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錬金術師(アルケミスト)の世界革命  作者: 悠々自適
第1章 隠れ里の孫娘
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錬金術師、ようやく出発する。

数分のことですが、国名間違え

スィーギントゥ帝国→ボーバン帝国 に修正しました。

スィーギントゥは別の固有名詞です(フラグ

そんなわけで、吸血鬼公国から依頼を受けてから、思ったより長いこと居たこの隠れ里から僕と紺さんは出発したのであった。


紺さんはまだ復調していないものの、箸を握って麺類を食べれるぐらいには義手に慣れてきており、また戦闘能力も多少落ちたとはいえ、あのばかでかい腕甲を装備できるようになっているから、打撃の威力がはね上がり、結果的により強くなっていた。

正直、ここまでできるならリハビリも自力で、と言おうと思ってたんだけど、戦闘能力を確認したその日の晩に寝所に来られて襲われたら、まぁ、その、うん。責任とらなきゃいけないよね?例えそれが彼女の母や祖母からの入れ知恵だとしても。


誤解しないで欲しいのは貞操だけは守りきった。

何が悲しくて惚れた相手以外とことを、それも初体験をいたさなくちゃならないのか。いや、紺さんのことが嫌いなわけではないのだけれども、それとこれとは話が別だ。

紺さんも「まぁ、お相手との結果を待たずに抜け駆けするのは反則ですし、これからの旅で貴方の方から襲ってくれるようにすればいいですからね♥」と顔を赤らめて理解は示してくれた。

・・・・・・示してくれたということにしてください、お願いします。

ただでさえ絆されそうなんだから、言い訳でもして理性を繋ぎ止めさせてください。結構色々とエロくて、しかも100年ぐらいそっち方面もそこそこ鍛えてられていただけあってヤバかったんだから。さくらんぼには刺激が強すぎるんです。


『どったの、けー君?誰かに何か言い訳するような顔して。』


心の平静を保つために意識を軽く飛ばしていると、腰にさげた刀から白鬼院小梅さんが声をかけてくる。

というか僕の表情、見えるんですか、この状態からでも。


「いや、もうなんか言い訳ばかり最近してるなぁ、と思いましてね。そのうち認めないと何か取り返しがつかないことになりそうだなー、と。」


すると横で一緒に歩く紺さんが、


「それはいいことを聞きました。私が頑張ってペロペロハムハムした甲斐がありました。」

「・・・・紺さん、真っ赤になって照れるぐらいならわざわざそのことを言わなくていいんじゃないですかね?」


キリッとしたように言うが、ものすごく顔を赤らめて照れている。

くっそ。めちゃくちゃ可愛いなぁ、この人。そして残念ながら本当にそれが原因の1つでもあります。

ちなみにペロペロハムハムとはそういうことである。察してください。


「お、女には恥じらいと共に男性をドキドキさせる魔性がいるんですよ、剣太さん。」

『こーちゃんの場合、魔性(笑)だけどねー』

「なんで笑うんですか、小梅ちゃ・・・さん!!」

『いやいや、今まで恋愛することなく鍛練しかしてこなかった喪女が魔性とかギャグじゃん?

そもそも、テンパって歯を軽くたてて、けー君に悲鳴あげさせておいて魔性とか、ねぇ?』

「ふにゃぁぁぁぁああ!?なななななんで知ってるんですかぁ!?」

『ヒント:けー君の枕元に置かれていた深夜。』

「答えですよねぇぇぇ!?」


すごいでしょ?あれで100歳越えたお姉さんなんですよ。可愛すぎて辛い。

ご覧のとおり、意外と白鬼院小梅さんと紺さんの仲は悪くないみたいだ。

こうからかう姉とからかわれる妹みたいな感じだ。いや、叔母と姪?


『なんか失礼なこと考えなかった、けー君?』

「何も考えておりません。」


何故バレかけたし。


『ま、なんにせよ今回のことでけー君は実戦経験を積めたし、正しい戦闘訓練も受けれたから少しは強くなれたんじゃないかな?

ついでにお嫁さんもゲットできたわけだし。やったね、けー君、家族が増えるよ。』

「おいやめろ。

って、いや、まぁ、確かに多少は強くなったとは思いますけど、球磨川に比べたら全然だと思いますよ。」


お約束な返しをしつつ球磨川との思い出を思い出す。

たった1人でうちの中学のヤンキーグループを叩きのめして恐怖で改心させ、絡んできた他校のヤンキー相手には情け容赦なく叩き潰して2度と関わらせないようにした、あの過剰正義の生徒会長様だった球磨川の全盛期の頃に、よくまぁ僕は損得なしに仲良くなろうと思ったものだよね・・・・・あの頃は若かった。


『前から気になってたけど、けー君の親友君達は本当に人間なの?

1人で不良グループ叩きのめしたり、明らかに人間やめてるけー君がまだまだとか言うって相当頭おかしいんじゃない?』


すごく普通の感性の持ち主ならば抱くであろう疑問をここにきて尋ねられた。

いや、だからといって白鬼院小梅さんが普通なのかは別なんだけど。


「正真正銘人間ですし、残念ながら頭はおかしい連中です。

前田は両親によって世界に絶望して、その暇潰しに学年崩壊を引き起こしてますからね。某弾丸な論破風に言えば超小学生級の絶望みたいな問題児でしたし、

園田はその当時から既に前田の片腕として動いていたため、人間関係やクラス内のパワーバランスをさりげなく崩すぐらいは朝飯前でしたね。

龍造寺も中学入ったぐらいからの付き合いなのに前田のもう園田と同じく片腕になってるような奴ですね。

球磨川はもうなんかグラップラーな刃の牙な作品とか、めだかのボックスな作品の登場人物ぐらいの人ですよ。とりあえずまず頭を金属バッドで殴られても平然として、逆に金属バッドの方が折れ曲がるようなやつですね。」

『OK、とてもわかりやすい例えのお陰で、人だけど常人じゃないのは把握したよ、君の友人4人が。』


白鬼院小梅さんはため息を諦めたような声で答えた。

わかります、その感情。僕も諦めたタイプなので。多分、今、僕の目は遠いところを見ています。


そういえば球磨川も前田達も国から指名手配されて、しかもまだ捕まってないんだったっけ、確か。


僕は空を見上げ、4人の健康を祈った。ついでに4人を追うかもしれない人々が無事であることを祈った。

頼むからノリで世界を滅ぼすようなことしないでいて欲しい、前田達。勢いで暴力使って過剰な正義執行しないでいて欲しい、球磨川。

あー、なんか胃が痛くなってきた。


「大丈夫ですか、剣太さん?」


隣で鳩尾の辺りをさすっていたら、案の定紺さんから心配された。

大丈夫じゃないけど、大丈夫です。いや、大丈夫だけど、大丈夫じゃない、か。


「いえ、なんでもないですよ、紺さん。」

「そうですか。あまり無理はしないでくださいね?

ところで、私達はこれからどちらへ向かうのですか?このままベビルベリー王国に行くとなれば、タッカーニャ公国とボーバン帝国の辺り通るのが近道ですけど?」


現在地的には目的地の王国とは反対側にいるわけで、そうなるとその2ヵ国を通るのが近道なんだろう。何せこの世界(地域)の住人の紺さんが言ってるんだし。

でも、僕の次の目的地は決めている。見せられた過去の記憶からここから近くにあり、かつ再会させたい相手がいるところを。

誤字脱字ありましたら教えてくださいまっせー

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