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レクシア -de quodam lexicone fabula-  作者: Nekke
第1章 図書館編
5/10

0005 決意

 気づいてしまった。このままだと、「初級魔法大全」を持ち歩かないと魔法を打てないということに。

 本体の方に写せたらいいんだけど…

 というわけで、索知で調べてみる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

転写:

1120ページ以降に文章や呪文、魔法式を転写可能。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 あ、できそう。思い立ったが吉日、やってみよう。



 初級魔法の魔法式を写し終わった。もちろん、ノーモスさんに許可を得てから。異世界でも、著作権は守らないと。

 その後検証して気付いたけど、私の本体に写したらそこからでも魔法を放てるらしい。さらに、詠唱も不要でこの魔法を撃ちたい、と思ったらすぐに放てる。これは便利だ。ただ、その魔法式が書かれたページを開いていないといけない。


 さて、この本を返して新しい本を借りに行こう。


「本の返却に来ました」

 …返事が返ってこない。こんなことは初めてだ。

 とりあえず、本は返却口に置いて、新しい本を探すことにする。


「ごめん、待たせちゃったよね」

 あ、ノーモスさんが戻ってきた。

「すみません、この本を借りてもいいですか?」

 そう言って私は、「レベルとステータス」を渡す。

 そろそろこの世界にも慣れてきた。この世界について、きちんと知っておくべき頃だろう。

「いいよ。それと、次からは私がいなくても返却さえしてくれたら好きなタイミングで借りていいよ」

 私としてはありがたいけど、それで大丈夫なんだろうか。

 そう思って聞いてみると、

「この図書館の本は半年間返却されなかったら自動的に返ってくるようになってるんだ」

 へえ、ファンタジーだなあ。


 「レベルとステータス」を読み終わった。

 かなり詳しく説明されていた。レベルは、本人が色々なことを経験することで上がっていき、特に魔物を討伐することで上がるようだ。

 ステータスはレベルが上がるに従って増えていく。人によって増えやすいステータスが違っており、これを元に役職を選ぶと良いらしい。私は魔法攻撃とMPが伸びやすい。

 スキルは本人が特定の経験をしたり、特定の条件を達成したりすると手に入る。私がスキル【分体】を獲得できたのは、多分この仕様のおかげだと思う。ちなみにスキルレベルは、スキルを使っていると自然に上がるらしい。スキルレベルが上がると、スキルを使うためのMPが減ったり、スキルの効果が上がったりするようだ。


 そういえば、レベルが上がっていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

レクシア 種族:魔物/辞書 年齢:13歳 性別:女

役職:無職 レベル:5

HP:36/36 MP:66/84

ステータス傾向:MP、魔法攻撃

属性傾向:闇

スキル:

索知:レベル3

分体:レベル2

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 レベルが少し上がっている。それから、分体スキルのレベルが上がって、より長く分体を生成できるようになった。前は2時間だったのが、4時間、一日の6分の1になった。

 さらに、索知のレベルが上がって、少しだけ消費MPが減った。

 成長を目で見ることができるのは、ステータスのいいところかもしれない。






 それから私は、たくさんの本を読んだ。そして、ある決意をすることにした。

「私、近いうちにここを出て旅をすることにします」

「……そうか。どうしてそう決めたのかな?」

 外の世界についての本を読んで、ノーモスさん以外の人にも会ってみたくなったというのもあるし、ノーモスさんにこれ以上迷惑をかけたくないというのもある。でも…

「人生は、何より面白い物語だと思っています。だから、大切にしたいんです」

「分かった、行っておいで。くれぐれも、気をつけて」

「はい、ありがとうございます」

 そして私は、3日後にその図書館を旅立つと決めた。

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