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三千世界と時空の歪み  作者: Mr.45
-序章-始まりの始まり
3/7

3.『歪み』 後編

・・・・・数分後。

教授が戻ってきた。上半身だけを歪みから出して崩れるように地面に倒れて・・・・。


「教授ッ‼」二人が焦燥して駆け寄る。

教授は頭から血を流している。傷口はそんなに深くなさそうだ。


「逃げろッ、こっちは危険だッ。お前たちだけでも逃げろッ」

「教授ッ!、何があったんですかッ?とりあえず手当てをッ‼」

「私はいいからッ!、早く逃げろッ!」


そのとき、蝙蝠(こうもり)の様な鳴き声が聞こえた。

山の中に蝙蝠(こうもり)はいるだろうが、今は日中なのでこの時間帯は蝙蝠(こうもり)がいることは、まずないだろう。

そうなれば、考えれることは、一つ。(ひず)みの中だ。

(ひず)の中から何かが顔を出した。


そいつの目は赤く爛爛(らんらん)と輝いていた。そいつは蝙蝠(こうもり)の様な鳴き声をしていたが、()()ではなかった。

大きさは熊ぐらいだろうか。体の色はくすんだ黒でゴリラの様な姿勢で立っていた。

手には鋭く鋭利な爪が三本、これなら人間は簡単に胴体を貫かれて死んでしまうだろう。背中には(とげ)が数本生えていた。


「教授ッ‼」

二人は教授の手を摘もうとしたが、その努力むなしく空をかき怪物は教授を鷲掴(わしづか)み、歪みの中に再び引きずり込んでしまった。


怪物と教授が歪みの中に消えた後、時空の歪みはまるで呼応するかのように閉じられ、景色が元に戻っていった。


「教授ッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

二人はもう一度叫んだが教授はもういない。声はむなしく響いて消えていった

どうもMr.45です。

またまた分割です。

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