1/10
プロローグ
はるか昔の話である。
我々、人類はここ“地球”より何光年と離れた場所の住民、つまり宇宙人だか地球外生命体だかによって創造され、高度な文明を授かった、とかなんとか。
その証拠は地球上のあらゆる地域に残されており、それらはオーパーツと呼ばれるもので、その時代には全くそぐわないような技術、知識で作られた出土品が数多く発見されている。
例えば、壁画に描かれたUFOや宇宙飛行士。
例えば、ギョベクリテペ遺跡。
それから、ナスカの地上絵、等々。
しかし、宇宙人やら地球外生命体が手取り足取り人間に様々な知識を与えてから時は流れ、百年、千年、万年と経過していく中で、人々の記憶からその事実は完全に消え去っていった。
そして現在。西暦2018年、地球。
日本は船橋市、のはしっこ。数歩歩けば鎌ヶ谷市にも白井市にも行ける、何もない廃れた住宅街の一角に佇む一軒家。
大事なところで「あなた次第」と責任を丸投げしてしまうようなトンデモ話なぞ誰が信用してやるか、っぺ。と、夢もロマンも家にあった燃えるごみと一緒に、きれいさっぱり投げ捨て去った男が一人、家中を慌ただしく駆け回ってから勢いよく家を飛び出していく。
物語はそんな何気ない日常の一幕から始まるのであった。




