第六話:一時解放
「ば……馬鹿な……」
スクイズは呆気に取られた表情のまま、それらと向かい合い、固まっていた。
彼にとって信じがたい光景が目の前で起きていた。突き破られた天井の向こう側に、見慣れた空が覗いている。
にじみ出る汗が粒になってダラダラと頬を伝い落ちてゆく。みるみる顔から血の気が引き、動悸がして息が切れる。ごくりと生唾を飲み込むが、口の中は乾いたままだ。
それらの眼光がギラリと光り、標的を狙う目でスクイズを見た。刹那、全身粟立つような悪寒が背を駆け上がり、彼の中で、何かが弾けた。
「話が違うじゃねーかっ! 元に戻るなんて聞いてねぇ!」
スクイズの絶叫を飲み込むようにしてレッドドラゴンが咆哮する。共鳴するかのようにユニコーンが前足を振り上げていななき、ハネミミラビットは全身の毛を膨らませながら後足で床を叩きつけ、威嚇動作をしている。
『虫けらが……八つ裂きにしてくれる』
『万死に値しますわ』
『マスターの敵は、あたしの敵!』
そこにいるほとんどの者が何もできずに、その圧倒的なまでの威圧感に気圧されて後ずさる。仮にも魔獣使いと呼ばれる者達がこれだけ集まっているのにもかかわらず――それほど、三匹が孕む怒気には凄まじいものがあった。
三匹の殺気が一気に膨れ上がる。それを感じてはたと我に返ったユウヤが咄嗟に声を上げた。
『ドール! ユニ! ラヴィー!』
ユウヤが彼女達の名を呼びかけるのとほぼ同時に、三匹はいっせいにスクイズ目掛けて飛び掛る。
ヤン校長の表情がふと険を帯び、身構えた。
――間に合うか。
『ブレイク!』
「――――ッ」
誰もが次の瞬間に起こるだろう光景を予想し、顔を引きつらせながら目を背けた。
――はたして、スクイズは無事だった。
『ブレイク』というのは、魔獣使いが従魔に向ける命令の一つで『戦闘終了』の合図である。
スクイズの目と鼻の先にまで迫っていたドラゴンの鋭い牙が、スクイズに触れることのないまま、ゆっくりと後ろに引いてゆく。そしてまた、三匹の体は光を帯びて一瞬の内に人間の姿へと戻った。
へたりとその場に尻餅を着く。垣間見た恐怖にスクイズは震えたまま、何も言えなくなっていた。身構えていた校長もそれに合わせて姿勢を戻し、フムと小さな息を吐く。
ユウヤはそれに少しだけバツの悪そうな顔をし、ヤン校長に頭を下げて、ついに自白した事件の容疑者の姿を見下ろしていった。
日が暮れて、ドラゴンの頭が天井を突き破った食堂では、開いた穴の応急処置と夕食の支度が進められていた。
校舎にある校長室には、執務机の前に立つ校長と、手前に並んだソファに座る当事者四名――容疑者であるスクイズに被害者のユウヤ、証人としてアンジェリカとオルニス――がいた。
そこに、カツカツと廊下を急ぐ靴音が届く。その音が校長室の扉の前まで来て止まり、間髪入れずに勢いよく扉が開く。
「失礼! ――スクイズ!」
「パパ……!」
部屋に入ってきた、身なりの整った初老の男性にスクイズが立ち上がり、助かったというように表情を明るくする。『パパ』という甘ったれたような単語に、二人を見やる誰もがげんなりとした心地にさせられたものの、次の瞬間にはそんな心地も吹き飛ぶような怒声が室内に響き渡り、全員が目を丸くする。
「この、大馬鹿者めが!」
おそらくスクイズ本人も何が起きたのか一瞬わからなかったのではないだろうか。ドスンとスクイズの丸い体が床に転がる。それから信じられないといった表情で頬を押さえ、父親を見上げた。
スクイズの父親は、駆け寄った息子を思い切り殴り倒した拳を下に握り締めたまま、険しい表情をますます険しくしてそこに佇んでいた。
