二十七話 対話(ころし)という手段と戦うことへの躊躇
僕たちは城に入ることに成功し、王のいる部屋という場所に入った。
そこにはないにもなく、僕たちは『本当にいるのか?』と疑った時だった。
謎の声の『三空意識』という言葉が放たれた瞬間、僕たちは違う空間に飛ばされてしまった。
そして謎の声の正体は見えるわけではなく、まだ声だけが聞こえる状態だった。
謎の声が発した言葉は予想外なものだった。
『逃亡の秘書であり王の息子 スジーサー』
そんな言葉を発した。
スジーサーとはスーサーに対して言っているようだった。
そして謎の声は言った。
『じゃあ対話という『死をかけた戦い』を始めようか。
なぁスジーサーよ。あの時家出した秘書よ』と発したのだった。
僕たちはいきなりの戦闘に戸惑いを見せてしまった。
(やばい。こいつ多分だけど強い・・・)
土解者は僕の思っていることを読み取り言った。
「確かにあいつは相当強いと思うぞ」
僕は言った。
「だよな。」
土解者は言った。
「まず空間移動を使えるやつ自体がすごく稀だし、習得することすら難しいだろうな」
僕は言った。
「空間移動ってそんなにレアなの?」
土解者は言った。
「あぁ。もちろんだ。空間を二つ移動できないといけないだろ?
現実という空間と自分が作り出す空間を・・・」
僕は言った。
「確かにそうだね。こいつに勝てる確率ってどれくらい?
分析者?」
分析者は言った。
「勝てる確率は、この空間の場合『30%未満』だと考えられます」
僕は言った。
「この空間の場合って?」
分析者は言った。
「この空間では、豪魔職の戦闘への干渉は不可です」
僕は言った。
「ということは土解者とは晴解者は攻撃できないってことか?」
分析者は言った。
「そういうことです。現在使えるのは『専門職』、『職業』のみです」
(終わった・・・)
僕はそのことを聞いてすごく危機感を感じた。
(僕はいつも土解者を使っているのに使えないだと・・・
僕が専門職で使えるのは『創造者』くらいか?
職業なら戦闘に使えるのは『召喚者』くらいっぽいな)
そんなことを考えていると謎の声は言った。
「さあ対話を始めようか。物理的な対話をね」
僕は言った。
「君は戦いでしか話すことはできないのかい?」
謎の声は甲高く笑い言った。
「そうに決まっているだろう?
相手がどれだけ強いかを確かめてから話すんだ。
だって弱いやつと話しても時間の無駄以外にないだろう?」
僕は言った。
「どういうことだ?」
謎の声は怒りぽく言った。
「はぁ。こんなことも分からない者なのか・・・
呆れるな。まあそんな馬鹿にも分かるように言うとな『弱いやつから学ぶことがない』からだ。
学ぶところがないやつと話しても意味はないのだ」
僕は言った。
「てことは君は自分より強い奴なら話すんだね?」
謎の声は言った。
「当然だろ?
