夏祭り!!!!
シキ「すごい人集りだな」
零「まぁ、夏祭りですしね」
ユノ「そりゃ人も多くなりますよ!」
今日は夏祭りだ
僕達は夏祭り会場に向かっていた
ちなみに夏祭りをドタキャンした人はいなく、ひよりさんの望み通り生徒会全員集合だ
零「そういえば、なんで女性陣とは現地集合なんですか?」
零「駅とかに集合してから全員で向かった方が絶対に楽じゃないですか?」
シキ「あぁ、俺もそう言ったんだがな」
シキ「ひより曰く...」
ひより「現地集合の方がデートっぽくて雰囲気出るから絶対現地集合!!!」
シキ「だそうだ」
零「ハハッ、なんというかひよりさんらしいですね」
そんな無駄話をしていると...
シキ「集合場所はここだよな?」
零「あってますよ」
集合場所に着いていた
着いたため辺りを見渡してみたが...
シキ「あいつらは....」
シキ「まだきてないみたいだな」
女性陣の姿は見えなかった
シキ「あいつら来るまで待つとするか」
零「そーですね」
ひより「やっとやっとやっと!!」
ひより「夏祭りだよ!!!」
ルル「....はしゃぎすぎだひより」
ひより「だってだってだってーー!!!」
ひより「私このイベント楽しみにしてたんだよ!?」
ルル「まぁ、それはいい事だが....」
私は二人のそんな会話を横目に、一人気分があまり上がらなかった
ネル「...」
ネル「....ハァ」
ひより「.....」
ひより「どうしたの?ネルちゃん?体調でも悪い?大きなため息なんかついて」
ネル「?私今ため息つきましたか?」
ひより「めちゃくちゃしてたよ!」
どうやら無意識のうちについてしまったようで
ネル「すいませんため息なんかついちゃって」
ネル「別に楽しみじゃないとかじゃないんです...」
ネル「ただ....」
ひより「ただ?」
ネル「......」
ひより「......」
ひよりさんはすこし考えた後
ひより「大丈夫だよ!!ネルちゃんめっちゃ似合ってるしいつもの3倍ぐらい可愛いよ?安心して!!!」
ネル「......」
ネル「...別にそれを気にしてた訳じゃ...」
ひより「じゃあ何気にしてたの?」
ひより「せっかくの夏祭りなんだから不安要素は消しておかないと!」
ひより「ほら!お姉さんに言ってみたまえ!」
ネル「そっそれは....」
ひより「......」
ひより「本当に大丈夫だよ?ネルちゃんただでさえ可愛いのにおしゃれして今無敵状態だし!」
ひより「逆に可愛すぎるからナンパ気をつけな??」
ネル「そーですかね....」
ひより「もーなんでそんなに自己評価低いの?」
ひより「ほらそんなに不安なら聞いてみよ??」
ひよりさんがそんな事を言ったため
顔を上げると...
そこにはみんながいた
シキ「....きたみたいだな」
ひより「お待たせー!!」
ひより「待った??」
シキ「あぁ、めっちゃ待ったなんか奢れ」
ひより「え、ここは相場<全然待ってないよ!>じゃないの?」
シキ「あ?待った事実は変わんねーだろ」
シキ「このクソ暑い中待たせやがって」
ひより「まあまぁ、そんな怒らない怒らない」
ひより「それにしても君達は私服なんだねー」
ユノ「僕達は浴衣で行きますか?って言ったんですけどシキさんが...」
シキ「あんなの動きずらいだけだからな」
シキ「いらんいらん」
ひより「ちぇ、冷めてるな」
ネル「.....」
やっぱ似合ってなかったのかな...
浴衣の話題になったにも関わらず男性陣は誰も浴衣に触れないため
一人自信を失っている私だった
ネル「.....ハァ」
今度は明確に自分から誰にも聞こえないよう小さくため息をついた
しかしそのため息は聴かれていて....
