ててもらっても構いません。
それでは、さようなら 』
お姉様らしい淡々とした短い手紙だ。
お姉様の指摘通り、私は現実から目を背け、都合の良いように思い込むことで自分の心を守っていた。
お父様やお母様は私を見てくれない、それを全部お姉様のせいにした。お姉様の立場からすれば、私達と仲良くなんて馬鹿げた話だろう。お父様が狂っているのはなんとなく分かっていた。私は怖くて、何も出来なくて、このまま私も皆んなも狂ってしまって、全部お姉様のせいにしていれば、楽だった。楽になると思っていた。
……そうしなければ心が壊れてしまいそうで。
エルヴェ様は確かに初恋だった。でも、結局のところ、私は私を見て欲しくて、本当はエルヴェ様じゃなくても誰でも良かったのかもしれない。
「……お姉様はやっぱり酷い人よ。どうして私の事を責めないの。あんな最低な事をしたのに……」
手紙を持つ手が震えて、涙が溢れる。
あんな最低な事をしたのに、沢山酷い言葉を浴びせ続けたのに。どうして、こんな……こんな手紙……。
「……っごめ、んなさい……お姉様……ごめんなさいっ……うああ、あああああ!!!!」
色々な感情が溢れて涙が止まらない。
私はお姉様の手紙を胸に掻き抱き、泣き崩れる。
もう家族に執着するのはやめよう。
お姉様のせいにして、現実から目を背け続けるのはやめよう。
これは、お姉様が必死で作ったキッカケなのだ。
私は変わらなきゃいけない。
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