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五話 平和な一日と翻訳機(トレイ)

僕は、尚次から話を聞いた。

もう一夜明けそうになっていたから僕は寝た。

僕は久しぶりのゆっくりとした朝を迎えた。

ご主人と一緒に暮らしていた時のように、窓からの日差しが気持ちよかった。

(今日も一日が始まったのか)


「起きたか?」

そう尚次の声がする。

僕は体を伸ばした。

僕が体を起こすとすでにご飯ができていた。

「食べな。犬が食ってもいいやつしか入れてねぇから。

まあ2~3年前の記憶だがな」

そんなことを言って笑っていた。


僕はそんな声を無視してご飯を食べ始めた。

食べ始めた瞬間、少し泣きそうになってしまった。

ご主人との日々を思い出してしまったのだ。

僕は、一口ひとくちゆっくりと噛みしめて食べた。

僕はほんの数分で食べ終わってしまった。


食べ終わると尚次は言った。

「そういえば、ダンジョンの『魔手物オールアイテム』で翻訳機トレイを手に入れたときの

ことを今日の朝思い出して倉庫から持ってきたんだ』

(なんやそれ?)

そういうと尚次は持ってきた。

「これは何の言語・思考でも翻訳してくれるアイテムなんだ。

お前さんは犬だろ?この機会を使えば話せると思ってな。

でもこれには一つめんどくさいところがあって、それは対象者を決定したらもう戻せなくて

その人の言葉か翻訳できないんだよな。あとこれは上のボタンを押しているときしか思考は翻訳できないんだ。でもこれが異世界転移者とかこの世界の動物だと

翻訳できるのかがまだこの世界では研究が進められてなくてそれでも一回試してみるか?」

(めんどくさそうだけどこれが僕の思考を読み取れたならこれからが楽だよな)

僕は縦に頭を振った。


そうすると尚次は僕の前にそれを置いた。

「このボタンを押すと対象者認定されるから」

僕は成功してくれと願いながら鼻でボタンを押した。

そうすると周りが光に照らされた。

それは眩しかった。

光が収まると、横に名前が出た。

尚次は言った。

「喋ってみてくれ」

僕は、ボタンを押しながら思考した。

「尚次ありがと」

ボタンからは機械音ではあったが音がした。

尚次は言った。

「おぉ。ほんとに異世界転移者でこの世界の動物ではないやつの思考を翻訳できた。

これでお前さんもしゃべれるようになったんだな」

僕はボタンを押しながら言った。

「さっき押したときに一つ違和感があったんだけど」

僕はさっきボタンを押したときに、脳にしゃべりかけられたのだ。

内容も覚えている。

「智安。あなたは『翻訳者トレイスレイヤー』をゲットしました。

翻訳者の能力は、自分の言語・思考をその場所に合わせて物を使わず翻訳出来ます。」

と言われたことを尚次に言った。

そうすると尚次は言った。

「そんな役職はないはずだ。まさかだがお前さん進化値ソーベシ1いってたりしないよな?」

僕は言った。

「進化はしてないと思うよ。心あたりがあるとすれば赤い光に包まれたけど...」

それを言った瞬間、尚次は驚きながら言った。

「それは進化値2だ。普通は進化値2になることはほとんどない。それは覚悟を決めたときとか決意したときになる値だ。普通はそんな決意とか普通の人はしないからなるはずはないんだけどな。ちなみに進化値1でまれに『オリジナルスキル』を手に入れたり『魔法』を覚えたりすることはあるが、進化値2では何をゲットするかはわかっていない。」

僕は言った。

「ちなみに進化値1ってなんの光に包まれるの?」

尚次は言った。

「黄色い光だ」

僕は言った。

「それ僕、転移したときになったよ」

尚次は言った。

「は?」


ずっとそんな話をしていると昼になってしまった。

「もう昼だ。今日は町を散歩でもしようか」

そう尚次は言った。

僕は言った。

「やった!今日は少しでも外で歩けるんだ!しかも安心な場所で!」

僕は準備をして飛び出した。


尚次と軽く町を歩いた。

少し歩いていくと水晶?を売っている人がいた。

尚次に聞いた。

「あの水晶ってなに?」

尚次は答えた。

「あの水晶は、分析水晶ステータスすいしょうって言って自分のステータスを分析してくれるアイテムだ。まあ簡単に言えば分析魔法の物verだ。」

尚次は続けて話した。

「買ってみるか?」

僕は言った。

「うん!僕のステータス知りたいし!」

尚次は一つ買ってくれた。

後で聞いた話だが、あれは日本では約8万円くらいの値段らしい。


僕は早速尚次の家でやってみた。

「これは頭をつけて大体20秒くらいで分析が完了するはずだ」

僕は早速頭につけた。


ほんとに20秒くらいで分析が完了した。

分析結果以下の通りだ。

《名前》 智安

《年齢》 8歳

《分析結果》

・進化値2

・召喚魔法

分身サイブン

・翻訳者

・召喚者

・自己強化魔法

時遅スーズロー

こんな感じだった。


尚次は言った。

「お前さん。俺より強いな。ていうか一般の人より全然強いな。」

僕は言った。

「これはあの声のおかげだから僕はすごいわけではないよ」

尚次は言った。

「あの声って?」

僕はそのあと尚次にあの声の話をした。


話しているうちに夜になってしまった。

今日は寝ることにした。

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