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三千世界と時空の歪み  作者: Mr.45
-序章-始まりの始まり
2/7

2.『歪み』 全編

-時空の歪【ひず】み-

 この宇宙のどこにでもつながる空間のゆがみ。宇宙だけではなく別の次元や過去、我々が存在している宇宙のの外や異世界にも行くことができ、発生範囲は広い。特殊な磁気を帯びている。ワームホールとも呼ばれる。

大気汚染が原因で2045年の時点で発生しやすくなった。


※軽い気持ちで歪みの中に入ることはオススメしない。歪みの中の世界は見えない。もしかしたら、命を落とすような危険な世界の可能性もある。

それに、いつ歪みが閉じるか分からないからでもある。

向こうの世界に、夢の異世界ハーレムが広がっているとは限らないのである。

とある山の獣道を男女三人が歩いている。

物語は[精神界]から移動して[現世]の日本。とある世界の『襲撃』から2日後の話である。


「教授、また道に迷ったんすか?。ここさっきも通ったような.........」

「いいや、この辺りに絶対ある筈だ。もうちょっとねばって探してみよう」


そう受け答えたのは、教授と呼ばれた初老の男性である。

一方、教授に向かってぼやいているのは大学生らしき男性のようだ。


「うるせぇ、黙って教授様に従えれねぇのか。あまりブヒブヒ言ってるとシバくぞコラ」


ぼやき男に攻撃的な口調で喋っているのは同じく大学生の女性である。


「いや俺豚じゃないんすけど.....ブヒブヒなんて.......」

「うるせえっての!ブヒブヒ言ったらシバくぞって言ってんだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」


ぼやき男を躊躇なく本気で蹴っ飛ばす。


「ブヒッーーーーーーーーーーーーアリガトウゴザイマスッ」


•••••ぼやき男はまんざらでも無さそうだ。


サド女性(ウーマン)は、登山シューズの足の裏でぼやき男の頭を踏みつける。


「さぁッ醜い豚ですいません、と言えッ」

「ブヒィッ、ミニクイブタデゴメンナサイッ♥」


••••••••••と言うか本気で嬉しそう。


「キミタチ、ホントウニ、ナカヨシダネヨネー」


教授はにこやかに、しかし棒読みで、その光景を眺めるのだった。


茶番はほどほどにして、三人は再び探しているものを探し始めた。

彼らは一体何を探しているのだろうか?。


「教授ぅ~、ホントにそれで見つかるんでしょうねぇ~そのポンコtuッ.....」


後ろで引っ叩かれる音がした。


「大丈夫だよ、問題ないよ」


教授が持っているのは金属探知機の様な小型の機械だった。その機械で、『探し物』が見つかるらしい。

しかし、定期的にピッピッと音が鳴るだけで何も変化はない。


「でも本当にここで大丈夫なんですか?教授様。MAPではこの辺りで発生すると表示されてるのですけど」


サド女性(ウーマン)が聞いたその時だった。

教授の機械が反応した。

そう遠くない。あと数歩歩いただけでたどり着くところにあるようだ。


突然3mぐらい先、前方の景色が(ゆが)()()()

目を疑う光景だった。誰かが唾を飲み込む音が聞こえた。

そうだろう。空間が歪むなど、異世界系物語(ファンタジー)の世界ならあり得るだろうが、現実でそんな超常的な事が起きるのは考えられないからである。


「これだっ!。これが私の探し求めていたものだっ‼」

教授が感嘆の叫びをあげた。


『時空の(ひず)み』。それが前方の景色を歪ませた現象の正体である。

神隠しや原因不明の行方不明を起こしていた元凶の一つである。


教授はこの(ひず)みの存在を最初に知り、『この世界にはまだ我々の知り得ない事がたくさんある』を命題に長年研究をしていた。

しかし、有力な情報がなく研究は難航していた。

その打開策が教授の開発した(ひず)み探知機である。

(ひず)みは特殊な磁気を帯びていて、微弱に漏れている。

探知機はその微弱に漏れ出している磁気を探知することが可能なのである。

教授の持っている小型機械がそうだ。(大学のほうには(ひず)みの発生地が2日前に予測可能な高精度の大型のものもあるらしい。それでここまで来たようだ)


「君たちはここで待っていてくれ」


教授はそう言い残すと、時空の(ひず)みの中に入って行った。


どうもMr.45です。

同じ内容ですが少し分割してみました。

見やすくなったでしょうか?

楽しんで読んでいただけたら幸いです。

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