その場が親子のやり取りに呆気に取られたままでいると、不意にスクイズの父親がヤン校長へと向き直り深く頭を下げた。
「校長、誠に申し訳ない。私が甘やかさず、もっとしっかりとしたしつけをしていれば……子の不始末は親の不始末。お恥ずかしい限りだ。どうか何なりと処罰を与えてほしい」
「まあ落ち着いて下さい、ベイスンさん。まずはきちんとした説明を聞いてみて、それから結論を出してはいかがですかな」
「は……誠に申し訳ない。皆さんがそうおっしゃるのであれば」
もちろん、校長の言葉にユウヤ達も異存はない。
テーブルを囲むよう、全員を見渡せる位置に校長が座り、校長の右手にベイスン氏、その奥にスクイズ。向かい合う左手にはユウヤ達三人が座った。
校長に促され、ユウヤが事件の起きた日のことから説明を始める。ベイスン氏は膝の上で両手を組み、じっと黙って事の顛末に聞き入っていた。
「そんなわけで、三匹が一時的に解呪された際に、うっかりではありますが本人も自白に近い発言をしており、私は彼が犯人だと確信しています」
途中、証人の発言やスクイズの抗議を挟みつつも、そう説明を締めくくったユウヤの言葉に、ベイスン氏は長い沈黙を持ち、そして深い溜め息を吐いた。
「……なるほど。大変よくわかった。どうやら息子に確認するまでもなく、君の推理に間違いはなさそうだ、ユウヤ君」
「そんなっ、助けてよパパ!」
「黙れスクイズ! 往生際が悪いぞ!」
ひっと短い悲鳴を上げてスクイズが顔を強張らせる。再び息子に殴りかかりそうな剣幕のベイスン氏を、ヤン校長がやんわりと宥めた。
「ベイスンさん、落ち着いて」
「いいや校長、どうか止めないでほしい。これはベイスン家の名に泥を塗った恥知らず、ただで置くわけにはいかんのだ。いいかスクイズ。おまえなどもはや私の息子などではない。いや、ベイスン家の者ですらありえん!」
「あ……あ……そんな、まさか……」
「貴様など勘当だ! 金輪際、親子の情も縁も切る!」
「無理だよそんなの! 俺、生きてけないよおおおおおお!」
スクイズがまるで子供のように泣き喚く。酷いだとか、あんまりだとか、そういったことを言いながら駄々をこねたが、怒り心頭のベイスン氏は頑として聞く耳を持たず、腕組みをして目を固く瞑り、懇願する息子を視界に入れようとすらしない。
「ちょっと待って下さい」
そこにふと、異議を申し立てるよう割り込んだ声が一つ。意外なその人物の声に、場の視線がいっせいにそちらへと向いた。一同の視線を一身に浴びたユウヤは、物怖じせず真剣な面持ちで真っ直ぐにベイスン氏へと見返してゆく。
「若輩の身で差し出がましいことを申すようですが、ベイスンさん。それは無責任というものです」
「な、何と……?」
無責任といわれ、驚いたようにベイスン氏が瞬きを繰り返す。ユウヤは視線をそらさず、なおも続けた。
「私は私の従魔達を我が子のように可愛く思っています。だからこそ、自分の従魔には責任を持ち、可愛がるだけでなく必要なことは厳しく教え、訓練します。もし罪を犯したなら相応に罰も与えます。それが周囲のため、私のため、何より従魔達のためでもあるからです」
人間と魔獣の共存する社会。使役する側、される側という主従の差こそあれ、互いに思い合う心、けして馴れ合いではなく厳しさをもって互いを認め合える意識がなければ、それは成立し得ない。ハクロウ塾では常日頃よりそう教えている。
「もし従魔達が自分の思い通りにならなくても、簡単に諦めるようなことはしません。一度パートナーと見込んだ相手ですから。……ベイスンさん。あなたは彼の父親でしょう」
見捨てるのは簡単だ。しかしそれを許さず、『最後まで責任を持つこと』、それをユウヤはベイスン氏に要求したのだった。
