表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
錬金術師(アルケミスト)の世界革命  作者: 悠々自適
プロローグ いざ、異世界に
1/92

1クラス、異世界に呼ばれる

「おぉ、勇者達よ!!」


朝のHRが始まり、そして気付いたら目の前におとぎ話にでてくるような、中年でどこかコミカルなテンプレチックな王様のような人がいた。



辺りを見渡せば、僕――黒金剣太(クロガネ ケンタ)――以外にもクラスメイト及び担任がパッと見、全員いる。


クラスの中心とも言えるイケメンキャラの織斑一誠(オリムラ イッセイ)やその取り巻きたち。

その織斑の幼馴染みで、それなりに僕と仲良くさせてもらっている美少女の高町(タカマチ)なずなさんに、

もう一人の幼馴染みにして女帝と言われるほど孤高の存在で憧れの的でもある雪風野分(ユキカゼ ノワキ)さん。


あとオタトークのできる親友にして悪友にして盟友の球磨川四万十(クマガワ シマント)前田慶一(マエダ ケイイチ)


パッと見ただけでも良くも悪くも目につくクラスメイトは確認できた。



次に今いる場所の確認をしてみる。

石造りの柱や床から見て、まるで中世のお城 ―某ハリポタの学校を彷彿とさせる― の内部のような、いかにもファンタジー世界のようなところだ。

周囲には槍や剣を持った、これまた今の時代では見かけない前時代な風貌をした兵士が何人かいるし、

王様みたいな人の少し後ろには金髪ストレートロングで、ピ○チ姫みたいな衣装を着たお姫様っぽい感じの美少女がいるし、

なんというか、こう、まるで異世界召喚されたテンプレみたいな状況だ。



うーむ。まだ朝のHRが終わったばかりだし、流石に寝落ちしたとは考えにくいが、なんだ、この状況?



「あー、どなた様でしょうか?」


今いる僕がわかる人の中で最年長になる担任の岩野緑郎(イワノ リクロウ)先生が状況がわからず困惑しざわつくクラスの中、話しかけてきた王様のような人に尋ねる。

その問いに王様みたいな人は、おほん、と咳払いをしてから、柔和な笑みを浮かべ、


「私はベビルベリー王国第28代目国王、ヘンリー8世だ、異世界より呼び寄せた勇者達よ。貴殿らの力をお借りしたい」


と答えてきた。


その解答にクラスは「何?何かのドッキリ?」「勇者とかwww」「お、おう?」「うん、夢だな」などとよりざわつきが大きくなり、質問した緑郎先生は面食らったように呆然としている。


……どうやら、異世界召喚されたテンプレだと思っていたら、マジで異世界召喚されていたようだ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