何もできない俺
「大丈夫か?サトシ。そろそろ体が痛いだろ」
「そーだな。だいぶ痛いな」
現在変わらず馬車の中だ。
「2日まるまる移動するのか?」
「そんな訳ないだろ。休憩は挟むさ。でなければ後ろに乗っている我々は死んでしまう……」
「そうだよな…」
そしてしばらくして暗くなり、キャンプをすることになった。
「ねぇドシール、今日はキャンプするから松明焚いて魔物よけを宜しく」
「任せとけ。ったってお前のが得意だろ…」
「あら?女の子にそんな野蛮なことさせるつもり?」
「うっ…」
(ヒイイイイィィィィ!!)
「マリちゃん、あんまりみんなを虐めないようにね〜」
「虐めてなんかいないわよ。少しからかってるだけよ」
「冗談に聞こえないぞ……」
と俺を差し置いて随分と楽しげに話している。
「あらごめんなさい。あなたを忘れていたわね」
「やっぱり忘れてたのか!!」
「安心するっす!俺たちは忘れてないっすからね」
「なんか複雑だな…」
「魔物よけ済んだぞーテント建てろー」
「俺も手伝うよ。何したらいい?」
「お!じゃあテント建ててくれ!」
「建て方は?」
…………………………………………
「「へっ?」」
「まさかテントも建てたことないのか…」
「あれ?言ってなかったっけ?」
「聞いてはいないがいう機会もなかったことだ。
まぁよしとしよう」
「ドシール、あなた私にはきつく言うくせにサトシくんにはやけに優しいじゃない。まさかそういうご趣味だったかしら?」
「シッちゃん、そうだったの。そうならそうと言ってよね〜」
「まてまてっ!勝手に想像を膨らませるな!」
「まぁまぁどうせからかってるだけなんだろ」
「あらサトシくんもなのね。」
「じゃあ両思いになるね!」
「まてまてっ!勝手に想像ではなしをすすめるな!」
そして愉快な夜を迎え、皆は眠りについた。