『親の加護をなくす』というのは、甘ったれてこの年まで育ってきたスクイズにとって、この上ない恐怖を感じるに違いない。しかしそれは最初の内だけだ。親の目さえなくなったスクイズは、誰にはばかることなくその後も同じことを繰り返すだろう。
それでは根本的な解決は何一つとしてなされない。スクイズのような男を野放しにしてしまうよりは、きちんと更正してほしい。そう思う。
ベイスン氏はユウヤの言葉に短く唸り、気難しそうな顔をしながらも、後にゆっくりと頷いた。
「たしかに……君の言う通りだ。いや、非常に面目ない、私としたことがついカッとなってしまって……」
ベイスン氏は反省したようにユウヤにも頭を下げた。それにユウヤはいいえと少し笑って、顔を上げてもらえるようお願いする。少し気の短い御仁ではあるが、話のわかる相手でよかったとユウヤは内心ほっとしている。スクイズはといえば、何ともいえない、しかしどこか観念した様子で、何も言わずに項垂れていた。
「ではこうしよう。これは元よりそのつもりだったのだが、今回の事件で君や学校がこうむった損害については、全面的に私が弁償する。その他ハクロウ塾生徒諸君にも、きちんと私から謝罪を述べさせていただこう」
そしてベイスン氏は、「もう一度幼子を教育するつもりで今度こそ間違いなく厳しくしつけ直す」と語った。そのためには「首輪での矯正も一考する」という氏の言葉に、スクイズは苦虫を噛み潰したような顔をしたが、結局そのまま何も言わなかった。
「さて。……それじゃあ、話してもらえますよね。あなたがどうやって、魔獣達を人間にしたのか」
一通りベイスン氏との折り合いがついたところで、ユウヤは改め、いまだ未解決の部分についてスクイズへと問いかけた。ようやく事件の真相は核心へと迫る。
――事件の起きる一月ほど前のこと。
元よりユウヤのことを気に食わないと思い、天才の立場から失脚させてやりたいと願うスクイズは、町のとある酒場で奇妙な張り紙を見つける。
不用になった従魔買取
十時~十五時の間店内カウンター奥の席にて応相談
二十五日まで
たしかに、やむを得ない事情にせよ、そうでないにせよ、身寄りのなくなる従魔達も中にはいる。しかし大抵の場合は公的機関が引き取る形で解決をみる。無論、その際に金銭のやり取りは発生しない。
それに加えてこの張り紙の『不用』『買取』という表現は、現代における従魔の扱いからしてみてもいささか不自然なものであり、妙にスクイズの心をくすぐる何かがあった。
スクイズは掲示板の隅で埋もれかかっていた張り紙をむしり取り、ちらりと時計にカレンダーを確認して、さっそく店のカウンター奥の席へと向かう。本日二十日、現在正午過ぎ、昼時の店内はそれなりに賑わっている。
入り口からは死角になって見えない位置にあるその席を覗く。するとそこには赤茶けたマントに身を包み、フードを目深に被った、いかにも怪しげな男が座っていた。まるで店内の喧騒を避けるようにして、ひっそりと一人で酒を飲んでいる。スクイズはそのいかにもといった異様な雰囲気に一瞬ひるんだものの、手にしたグラスのウイスキーをぐいと飲み乾し、隣へと近づいてフードの男に声をかけた。
「……何か」
低いとも高いともつかない、若いとも年寄りとも取れそうな声だった。
「そこで張り紙を見たんだが、あんたがそうか?」
「ああ、そうです。どのような物をお持ちですか。若く健康であれば高く買い取らせていただきますよ」
「い、いや……それはまだ決めてないんだが……あんた、一体どんな商売やってんだ?」
最初、フードの男はスクイズを警戒していたようだが、スクイズのほうから魔獣など所詮家畜だ、もし金になるなら興味がある、ということを話すと、声を潜めながらもとうとうと話し出した。
