どうやら女性のほうが立場が上なのは、ここでも同じらしい
サブタイトル考えるのに時間がかかる……
「じゃあ、さっそく今回ここに来てもらった用事について話そうか」
ドシールは、仲間のもとに着くなり、さっそく話を始めた…
「いや、まずは私たちの自己紹介からでしょ……」
…ところで仲間の人から待ったがかかった。
「ん? 確かにそうだな。まずは俺の仲間を紹介しよう」
「まったく、いい加減そのせっかち過ぎるところ直しなさいよね」
さっき待ったをかけた、女性が苦言を言う。落ち着いた雰囲気の美人だ。
「いや、直るならとっくに直してるっすよ……」
ノリの軽そうな、白服を着た男性が言う。
「もうそろそろ諦めたらどうだ? こやつの性格はどうにもならんだろう」
この中だと、最年長であろう白髪の男性が続く。
「ははは、そうだね。これは死んでも直らないんじゃないかな?」
次はイケメンが続く。――爆ぜればいいのに。
「あはは、シッちゃん強いのにバカだからねー」
最後の一人の女性が言う。軽い性格そうだが、どちらかと言えば天然な人のようだ。
「はぁー……まぁいいわ。ってまさかだけど沙斗矢くんも強引に何の説明もなく連れてきたんじゃないんでしょうね?」
何の説明も受けてませんね。割と強引でしたし……。
「ん? 説明はしてないぞ。強引ではないがな」
「説明もなしに知らない人に普通についてくる馬鹿がいるわけないでしょ!! 何やってんのよ待ったく」
ごめんなさい。ついて来ちゃいました……。
間接的に精神へのダメージを受けた。沙斗矢に35ダメージ!
「ごめんなさいね。うちの馬鹿が強引に連れてきちゃったみたいで」
「い、いえ、大丈夫です」
多少強引だったとはいえ、何の考えもなしにほいほいついてきてしまったのは、俺だし……、謝られると逆に困ってしまう。
また精神へのダメージを受けた。沙斗矢に20ダメージ。
しかし、そこでさすがにドシールが反論を開始する。
「馬鹿とはなんだ。連れてこいってたのは、おまえらだろ」
だが、ほかの人たちも攻撃を強める。
「だからって最低限のマナーくらい守りなさい。けどそうね、あなたなんかに任せた私たちの責任ね」
「そうっすね。前科のあるリーダーに任せること自体に問題あったすね」
「そうじゃな。ワシが行ったほうがよかったかもしれんな」
「さすがにそこまで言わなくてもいいんじゃないかな……」
「いや、いったほうがいいよ。シッちゃんもうこれが何回目かわからないくらいだからね」
ボロクソである。
「お、おまえらぁー。黙って聞いてりゃ……」
お、反撃を始めた。
「反論できるの?」
「う……」
撃沈した。よわっ!
「なら黙って聞いてるのね」
「ぐすん……、はい……」
あ、いじけた。
「じゃあ、そろそろ自己紹介始めるわね」
「え、あ、はい。お願いします」
ほっとくんだ……。
「じゃあ私から、私はマリルダ、クラスはハイメイジよ。得意魔法は火炎魔法で範囲攻撃をメインに行うわ」
そんなことまで言うものなのか? と、いうかクラスとはなんぞや?
