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閻魔の使徒と転生記  作者: かなもじ
転生と出会いと生活
1/8

これからの道

初めてです

まだまだですがよろしくお願いします

ここは、どこだろう?いや、それよりも何があった。

確か俺は学校から帰る途中で...







俺の名前はコウ。名字は、まぁあれだ。知らん!

どうしたかって?俺は所謂捨て子である。名前も保母さんにもらった。名字が無いと不便だから斎藤とは名乗っている。保母さんの名字だがな。


話が逸れた。まぁ聞いてくれよ。俺の目の前には門があるんだよ。それも地獄の門らしい。

なぜ分かったかって?簡単さ。目の前の鬼が列の最後尾で「ここが地獄門前の最後尾です!」って言ってるんだもんそりゃ分かるさ。


肝心なことは、俺が地獄に来る理由があまり思いつかないってこと。これでも真面目に学校行ってたからな。いじめなんかも無い楽しいところだったよ。


おっと門が開いたや。これから判決がはじまるのかねぇ。

我無罪也


どんどん列が消化されてる。意外とクレームの声や悲鳴なんかは聞こえない。みんな事情分かって来ているのかな?にしても悪人がわめかないのもイメージと違うなぁ。自分の番になれば何か分かるかな。


ととと、そんなこと考えていたら次は俺の番みたいだ。前の人が何か言われてるみたいだけど俺には聞こえない。

あれか、人間に配慮してます。みたいなことか?


「次」短いが低くそれでいて聞きやすい声がしたと思ったらそこは、でかい鬼の前だった。


「名前は、カグラ。相違ないな。」

そう鬼が聞いてきた。

「ちょっと待て。俺はコウだ!」

俺がそう答えると音が無くなった。あちこちで紙の擦れる音なんかがしていたのにそれすらも無い。


「それは、本当か?」鬼が聞いてくる。

なんとなく嫌な予感はしてきたが一応答える。

「俺は嘘はついていない」

そして鬼は言った

「すまぬ、どうやら人違いのようだ。」


「あ〜、ですよねぇ〜」







どうやら話を聞いてみると天界(生物の生死を決めるところ)のお偉いさんが賄賂を渡されてカグラってやつを助けようとしたらしい。


それで代わりに死んだのか俺らしいのだが、どうも俺の親は適当な感じらしいが、祖父母はなかなかの人格者だったらしい。その二人の積んだ徳を孫のために使ってくれと言っていたおかげで俺が操り人形にならなくてすみ、今の状態らしい。

らしいばかりで申し訳ないが俺も今事情を聞いたから詳しくは知らない。確かなのは、見たことのないじいちゃん達が助けてくれたことと、ことの発端の人たちが裁かれることになった事、だな。


ついでに教えてくれたでかい鬼は閻魔様でなんでもこの世界だけでなく他の世界も合わせた全世界でNO.2らしい。ついでに一番は全能神様だとよ。


まぁとにかく、俺は間違いで死んだわけだから、生き返らせて貰って、帰ってゲームしよ。早くモンスターを狩りに行かなければ。


「そのことだがな、もう地球には君は帰れない。すまない。」


マジデスカ...


「これから君の取れる選択肢は、いくつかある。

一つ目は、このまま死後の世界を過ごすこと。

二つ目は、こちらの管理職に就職すること、

そして三つ目は、異世界に転生、若しくは転移しそこで新たな人生を歩むかだ。

もちろんどれでも、君の意見を出来るだけ聞こう。それぐらいは許されるからな」


俺は少し迷った。勿論ラノベなんかを読んだり、ゲームをしたりして、憧れを持ってはいる異世界行きは憧れる。俺も男だから英雄譚では無くても強者でありたいみたいな願望は少なからずある。しかしだ。

ここに就職したらもしかしたら、親にあったりして、捨てられた理由なんかも聞けるかもしれない。そう思っていたら


「一つ言っておく。親に会おうと思っても会えんぞ。コウが、就職するのはざっとあと千年はかかるからな。」


それを聞いて俺は決めた。いや...もともと決まってたのかもしれないな。親に会いたいなんて思ったこと今までなかったし。俺の母さんは保母さんだ。


ならば、これしかあるまい。

「異世界に行きたいです。」


「分かった。ならば望みを言ってみよ。程度によるが聞いてやるし、他にもアドバイスなんかもやろう。」


「そうですねぇ。まずは行き先を教えてくれませんか?それを知らないと、どうしようもありませんので」


「ふむ、そうであったな。行き先はヒルガンドという世界で大きな大陸とそれを囲うように五つの島が浮いている。

詳しい国のことは分からないが、亜人や人、モンスターなんかのいる所謂剣と魔法の世界だ。過去に勇者が生まれて魔王と戦ったりなんかもあったようだな」


つまりは、危険でスリリングでヤバいところだな。こうなると戦闘系にならないと死んでしまいそうだ。まぁもともと憧れてたからちょうどいいけど。


「あとは、スキルなどがあるようだな」


「ならもしかして、ステータスなんかも有りますか?」

かなり弾むような声で聞いてしまった。だってRPG好きだし。


「ふむ、どうやらそういうのではなく、努力により手に入る技術のようなものだな。レベルなんかの概念もないぞ。」


なるほど。そっちか、しかしそれでも魔法もあるし関係ないか。あれあるとレベルが重要になってそれで負けるとかなると嫌だしな。


「わかりました。ならいくつかの能力をいただきたいのですが宜しいですか?」


「先ほども言った通りよほどのことでもない限りは、聞き届けよう。」


「では、まず一つ目、刀や剣などの扱いがある程度できるようにしてください。そうしないとすぐに死んでしまいそうなので。もう一つは魔法の適正を一つでいいので限界まで上げてください。あとは基本的な身体能力をあげてくれるとありがたいです。」


「ふむ、分かった。ではそれらの願い聞き届けよう。身体能力の底上げと武器に対する適性などは簡単だが、魔法に関しては限界までとなると、私だと火しか出来ぬな。全能神ならなんでも出来るだろうが」


それを聞いて、俺は特に問題もなかったためそれでお願いした。


「ふむ、それでは外見についてはどうする。多少変えることはできるが。」


そう言われて、自分の体を見回す。190近い日本人にしては大きい体とがっしりとした体型でなかなか怖がられるような所謂強面な顔立ちだが愛着があるためこのままで良いかな。

「このままで、お願いします」


「分かった。では転生させるとしよう。最後に私の加護を与えておく。魔法に対する耐性と望む装備を一度だけ与える力がある。転生してから考えてみるといい」


そして俺は異世界へ旅立った。






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