本来、人こそがこの世界に置いて唯一至上の存在であるべきということ。
事実、人間に使われるしか能のない魔獣が、人と対等な扱いなど受けるべきではないということ。
魔獣を奴隷とし、人の栄えたかつての時代こそ正しい世界の姿であり、人と魔獣との共存をうたう今はまさに乱世であるということ。
何だか宗教じみてきたフードの男の話に、スクイズは内心、関わるべきではなかったか、と後悔した。適当なところでキリをつけ、さっさとこの場を去ろうと思案をめぐらす。しかし、そこに続いた男の言葉に、スクイズの意識は一気に捕らわれ、思わず男に聞き返していた。
「は? ……なんだって。魔獣を人間にする魔法?」
「そうです。気にすることはありません、元は卑しい魔獣なのです。人の姿にしてやるのだから、むしろ奴らにはもったいないくらいの話でしょう」
魔獣を人間にすれば言葉が通じる上に、人間を超える魔力は持てなくなる。首輪もつけてやれば、まさに従順な奴隷のできあがりというわけだ。
それでは拒絶する魔獣もいるだろうとスクイズが言うと、従わないのなら矯正するか処分するまでだ、と答えが返った。話から伺うに、おそらくはえげつないやり方で従わせるのだろう。処分というのは、まんま殺処分という意味に違いない。
後は想像するに容易い。
フードの男に話をつけ、魔獣を人間にするという禁呪の魔法薬を高値で買ったスクイズは、さっそくユウヤをおとしいれるための画策を練る。魔法薬はたった一粒に一月分の小遣いが飛んでゆく額だったが、欲しいものがあると言えば親に金をもらえたので、まずは前金として半分を支払い、残りは成功報酬とした。事件当夜、ロックが見た二つの影の内、町へと消えた一つは残りの報酬を受け取りに来たフードの男の影だったようだ。
「今その男はどこに?」
「ああン? んーなの俺が知るかっつーの」
「スクイズ」
スクイズの相変わらずな態度にベイスン氏がきつく睨むと、スクイズは慌てたように首を振る。
「ほほっほんとに知らねーんだって! 前金の受け渡しは話つけた三日後に同じ酒場でやったんだ。あの日の晩は、あっちがうちの学校まで来るっつーから! 大体パチモン掴ませてんだ、もうこの辺りにいるはずがねぇ!」
はたして魔法薬が紛い物だったのか、それがスクイズの勘違いなのかも判断はつかない。スクイズとフードの男がやり取りをしたのは一月も前。事件が起きてからすでに五日。
ユウヤはふっと密やかに息を吐いた。けして現状を悲観したのではない。たしかにフードの男の手がかりが何もないのは悔やまれるが、それでも――。
『イメンシペイト』
たしかに、彼女達が魔獣へと姿を変える瞬間、ユウヤはその言葉を聞いた。
一時的な解呪は一体何を意味するのか。
かけられた魔法が不完全だったか、それとも副作用か――。
三人娘はあの後、少し疲れた様子で部屋に戻り眠ってしまった。また起きたら話を聞いてみようと思うが、もし、『イメンシペイト』が解呪の呪文であり、呪いを解くための鍵になるのなら――。
もちろん、ユウヤには魔法の詳しい仕組みなどわかろうはずもない。
――それでも、何も見えない暗闇に一筋の光明が差して見えた気がした。
「それでは、本当にご迷惑をおかけして申し訳なかった」
改めて深々と頭を下げたベイスン氏が、スクイズを連れて帰ってゆく。スクイズの荷物は後日引取りに来るそうだ。
スクイズの処分については、ベイスン氏がヤン校長に「相応に厳しい処分を」と希望したこともあり、ヤン校長から、『魔獣使い免許の永久剥奪』と『学校永久追放』が言い渡される。これは学校内に置いて最も重い処罰となる。
