三話 村の発見と厄介事
包まれた光のことを考えながら
僕は三日ぶりの食事をした。
食事終えてそこら辺を歩き回った。
僕は、10分以上歩き回ったと思う。
(まだ人の集まりはないのか...)
そうすると『転機』が訪れた。
そう『村』があったのだ。
(やった!村があった!)
僕はまず遠目で村見た。
村では、何か起こっているらしい。
僕は、走って村に近づいた。
10分くらいで村につくことができた。
見た光景はとても残酷だった。
(これはどういうことだ?)
広がっていた光景は、人に似た動物が僕が昨日戦った熊に殺されている光景だった。
僕は、それを見て少し吐き気がした。
熊の数はざっと『20ひき』はいるだろう。
(これは僕には救えないかもしれない...)
そんなことを考えてるとご主人の言葉を思い出した。
「ちあ、この世界にはたくさんの格言があるのは知っているだろう?俺もいろいろな格言を知っているが使う機会が少なくてもこの言葉はぐっと来たんだ。それはな、『希望さえ手につかんでいれば不可能なことなんてない』という言葉だ。この言葉はアメリカの俳優の言葉なんだけどな、俺はとてもぐっと来たよ。ちあもなんか不可能なことがあったときはこれを思い出してくれ」
そんな言葉を言っていたと感じていた。
僕は決意した。
ようやく体力をたくさん使って見つけた村を救うと...
決意はしたもののやはり恐怖心はあることに気づいた。
(僕は前一匹のあの熊にも奇跡的に勝ったから、20匹は無理かもしれない。)
でも僕の体は自然と動き始めた。
僕は気付くと熊が集まっている場所に走って向かった。
(やばい。やばい)
そんなことを思いながらも体は僕には止められなかった。
止められなくても、計画は立てながら向かった。
結果的な計画は、僕が走って熊を引き付けてまた森に入っていくそしてもし戦いそうになったら耐久戦にするというものだった。死にそうになった時のことも考えたが熊同士の戦いに発展させるようにするというものだった。
村にはすぐついてしまった。
着くとやはり吐き気がした。
僕は村を走り回った。
走り回って思ったことがあった。
(小さい村なんだな)
そんなことを考えている暇はなかった。
「蜉ゥ縺代※縺上l?橸シ。謔ェ鬲斐□?」
村の人は、全然理解ができなかった。
でも救うことにした。
その人は、熊にちょうど襲われそうになったところだった。
(こっちへこい!)
熊にちょっかいをかけた。
熊は怒ってはいたがすんなりとついてきた。
(成功だな!)
僕は止まらず走った。
次の熊を見つけた。
(こいつもだ!)
「騾?£繧搾シ∵が鬲斐□?橸シ」
さっきのようにちょっかいをかけた。
でも今回は違った。
この熊は、ちょっかいをかけても一切反応しなかった。
(やばい。反応してもらわないとこの人が死んじゃう!)
僕は一生懸命吠えた。
『ワン!ワン!』
相手はやはり一切反応しない。
でもこいつにそんなに時間をかけていられない。
さっきついてきた熊がいるからだ。
(戦っても勝てるかわからないこの状況でどうすればいいの?)
そんなとき一つの聞き覚えのある声がした。
『ちあよ。勝てるぞ。あきらめる時間ではないぞ。』
(ご主人の声!)
この声は勇気につながった。
(まだ勝ち目があるということだな)
僕は前、奇跡的に勝った熊2体の相手をした。
僕はまず疲れている方の熊を相手した。
熊は、魔法のようなものを打ってきたが僕には『スロー』にしか見えなかった。
(魔法は訓練していなければ弱いだけとアニメでも言っていた!)
魔法を避けることに成功した。
(まだ戦いは終わっていない)
僕は、前の分身のようなものを想像した。
(これで発動してくれ!)
発動はされなかった。
(なんで...前は無意識だったけど出たじゃないか)
相手はまた魔法を打ってくる。
(避けるにも体力が要するというのに...)
もう一度想像した。
発動はされなかった。
(どうしたら勝てるんだ)
僕は、頭がいっぱいになった。
(まず反応しない熊を殺さなければ、人が死ぬ。そして今相手をしている熊を倒さなければまずまずこの人は救えない...)
そんな考えているとき相手は見たことない魔法の準備をしている。
(これは避けられないかもしれない。避けられなければ死ぬだけだ。)
僕の頭に誰かが問う。
『お前はもう死ぬよ。これで君は終わりだ。』
この声は聞いたことのない声だ。
(なんでそう。言い切れるんだ)
そう問うといった。
『だって君の決意が弱いからだろう?決意が弱いやつに生きる道はないよ』
僕は少し納得してしまった。
少し考えてから言った。
(でも僕の決意は強い)
そういうといった。
『今の間が君の決意の弱さだよ。もう君の決意はないよ』
(確かに決意が弱いのかもしれない。でも僕は『ご主人の犬』だ!ご主人は言っていた!
希望をもっている限り、不可能なことはないと!)
僕は完璧な決意になったことが僕にはわかった。
(もう不可能はない!)
そう思うと同時に前のように光った。
そう赤色に...
僕はもう目をつぶらない。
よく見ると僕の分身のようだった。
(こいつらすごく僕に似ているな)
そんなことを考えている束の間この分身たちが話しかけてきた。
『ボスよ。いつも通り働いた分この動物の肉はいただくからな』
あの時も肉が減っていたのもこいつへの報酬だったのかと納得できた。
僕は言った。
『あぁいいぞ。その代わり役に立ってくれよ。』
分身は僕がご主人にうなずいた時のように頭を縦に振った。
いざ戦いが始まった。
こいつらは僕の考えたことをすんなりと聞いた。
(まずは腕試しにさっき戦っていたやつを倒してくれ)
考えた瞬間、分身たちはすぐに行動した。
数秒後熊は死んだ。
傷一つない状態で相手を殺した。
でもまだ終わってはいない。
そうそこの人を救わないといけない。
(次はその少しでかい熊を殺してくれ)
分身はさっきと同じように動いた。
数秒後またしても熊は死んだ。
その熊が死んだ瞬間、熊たちの動きが無くなった。
そして熊たちは、すぐさま森に逃げていった。
よく見れば頭に生えていた角がなかったのだ。
(どういうことだ?あいつがボスだったってことか?)
分身は言った。
『あいつは多分ここら辺の森のボスです。やけに魔法力が大きかったから多分あっていると思います。そしてこの熊、雷角熊者はボスの生存がなければただの動物に過ぎないからです。』
(初めて知ったわ。あの熊、雷角熊者っていうんだな)
僕は言った。
(二匹も倒してくれた。一匹は君たちの報酬にするよ)
分身は不満そうだったが納得した。
分身は言った。
『まあ俺たちが生きられているのはボスのおかげですので。』
分身はいなくなった。
僕は安全になった街に一時期泊まることにした。
変更点
誤字がありましたので訂正いたしました。