「えっと、そんな細かいことまで言っちゃっていいんですか? 後、クラスって何ですか?」
「ああ、この後の話なんだけど、実はとあるクエストを手伝ってほしいのよ。だからなるべく戦いのスタイルは知っておいてほしいの。あと、クラスっていうのは、自分の成長先を決めて設定するものよ。その職業に合わせてそれぞれのパラメーターの成長速度に補正がかかるの。設定自体は、ギルドで行えるわ。普通は加入の際に決めるんだけど、君は少し特殊だったからね」
「なるほど、そういうことだったんですか」
確かに加入の時は、ドラゴンのことで忙しくなっていたからな。そのあとの尋問とかでギルマス達も忘れてたのだろう。
「じゃあ続けるっすね。自分はカインっていうっす。クラスはプリーストっす。回復は自分にお任せあれっす。一応メイスで攻撃もできるっす! よろしくっす」
「あ、聖職者だったんですか……」
なんかチャラいのに。
「よく言われるっす」
やっぱ言われるのか。
「じゃあ次はワシじゃな、ワシはグラッドという。クラスはガーディアンだ。名の通りワシの役割は壁役じゃな。攻撃は基本しないがいざとなれば鎚で攻撃するぞい。 よろしくな」
「あ、それでそんなに大きな盾を持ってたんですね」
「ああ、これは必要な物なんだがな…いかんせんかさばって邪魔になるんじゃよ」
「では次は、ぼk「次は私が言うねー!」あ、どうぞ……」
イケメンの人、見た目のわりに、苦労人みたいだな。
「私の名前はメルリリーだよ。リリーってよんでね! クラスはシーフ、トラップや鍵の解除が仕事なんだ。あ、でも戦いはほとんど出来なくてか弱いから守ってねっ! よろしくぅ!!」
「えぇっと、あ、はい……」
やばい、テンションについていけない……。
「じゃあ最後に僕だね。僕の名前はクロウ、クラスはブレイドダンサー。主にリーダーとともに敵を近距離で攻撃をするのが仕事だよ。武器は剣の二刀流。手数で攻めてくスタイルさ。よろしく」
クロウ(苦労)、ぴったりだな。生まれついたときからの定めか。
「よろしくお願いします。 では俺もしたほうがいいですか?」
「あ、それじゃあお願いできるかしら」
「では。俺の名前は城花 沙斗矢と言います。クラスはまだありません。攻撃はこの両手剣で機動力を生かして行います。あとたまに投げて攻撃します」
「な、投げる?」
「あぁ、この剣、呪われてて投げてもすぐ戻ってくるんですよ」
「呪われててって簡単に言うね……」
「自分が祓ってみるっすか?」
「いえ、これはこれで便利に思えてきましたし、愛着も湧いてるので大丈夫です」
「なんだか、たくましいわね……」
「呪われた剣に愛着湧くんすか……」
「たしかに、投げても落としても戻ってくる剣というのは便利かも」
「クロっち、納得するところじゃないと思うよ……」
「なるほど、機動性重視なのに両手剣なのは、呪いのせいか」
「はい。一応たぶん両手剣のわりには軽いほうだと思うんですけどね」
「なるほどのぅ。ん? そういえば沙斗矢って家名だったのか? というか、きぞくかいいとこの子じゃったのか?」
「いえ…あ、そうか。すみません、ここだとサトシ・タチバナですね。家名は、俺の故郷ではみんな持っていました」
「変わったとこもあるのね。じゃあ、自己紹介も終わったことだし、そろそろ本題に入りましょう」
「いや待ってくれ、俺はまだしていない!」
ようやく立ち直ったのかドシールが話に入ってくる。
「もうすでにしたんじゃないの?」
「名前しか言ってない、流石にクラスとかは、人の多いところで堂々と言えん」
「なら早くしなさい」
「お前が黙って聞いてろって言ったんだろう」
「だから何? 早くしなさいって言ってるでしょ」
「はい……俺の名前はさっき言ったようにドシールだ。クラスはソードナイト、クロウとは違い破壊力を重視する戦い方だ。あと一応このパーティーのリーダーだ。よろしくな」
「よ、よろしくお願いします」
この人リーダーなのに立場低いな……。ほんとに一応なんだな。
「じゃあ、今度こそ本題に入るわね」
「はい、お願いします」
「さっき言ったように君にはクエストを手伝ってもらいたいの。で、その内容なんだけど、実はドラゴンの生息域に行かなくちゃいけないのよ」
え゛?
「ド、ドラゴンですか? 倒しはしましたけど、ほとんど偶然ですよ?」
できればもう戦いたくないのだが……
「ドラゴンの一番厄介なのは、あの頑丈さなのよ。私の魔法は広範囲に効く代わりに威力が低いのよ。ドシールの攻撃は一応効くけど、致命傷には届かないの」
なるほど
「だから、俺ですか」
「ええ、だからドラゴンを一撃で仕留められる君の力を借りたいわけなの」
「でも、当てられるかすら怪しいですよ?」
「動きだけなら私たちでも止められるわ」
「つまり、俺の役割は止めだけですか」
「ええ、それでも当然依頼報酬も山分けよ。こちらは人数が多いから7:3になってしまうけれど」
それでも止めを刺すだけならかなり多い。ドラゴンの生息域に行く依頼なら、依頼報酬も多いだろう。止めを刺せば、経験値も手に入る。かなり破格な条件だ。
さてどうするか……
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「そういえばドシールさんも大きな盾持ってませんでした?」
「ああ、俺はサブの壁だ」
「サブなのにあんなに大きなの使うんですか?」
「俺に小さな盾でちまちまやれるとでも?」
「あ、はい。納得しました。愚問なこと聞いてすみませんでした」
「……少しも否定してくれないんだな」
今回も長くなった……かな?




