三十三話 戦い
僕は言った。
「じゃあさっさと死にな」
魔王は言った。
「殺せないのにも関わらずな」
僕は最初から、土解者を使うことにした。
「土解者。相手の攻撃を防ぐ準備を」
土解者は言った。
「了解だ」
僕は次に分析者に言った。
「相手の攻撃予測を頼む」
分析者は言った。
「了解です。ご主人」
魔王は言った。
「そんな小細工をしても無駄だ」
僕は言った。
「何言っているんだ」
魔王は言った。
「俺はお前の能力くらいすぐに分析できる。
そしてお前が今何をしているのかがすべてわかる」
僕は言った。
「何かしているわけではないぞ」
魔王は言った。
「まあいい。さっさと殺そうか」
魔王は唱えた。
「先式 餐」
その瞬間、無数の剣が魔王の後ろに現れた。
「なに」
僕は咄嗟に、土解者に言った。
「あれを防いでくれ」
でもそれは間に合わなかった。
飛んでくる速度は、尋常じゃない。
「うわ!」
でも土解者のおかげで三本で済んだ。
(本当に危ないものだ)
魔王は言った。
「ほう。判断力は良いものだな」
僕は言った。
「そうだろ?」
魔王は唱えた。
「界式 柵」
その瞬間、僕の回りが柵のようなもので覆われた。
(なんだこれ)
魔王は言った。
「それはもう抜け出せない」
僕は言った。
「は?」
土解者に言った。
「これを抜け出せるようにしてくれ」
分析者にも頼んだ。
だが無理だった。
魔王は僕のほうを見て高笑いをしながら言った。
「だからもう抜け出せないといっただろう。
これは俺が考え作成した魔法だ。もう無駄だぞ」
僕は必死に抜け出そうとした。
(この魔法の弱点をどうにか・・・)
僕は分析者に言った。
「この魔法の弱点はわからないか?」
分析者は言った。
「この魔法は書籍に載っていません」
僕は言った。
「じゃあこれは何で形成されている?」
分析者は言った。
「この魔法は、結界で形成されていると思われます」
僕は言った。
「なんていう結界だ?」
分析者は言った。
「結界は『魔式』です」
僕は言った。
「それはなんだ?」
分析者は言った。
「これは、シリバスのみで使える結界であり作成場所がシリバスです」
僕は言った。
「結界は結界なんだな?」
分析者は言った。
「一応そうです」
僕の頭で一つの物事を思い出した。
それは【結界の性質】だ。
結界は、重ねて僕の結界を壊せば壊れる。
僕は言った。
「魔王よ。この魔法は抜け出せないって?」
魔王は言った。
「あぁそうだが?」
僕は結界を作り出した。
そして結界を破壊した。
「パリィィン」
音が響き渡った。
「なぜ壊れたんだ」
僕は言った。
「知識不足がよ」
でも魔王はそんなに焦っていなかった。
「そんなことで勝ったつもりかい?よわい生き物だ」
僕は言った。
「まあまだたくさんの魔法を持っているんだろ?」
魔王は言った。
「どうだろうな?」
魔王は唱えた。
「堺式 灘」
その瞬間、目の前が真っ暗になった。
(なんだこれ)
魔王は言った。
「これは相手の視力を奪うんだ。でお前の視力を奪ったってわけ」
僕は言った。
「まじか」
僕は何か打開策を練った。
(今僕が持っている魔法でできるものはあるのか?でも使えるか?)
僕はたくさんの打開策を練った。
僕が最終的にたどり着いたのは、【分身】だった。
分身で入れ替われば、盲目状態もなくなるんじゃないかと考えた。
僕はまず、自分に結界を張った。
「何をしているんだ。馬鹿なものだ」
そして僕は分身を試した。
でも分身が成功したかどうかわからないがやってみた。
「分身。入れ替え」
僕はゆっくりと目を開けた。
多分成功している。
外の景色が少ししか見えないができた。
魔王は言った。
「ほう。そんな回避方法があるんだな。これからの魔法制作に活かさせてもらうよ」
僕は言った。
「でもお前はもう死ぬから、伝えられないな」
魔王は言った。
「もう死んでもらわないと困るんだよな。こっちが。
だからさもう死んでくれない?君の旅とかどうでもいいからさ」
僕は言った。
「何を言っているんだ?」
魔王は言った。
「こっちは君を排除したいのはそうなんだけどさ。
もうめんどくさいんだよな。お前みたいに粘って耐えてくるキモイ奴」
僕は言った。
「僕は死ぬつもりは一ミリたりともないよ」
魔王は言った。
「そんなの知ってるさ。だってお前もし死んでもいいならこんなに粘らないだろ?」
僕は言った。
「でもお前にいくら言われても死ぬことはできない」
魔王は言った。
「何で?」
僕は言った。
「別にお前に恨みがあるとかそんなんじゃなくて、夢を叶えたいからだからさ」
魔王は言った。
「じゃあ話にならないや。死んで?」
魔王は唱えた。
「死の神が言う。目の前の者に死を命ずる」
その瞬間、僕の目の前は真っ暗になった。
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