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零「いってて....」

保健室で治療をしてもらいグラウンドに戻って来た訳だが

すでに閉祭式も終わっており体育祭は終わっていて今は片付けに入っているようだった

零「ルルさん、何か仕事ありますか?」

僕も片付けに参加しようと思いすぐ近くにいたルルさんに声をかけた

ルル「あぁ、神谷か」

ルル「怪我はもう大丈夫なのか?」

零「はい!おかげさまで」

零「本当にありがとうございました」

ルル「あぁ、それなら良かった」

ルル「仕事はできるのか?」

零「力仕事じゃなければ大丈夫ですよ」

ルル「そうか....」

ルルさんは少し悩んだ末に

ルル「あ、じゃああの生徒会企画で使ったバトン体育館倉庫に閉まってきてくれないか?」

零「......」

零「....いじってます?」

ルル「?何がだ?」

ルルさんは何も気づいていない様子で

零「すみません、僕の勘違いだったみたいです」

ルル「ああ」

ルル「次は転んでバトン落とさないようにな」

零「やっぱいじってるじゃないですか!!」


ルルさんとの会話も終わり僕は体育館倉庫に入った

入った途端僕はあまりの埃っぽさに咳こんでしまい

零「ゲホッゲホッ」

零「まじここ埃っぽいな」

零「早く仕事終わらして出よ」

そしてバトンの置き場所を探し

零「確か....」

零「ここだったよな?」

ネル「うん、そこで合ってるよ」

零「だよな、サンキュ」

ネル「それにしても本当にここ埃っぽいよねー」

零「まじそれな」

脳が3秒止まり

3秒後ある事に気づいた

??????????????????????

待て僕は今何処の誰と喋っているんだ?

恐る恐る横を見てみると

零「う、うわぁ!!!!」

そこにはネルがいた

零「お、お前!!!なんでここにいんだよ!!」

ネル「え?気づくの遅過ぎない???」

零「う、うるさい!質問に答えろ!」

ネルは自分の腕を掲げあるものを見せてきた

ネル「普通にメジャー片付けに来ただけなんですけど?」

僕はそれを聞き冷静になり

零「あぁ、すまん少し取り乱した」

ネル「本当だよ!お化けみたいな扱いされえ悲しかったなー」

零「ごめんて」


時は遡る事5分前

ルル「あ!すまないネルこのメジャー倉庫に片付けてきてくれないか?」

ネル「ごめん、今別の仕事で手離せないんだ」

ルル「じゃあその仕事私がやっておくから」

ルル「ネルはメジャー片付けに行ってくれ」

私は不思議に思いながらも

ネル「?分かった」


私は倉庫に向かい

自分で行けばいいのに

変なお姉ちゃん

あれ?体育館倉庫開いてる

誰かいるのかな?

私がそう思い体育館倉庫の中を覗くと

ネル「!!!!」

そこにはバトンを持ってうろうろしている零の姿があった

ネル「......」

ネル「お姉ちゃんのバカ....」

お姉ちゃんの行動の意味を理解した私はそんな言葉を吐き捨て中に入っていくのだった


零「あ!お前そういえば怪我ないか?」

ネル「.......」

ネルはジト目で僕のことを睨んでき

ネル「何その今思い出しましたみたいな」

零「いや実際今思い出したし」

ネル「零にとって私って忘れるような存在だったんだね」

零「いや、落ち着け?」

めんどくさいメンヘラ彼女みたいになってるから!という率直な感想を口にしたら怒られそうだったため心の中で留めておいた

零「そういう訳じゃないって!」

零「色々とあったんだって!」

ネル「私のためにわざと転んだ事とか?」

零「そう!」

ネル「.......」

零「......」

零「あっ!」

焦っていたからか思わず失言をしてしまった

ネル「ふーん」

ネル「やっぱりあれって私のためだったんだ」

零「ちっちが!」

零「あれは石に躓いただけで———」

ネル「もう誤魔化さなくていいよ笑」

零「......」

ネル「そっかー嬉しいな」

零「......なんで?」

ネル「零が私の事を想って助けてくれて!!」

零「.....そんな大層な事なんてしてないだろ」

零「僕はただ転んだだけであって....」

ネル「私はその行動が嬉しかったの!」

ネル「あの時」

ネル「あの瞬間」

ネル「零は私だけのヒーローだったの!!!」

零「.....そんなわけないだろ」

零「転ぶなんて誰でもできる」

零「僕は褒められる事なんて何一つしてない」

ネル「むぅ〜〜まだ分かってくれないの?」

ネル「じゃあさ....普段はこんな事絶対に言えないけどさ....」

ネル「体育祭マジックってやつかな?今なら言える気がする」

ネル「私はさ.....」

ネル「いつも優しくて私の事を考えてくれる零が...」

ネルは満面の笑みを浮かべて

ネル「大好きだよ!」

そんな事を言ってきた

零「.......」

僕はそのあまりにも美しい笑顔に我を忘れたかのように魅入ってしまった

ネル「じゃ、仕事も終わったし言いたい事も言えたし戻るね」

ネル「またねっ!零!」

そう言ってネルは腰を上げ、外へ出るため歩を進めた

そんなネルに僕は.....


ネル「?」

僕は思わずネルの服を引っ張って引き留めていた

あの輝かしい太陽のような輝きを見てしまい居てもたっても居られなくなったんだ

これを言わなかったら僕は絶対に後悔する

ネルが不思議そうに目をパチパチさせながらこちらを見てきた

そんなネルに...

零「あ....あのさ!」

零「ネルも....」

零「ネルもいつもありがと!!!」

そんな言葉を投げかけた

ネルは目を見開き驚愕の表情を浮かべていた

しかし少しすると

ネル「フフッ」

そんな笑い声が聞こえてき

ネルは振り返る事なくまた歩き出した

そして1歩2歩3歩と歩いた地点で足を止め

体をくるりと回転させ

座り込んでいる僕の顔を覗きこみ言ってきた

ネル「どういたしましてっ!」

ネルはそれだけ言って体育館倉庫から出て行ってしまった

そんなネルを見て僕は....

零「な...なんだよそれ...」

零「そんなの...」

零「反則じゃんか.....」

そう言葉を溢し

誰も居ない体育館倉庫でただ一人、悶絶をするのだった


ネル「.......」

言った!言っちゃった!

好きって伝えちゃった....

私、一条ネルはこの体育祭で神谷零が好きだと言う事を自覚した

冷静を装いながらも私の鼓動はとても高鳴っていた

しかし、私は神谷零を<恋愛的に>好きかと問われば首を傾けるしかない

私のこの<好き>という気持ちは生徒会仲間としてなのか友達としてなのか、はたまた恋愛としてなのかその答えを私はまだ知らない

で!でも!友達でも好きぐらい言うよね?

うん!大丈夫!きっと大丈夫!

......

好き

好きかぁ....

この体育祭を経てさらに零の事を意識してしまうようになる私であった


第七話 終了




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