自分の立場をわきまえる男
俺は、トボトボ店を出…ようとする間もなく、
「すいません、やはり俺にはまだ早いです。」
「そうかぁ、いや悪かったね。変に勧めちゃって。」
「いえいえ、大丈夫ですよ。」
俺だってバカじゃない。これはラノベではないのだ。レベルの低い俺が勝てるわけがない。俺が勇者だったり、魔剣使いなら話は別だが。
「えーど、じゃあそこのはやぶさの鎧?ってやつください。」
結局俺は、無難な形をした兜が無い鎧を選んだ。
「おぉ、こいつにしたのか。はやぶさの鎧は一式揃えると、1回の攻撃が2段ヒット分になるというかなり特殊な装備だ。」
「かなり便利そうですね。」
「あぁ、しかし鎧自体は軽くて動きやすいんだが、そのためかかなり脆くてな。それこそドラゴンの攻撃なんて食らったら1発でアウトだな。」
「なるほど…。俺に結構合っているかもしれません。」
「お、兄ちゃんスピードには自信があるのかい?」
「まぁ、スピードと言うよりは逃げ足ですけどね。」
「ハッハッ!時には逃げる事も大切だからな!じゃあ、代金の12000貰うよ。」
俺は買った鎧をその場で装備し、店主に礼を言って店を出る。…次はどうしようか……




