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名もなき物語  作者: 多頭龍
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夢は時に心を支配する

とある日俺はある夢を見た。それはそれは衝撃的なものだった。

それは部活終わりの帰り道のこと。俺は亜里朱といつも通っている道をただ通り過ぎただけだった。いつも通っている道なのになぜか未開の地を歩いているかの様だった。ただの帰り道なのに亜里朱と並んで歩いているからか不思議と楽しかった。そこで目の前の信号が赤になり俺は立ち止まった。まぁ当然だろう。しかし、亜里朱は何故か進んでいってしまう。信号は赤なのに。そして車が来た。

俺「亜里朱!信号赤だぞ!」

亜里朱はそれでも進んでいってしまう。俺はとっさに亜里朱の腕をつかみ引っ張ろうとするが届かなかった。

次の瞬間、亜里朱はある1人の男性に抱き抱えられて助けられた。彼の顔には見覚えがある。なぜなら彼は俺のライバルだからだ。

俺は放心した。

女子とは男子に窮地を救われると惚れてしまうという迷信を信じていたからだ。実際、亜里朱の顔は赤かった。それは俺が絶望するには十分すぎる出来事だった。亜里朱は熱があっただけなのだがそれを悪い方に勘違いした俺は翌日の朝、登校中によそ見をしており交通事故にあった。

そして夢から目覚めた俺は内容を覚えていなかったが涙が止まらなかった。

そして俺は不思議な悲しさを胸に登校した。

夢によって寝ていながら涙腺が崩壊した俺は奇跡的に誰とも会わずに学校へ登校することができた。そして今日が週の6日目であることに気がつき、肩を落とす俺であった………

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