零「ネル?どうかしたか?」
私はキリッと零を睨み
ネル「なんでもない!!!!」
そう強く言い放った
零「な、なんだよ....」
そして零は振り返ってシキさん達がいる所に戻ろうとしたが
零「あ!そうそう!」
そう言って振り返ってきた
ネル「?」
零「ずっと思ってだんだけどさ...」
ネル「うん」
零「浴衣!似合ってるな!」
ネル「!!!!!!」
零はニカッという効果音が似合いそうな眩しい笑みを浮かべながら私にそう言ってきた
ネル「別に褒めて欲しかった訳じゃないし...」
零「僕が勝手に言っただけだから気にすんな」
零「じゃっ!」
そう言って零はまたシキさんとユノの隣に行こうとしたが....
ネル「ま、まって!」
零「?」
私は零を引き止めた
ネル「あ、あのさ....」
ネル「ありがとっ!」
零「......」
零「どういたしまして!」
なぜだろう
先程までの胸のモヤモヤが少し晴れたような気がした
ひより「ネルちゃんも素直じゃないよねーー」
一緒に神谷とネルのやり取りを見ていたひよりが言った
ルル「....それもネルの良さだ」
ひより「まぁ、そなんだけどねー!」
ルル「でもある意味素直じゃないか?」
ひより「ハハッ、確かに!」
ネルはさっきまでの不安そうな顔はどこへやら今はとても楽しく明るい顔をしていた
ひより「さーて」
ひより「ネルちゃんはこの夏祭りで一体どこまでいけるのかな??」
ひより「私達がサポートしないとね!!」
ルル「.....あぁ、そうだな」
ルル「夏祭りに来たはいいものの何か行きたいものはあるのか?」
僕達は全員集まったため屋台を回る事にした
ひより「はいはーい!」
ひより「私射的やりたい!!」
ルル「......だそうだが?」
ルル「誰か他にやりたいやつあるか?」
ルルさんのその問いに
........
誰も返す者はいなく
ルル「じゃ、射的行くか」
射的に決定した
そうして僕達は射的に着きやり始めたわけだが...
ルル「.....案外難しいものだな」
ひより「むーずーかーしーいー」
ネル「あっ!もう....」
絶望的だった
コルク銃の空きが3個しかなかったため先に女性陣にやらせた訳だが.....
それはもう、絶望的に下手だった
コルクの入れ物が空になったのを確認して、女性陣の手を見てみた訳だが....
3人合わせて取れた景品の数は...
0個だった
ひよりさんは不貞腐れた様子でこちら側にもどってきて
ひより「.....私もう射的やらない...」
零「やめる判断早すぎやしません??」
ひより「どーせ私は射的なんて一生できないですよーー!!!」
零「そんないじけないでくださいよ...」
ひより「いじけてないし!!」
ひより「ほら!次男子陣!」
そう言われたため僕達が店主にお金を渡そうとすると...
少年「ママ!僕あれやりたい!!」
そう言って小学生が指差したのは....
射的だった
すると....
シキ「....ほら、お前達は先にやれ」
そう言ってシキさんは下がった
少年に先を譲ったのだ
零「そ、それなら僕が!」
シキ「俺はそんな順番なんて気にしないし」
シキ「一人の方が気兼ねなくできるから逆に嬉しい的な?」
シキ「だから、先やっていいぞ」
零「.......」
零「.....ありがとうございます」
シキさんの好意に甘える事にした
そう言って僕は店主にお金を渡し
景品がある方に向き直った
ひより「シキって子供には優しいよねー」
シキ「あ?そんなんじゃねーよ、殺すぞ」
ひより「おー怖い怖い」
そんな物騒な会話を聞きながら僕は何を狙うかを考えていた
考えていると....
零「ん?」
何者かに服の裾を引っ張っられる感覚があった
そちらに視線を向けると....
零「ネル?どうかしたか?」
そこにはネルがいた
ネルは何か言うわけでもなく
一点を指差した
零「?あれが欲しいのか?」
ネルが指差す方向にはクマのぬいぐるみがあり
ネルは言葉を発さず
ただコクリと首を縦に振った
僕は景品に向き直り.....
なんだこいつ可愛いかよ
僕が最初に思った感想はこれだった
第一ネルってこんな甘えるような性格だったか?もっと天真爛漫でいつも元気だった気が....
まぁ、僕のやる事は変わらないか....
女子からのお願いを断るなんてあってはならない
だから僕は...
零「待ってろよネル!!僕が今取ってやるからな!!———」
そう言ってコルク銃の引き金を引くのだった
第十話 終了




