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【完結済】異世界転移してしまった【犬】に生きる道はないのだろうか?  作者: 燐華織
工業の国

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三十四話 ガイル神より

「智安。俺が選んでしまったな」

そう僕は聞こえた。

目の前は見えないはずなのに、安心できる声だった。

僕は言った。

「誰なの?」

謎の声は言った。

「あぁ。わからないか。私は神だ。俗にいう【ガイル神】という者だ」

僕は言った。

「そういえば土解者も言っていたな」

ガイル神は言った。

「あぁ。土解者か。最初にあげた能力か」

僕は言った。

「本当にくれてたのってガイル神なの?」

ガイル神は言った。

「まあそうだね」

僕は言った。

「ちなみにさ。まだ君は死ぬ器ではないだろうっていうのは?」

ガイル神は言った。

「あぁ。そんなこと昔言ったな」

僕は言った。

「あれってどういう意味なの?」

ガイル神は言った。

「君には可能性があったからさ」

僕は言った。

「そっか」

僕は続けて言った。

「ていうか、今僕ってどうなっているの?」

ガイル神は言った。

「見てみるかい?」

僕は頷いた。


ガイル神は僕の視界の中に、アニメを見ていた時の画面みたいなのを映してくれた。

「どうだい。今の状況だよ」

ガイル神はそういった。

画面に映っているのは、魔王が観客者にアピールしている場面だった。

僕はぐったりと、地面に倒れている。

「なんだこれ・・・」

ガイル神は言った。

「まあ簡単に言えば、君は死んだってことだな」

僕は言った。

「僕は死んだのか・・・」

僕は絶望した。

勝てると思っていたのに、すぐに死んでしまった。


そんな様子を見てガイル神は言った。

「まだ戦いたいかい?」

僕は小さく頷いた。

ガイル神はつづけた。

「でも今の君じゃ勝てるわけない」

僕は言った。

「あの反則技があるから負けたんだ。あれは強すぎるから多分消費量が多い。

次は絶対に勝てる。だから今の僕でも勝てるはず!」

ガイル神は落ち着いた様子で言った。

「さらに君を絶望させようか。

君の分身と同じくらいだよ。あの反則技の消費量」

僕は言った。

「え・・・」

分身っていうのは、そんなに消費量はない。

というか、全くないっていっても過言ではないくらいだった。

ガイル神はつづけた。

「だから言っただろう?今の君じゃ勝てないって」

僕は黙った。

ガイル神はつづけた。

「君に一つ能力を渡したよね?」

僕は言った。

「なんだっけ?自創職だっけ?」

ガイル神は言った。

「それだよ。これは俺が与えた能力なんだ」

僕は言った。

「でも確か、レベルが足りないとかでできなかったんじゃなかったけ?」

ガイル神は言った。

「少し違うよ。これは古代の魔法だからできないんだ。

でも君は俺が選んだ価値があったようだね」

僕は言った。

「どういうこと?」

ガイル神は言った。

「あぁ。君には言ってなかったのか。君は俺が選んだ【勇者】なんだ」

僕は言った。

「え?そうだったの」

ガイル神は言った。

「そうなんだよ。勇者の君をサポートするのが俺ガイル神だからね」

僕は言った。

「そうだったんだ。じゃあ今までの能力って全部・・・」

ガイル神は言った。

「そうだよ。俺が与えた能力だよ」

僕は言った。

「ってことは、ずっと指示通りに動いてたってこと?」

ガイル神は言った。

「それは違うよ。俺は君に能力を渡しただけだ。

ちなみに俺が渡したのは【分身】と【土解者】だけだよ」

僕は言った。

「分析者は?能与者は?」

ガイル神は言った。

「それは君がそういう動きをしてたから与えた能力ってだけだよ」

僕は言った。

「そうだったんだ」


画面はまだ付いている。

画面では、魔王が僕を靴で踏んでいる。

ガイル神は言った。

「音声をつけることもできるけど、どうする?」

僕は言った。

「つけて」

ガイル神はボタンを押した。


魔王は言った。

「この雑魚な奴は【異世界転移者】なんだぞ?

こんな雑魚なのに。異世界転移者ってバカげているよな。

あんな見栄を張って、一発で死ぬなんて雑魚過ぎてスライムと思ったわ」

僕は怒りが湧いてきた。

(こんな奴に何で言われないといけないんだ。殺す)


ガイル神は僕にささやいた。

「悔しいか?憎いか?殺意は湧いたか?

君は今あいつを殺したいって思うか?それともこれでいいやってあきらめるのか?

あんな言わせっぱなしでいいのか?君はそんなに弱いのか?

君は勇者だ。まだ成長できるんだぞ?

俺の失敗だったかもしれないな。こんな奴を指名して」

僕は言った。

「黙れ。僕は失敗作なんかじゃない」

ガイル神は言った。

「実際にそうだろ?雑魚くて意思も弱くて決意もできないで」

僕は言った。

「まだ僕は蝶のように舞える」

ガイル神は言った。

「そうか。じゃあ君に能力をあげることにしようか」

僕は言った。

「わかった。絶対に殺す。アイツを」

ガイル神は笑いながら言った。

「殺せ。殺せ。暴れるんだ。暴れてこの世からあいつを消せ」

僕は言った。

「あぁ絶対に殺す」



その時僕の頭の中に、一つの声が走った。

「智安。あなたは【○○の加護 暴走屍ぼうそうのどれい】を獲得しました」

○○の部分は見えなかった。

僕は言った。

「ガイル神。アイツを殺してくるよ」

ガイル神は言った。

「あぁ。それしかないな。じゃあめった刺しにして来い。【勇者】よ」

読んで頂いてありがとうございます!

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