呪われた剣ですら相棒にする男
一応家の中も物色したが、特にこれといったものはなかった。古いポーチだけあったのでそれだけ貰って行くことにする。
「武器はとりあえず手に入れたから、次は防具か。早く町か村を見つけないとな。」
とりあえず、武器は手に入った。呪われているけど。サイズは普通の両手剣くらいで、おおよそ4kgあるだろう。手放そうと投げると飛んで行くのだが、その後しっかり自分の所まで戻ってくる。地面に深く突き刺さし、離れようとしても、何事もなくなかったかのように抜け、地面を這い付いてくる。…とんでもないものを手にしてしまったようだ。しかし、この呪い、剣を運ぶ時にはかなり重宝する。鞘も持っておらず、背負うことは出来ない。かといって、手で持って歩くには大きすぎる。だが、呪いのおかげでただ歩くだけで運ぶ事ができる。また、戦闘でもこの呪いは役に立つかもしれない。錆びているとはいえ、それなりの切れ味はある。振りかぶって投げれば、かなりのダメージを敵に与える事が出来るだろう。投げた後は、勝手に剣が戻ってくるので何度でも繰り返し投げる事ができる。しかも、上手く使えば戻って来たところをキャッチできそうである。
「…これはなかなか使えるかもな。」
しばらくはこいつに頼る事になるだろう。
「これからよろしくな。相棒。」
そして、呪われた剣をズリズリと連れながら、また森の出口を探し始めた…




