0004 魔法
私は今、「初級魔法大全」を読んでいる。
もちろん、分体を使って。
どうやら、分体の生成にはMPを使うけど、分体の維持にはMPを使わないみたい。
ついでに生成した分体を索知で調べたら、こう表示された。
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レクシア 種族:魔物/辞書 年齢:13歳 性別:女
役職:無職 レベル:3
HP:30/30 MP:55/76
ステータス傾向:MP、魔法攻撃
属性傾向:闇
スキル:
索知:レベル2
分体:レベル1
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ここから分かることは、分体を索知したら本体側のステータスが表示されるということ。
でも今は本を読めていることの方が重要だ。
そう、あくまで調べたのは「ついで」だから!
でもやっぱり、本を読むというのは素晴らしいことだと思う。
ページをめくることで感じる本の重み、めくるたびに聞こえる「パラッ」という音、一枚一枚に染み込んだ本の匂い。その全てが「読書」という行為を昇華させる。
…だが、その至福は突如として終わりを迎えるものだ。でもそれは、絶望を伴うものではない。次の本が読めるという、希望と喜びを伴うものだ!
要約すると、「初級魔法大全」を読み終わってしまった。
そして案の定、読み終わったら【初級魔法】が獲得できた…という訳ではなかった。だから、索知で調べてみると、
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初級魔法:
多くの魔法使いが通る道。戦闘に必要な基礎的な魔法を扱う。
威力は低めだが詠唱が短いため、牽制などに使いやすい。
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いかにも普通の結果だ。でも、ひょっとしてスキルじゃない?ちょっとだけ、他のスキルと比較してみよう。
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分体:
MPを消費して分体を生成する。
分体の最大数や性能は、スキルレベルに依存。
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やはり、少し違う気がする。ちょっとこれは、検証すべきかも。
というわけで、今は図書館の中庭にいる。本がある場所で検証するのは本に被害が及ぶかもしれないから、
「もし庭のようなものがあったら、使わせてください」とノーモスさんに聞いたら、
「いいよ。この部屋から突き当たりを右だ」って言ってくれた。
じゃあ、始めていこうと思う。まずは一番安全そうな水属性から。弾ける水をイメージして。
「アクアブラスト」
…何も起きない。MPも消費されていない。
あ、ここに呪文が書いてある。これを読めばいいのかな?
「水よ、弾けろ アクアブラスト」
…やっぱり、何も起きない。もう一度見返してみよう。
あれ、この記号はなんだっけ?右ページに、魔法陣のようなものが書いてある。
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魔法式:
水属性初級魔法「アクアブラスト」の魔法式。
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もしかして、これを使えば…
そう思って、それに手を当てたまま唱えてみる。
手を当てていると、不思議とイメージが掴めてくる。魔法式に沿って、水を飛ばして、弾けさせる。
「アクアブラスト」
魔力が体を巡り、反対の掌から魔法が放たれた。拳大の水球が勢いよく飛んでいき、木にぶつかって大きく揺らす。
すごい!人生初の魔法だ!木が少し抉れるくらいだと思ってたから威力は想像より低いけど!
でも、少し疲れたのとMPも多分残り少ないな。今日はもう終わって、また明日にしよう。




