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最終話 ただいま

そして時は過ぎて....

学校裁判だ

ルルさんが議長として話を進めていた

ルル「ではこれより、生徒総会を行う」

ルル「議題は今話題の神谷零をこの学校に在学させていいか否かについて」

ルル「ではまずみなさんは神谷零は人殺しという断片的な情報しか持ってないと思うので」

ルル「まずはなぜ人を殺してしまったのか、その経緯をお話します」

ルルさんに視線で合図を送られ....

これ僕が言うのかよ....

と、事前説明もなしで話を振られたため少し困惑した

しかし

このままいてもどうしようもないと思い、僕は話す事にした

零「あれは——」

僕は、生徒会室で話したのと同じように、自分の過去を全校生徒の前で話した

小学六年生のあの日、家族に起きた悲劇

自分の手で3人を殺めた事

そして、弟の一に七年間憎まれ続けた事など

僕が話し終えると体育館からちらほらと同情の声があがった

しかし...

それでもやはり人殺しは人殺し

否定的な意見な方が多かった

このままいけば僕は退学だろう

そんな事を僕が考えていると....

???「お前達少し考えてみろよ!!」

ある男子生徒が声をあげた

僕はその光景に思わず目を見張った

だってその男子生徒は....

零「や...八神....」

そう、あの八神だった

八神「強盗が入ってきて両親は刺されて」

八神「そんな中で両親に見捨てられたんだぞ!?」

八神「そんな状況で冷静な判断なんてできるわけないだろ!!」

八神「別に人を殺してもいいとは言わない...」

八神「ただ、少しこいつの立場になって考えたらどうだ?」

八神「こいつが好きで両親を殺したと思うか!?」

八神「仕方なかったんだよ...」

八神「なぁ」

八神「なんで未成年は法律で捌けないか考えてみろよ」

八神「未来があるからだ!!」

八神「更生の余地があるからだ!!」

八神「それがこの国の判断だろ!?」

八神「それを俺達の判断で潰していいわけがないだろ!!!」

八神「なぁ....お前達....」

八神「もう一回よく考えてくれよ....」

八神はそう言って言葉を締め括った

八神のその言葉を聞いて生徒は全員押し黙った

考え直しているのか、聞く耳すら持たれていないのか、それは僕には分からなかった

ただ、一つだけ言える事があるとするならば....

八神は僕の事を嫌いになんてなっちゃいなかった

ただそれだけだった


ルル「では、投票に移る」

ルル「事前に全校生徒に紙を渡している」

ルル「その紙に神谷の在学に賛成か反対かを書いて、学級委員長に渡してください」

ルル「学級委員長はクラス全員分集まった事が確認できたら、生徒会役員に紙を渡してください」

ルルさんがそう言うと体育館に動きが見られた

各クラスの学級委員長もちらほらと動き出していて...

ルル「........」

ルル「全校生徒、投票を終えたためこれより集計に移ります」

ルル「もう少々、お待ちください」


十数分後....

ルル「........」

ルル「集計が完了しました」

ルル「では、これより開票に移りたいと思います」

ルル「賛成票....」

ルル「204票」

ルル「反対票———」


僕は校舎を出た

今は10月、暖かい風が僕の横を吹き抜けた

零「まさか、な.....」

僕の学校裁判の結果は...

賛成票204票

そして....

反対票...

193票

僕はこの学校の在学が認められたのだ

僕はいまだに実感が湧かず

おぼつかない足取りで校門を目指し

学校の敷地に綺麗に咲く、紅葉が舞い散る紅葉並木の下を歩いていた

そして一歩また一歩と歩を進めて

校門から出ると.....

そこには見慣れた五人組がいた

僕が失いたくなかった

僕の居場所がそこにはあった

ピンク髪の少女は一歩前へと足を踏み出し

満面の笑みを浮かべ...

ネル「おかえり!零!」

そう、告げてきた

そんな事を言う少女に僕は

零「あぁ.....」

「——ただいま——」

と、そう返すのだった


最終話 終了



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