『魔獣使い免許の永久剥奪』。この処罰は魔獣使い協会――通称BMM全体にも通達され、今後二度と魔獣使いとなることはできなくなるというものだ。
もちろん、禁呪の使用や魔獣の虐待も法に違反している。スクイズの言ったフードの男の話についても、事実確認のため捜査が行われるはずだ。その上で、後々にもスクイズはしかるべき機関で再び裁かれることとなるだろう。
辺りはもう暗い。食堂のほうから良い匂いが漂ってきている。今夜のメニューはシチューのようだ。
遠ざかる二人の影を暫く見送って、ヤン校長が傍らに立つユウヤへと向き直る。
「ユウヤよ。本当にこの結果で満足したのかの」
「はい。……いえ。……すみません、正直、わかりません」
門下生一同を集めての犯人糾弾。
ユウヤは誰の目から見ても、穏やかで気の優しい青年だった。たしかに芯の強いところもあるが、和を乱してまで誰かと対立する、などという面倒事は避けるタイプだ。それゆえに、今回ユウヤがその方法をとったことは意外だったといえよう。多少手間は増えるが、アンジェリカ一人に尋ねれば、後は芋ヅル式に答えに辿り着くことが可能だったのだから。
しかしユウヤはロックの目撃証言を聞いた時から、言い知れない感情が腹の底に湧き上がるのを感じていた。それは同胞の裏切りに対する失望感であり、怒りであり、拒絶だった。同じ魔獣使いとして嫌悪し、絶対に許せないと感じた。だからこそ、集団の目にさらすという容赦ない方法でもって、真相の解明に臨んだ。
ユウヤはスクイズが嫌いだ。そしてスクイズが犯人であることはほぼ間違いないだろうと思っていた。そのことがユウヤの感情に拍車をかけたのはいうまでもないが、もし犯人がスクイズではなかったとしても。ユウヤはきっと、犯人を許さなかっただろう。物の命を弄ぶような所業は、けして、許されるべき行為ではないのだ。
本当は。彼が三人にした仕打ちと同じだけの苦しみでもって、この手で報復してやりたいと思っていた。
――彼が父親に殴られる姿を見るまでは。
「今はただ……悔しい、です」
そう、俯いて呟いたユウヤに、ヤン校長は顎ヒゲをさすりながらフムと小さく相槌を打つ。
「おぬしも反省はしておるようじゃの。ところでじゃ。あの場を見ていて少々気付いたことがあっての。おぬしの従魔達――ロールとウニとワサビだったかの」
「いえ、ドールとユニとラヴィーです先生」
ワサビって……一文字も合ってないじゃないですか先生――。
思わず内心でツッこみつつ、「気付いたこと」という言葉を怪訝に思い、ユウヤは顔を上げて隣へと見やる。
「ほっほっほ、そうじゃったそうじゃった。それでそのおぬしの従魔達がの、どうにも、おぬしがスクイズに対して敵意を示したのに合わせて、解呪したように見えたのでの」
ユウヤはあの時、スクイズに気を取られて三人の様子までは見ていなかった。校長が語るには、解呪の瞬間、三人は揃って呪文を唱えるように口を動かしたという。しかしそれが人の言葉ではなかったため、校長には何と言ったのか聞き取れなかったのだそうだ。
「イメンシペイト――と」
「ほう。解放の呪文じゃな」
物質を変異させる魔法があれば、逆に元に戻す魔法もある。ヤン校長が言うには、おそらく一時的に呪いを解放する効果があるのだろう、とのことだ。思えば、ユウヤが戦闘解除を告げると同時に彼女達はまた人間に戻った。ということは、戦う意思が呪いの一時解放に関係している、のだろうか。
主人の意思に同調して発動する。
主人の意思とは無関係に、本人達の意思で発動する。
本人達の意思とは無関係に、主人の意思で発動する。
またそれらが戦闘意欲の有無に関係しているか否か。
いくらか仮説をたて、試してみる価値はありそうだ。