そんなこと最初から言っているだろうが。
まあお前が吾輩より強くは見えないがな」
そして笑った。
僕は言った。
「それは誰だとしても話すのかい?」
謎の声は言った。
「だからそういっているだろうが。
まあそこの棒立ちしているスジーサーのような奴が吾輩より強いわけがないがな。」
そう大声で笑った。
確かにさっきからスーサーは一歩も動いていなかった。
僕は言った。
「まあいいや。もう戦闘いや対話を始めようか」
謎の声は言った。
「そうだな。お前が吾輩より強いと証明してみな」
そして戦闘が始まった。
僕は言った。
「分析者。この空間でできる戦い方を考えてくれ」
分析者は言った。
「わかりました。少しお待ちください」
謎の声は言った。
「じゃあ。行くぞ」
僕は言った。
「あぁ。こいよ」
謎の声は空間が暗いこともあり、姿が見えなく攻撃だけを仕掛けてきた。
(あぶな)
謎の声は魔法を僕の背後を狙って打ってきた。
僕は言った。
「分身。攻撃開始だ」
分身が出てきたがみんな戸惑っていた。
分身の一人が言った。
「どこにも敵がいませんが?」
僕は言った。
「どこにいるか分からないか?」
分身の一人は言った。
「どこにいるかは本体がわからないと僕たちもわかりませんよ」
僕は言った。
「やっぱりか」
そう話していると謎の声はまた僕の背後を攻撃してきた。
(こいつあぶねぇな)
僕は言った。
「創造者。準備しといてくれ。勇者式結界のな」
創造者は言った。
「わかりました。大きさはどれくらいにいたしますか?」
僕は言った。
「攻撃を防げるくらいだ。」
創造者は言った。
「了解いたしました。」
僕は言った。
「作るのにはどれくらいの時間がかかる?」
創造者は言った。
「約1~2秒程度だと思われます。大きさにもよりますが・・・」
僕は言った。
「じゃあ準備しておいてな」
僕がそう話していると攻撃を仕掛けてきた。
(よし来た)
僕は唱えた。
「創造者。勇者式結界・部分」
僕は相手の攻撃を勇者式結界で跳ね返した。
謎の声は驚きながら言った。
「ほぉ。吾輩の攻撃を跳ね返すってすげーな」
僕は言った。
「話す気にはなったかい?」
謎の声は言った。
「なわけないだろう?まだ攻撃も当てられていないのにな」
僕と謎の声の接戦が始まった。
謎の声はどこから攻撃してくるのか?
それをどう跳ね返すか?
跳ね返すことがまずまずできるのか?
生成は間に合うのか?
そんなことを考えながら僕は戦いつづけた。
分析者は言い始めた。
「ご主人。一ついい提案がございます」
僕は言った。
「聞かせてくれ。簡潔にな」
分析者は言った。
「ご主人には、『指導者』と『能与者』がございます。
この能力をスーサー様につけたらどうでしょうか?
現在使用されていない『召喚者』などを・・・」
僕は言った。
「確かに。でもスーサーは受け取るかな」
スーサーはこの空間に飛ばされたあの瞬間の状態で立ち尽くしていた。
分析者は言った。
「物は試しという言葉がご主人の元居た世界でありましたよね?」
僕は言った。
「まあ確かに。ご主人よく言ってたな」
分析者は言った。
「ではご主人は現在戦闘中なので私から『指導者』と『能与者』に声をかけてみます」
僕は言った。
「あぁ。ありがとな」
分析者は言った。
「ご主人からの命令でございます。『指導者』と『能与者』は直ちにスーサーに問いかけを行ってください」
指導者は言った。
「わかりました」
能与者も同じく言った。
~~~~~~~~~数分後~~~~~~~~
能与者は言った。
「返信がございません。彼はもうあきらめているように感じられます」
分析者は言った。
「なんとか返信をもらえないですか?」
能与者は言った。
「彼はもう放心状態のような感じになっております」
分析者は言った。
「わかりました。ご主人に伝えてみます」
分析者は言った。
「ご主人。能与者が問いかけた結果『応答なし』という結果になりました。」
僕は言った。
「なんでだ?」
分析者は言った。
「スーサー様は現在『放心状態』のような感じだそうです」
僕は言った。
「わかった。ずっと問いかけ続けてくれと能与者に伝えてくれ」
分析者は言った。
「了解いたしました。」
分析者は言った。
「ご主人からの命令です。能与者はずっとスーサー様に問いかけ続けてください」
能与者は言った。
「わかりました。応答があるまで問い続けます」
僕はそろそろ耐えられなくなりそうっだった。
僕は言った。
「スーサー。なんでお前は受け取らないんだ?」
スーサーは黙っていた。
僕はつづけた。
「お前は戦うんじゃなかったのか。左腰につけてる剣でよ!」
スーサーはピクリとも動くことはなかった。
僕は言った。
「なんで動かないか知らないが、戦う決意ができていたんだろ?
決意をしたものを裏切るなよ」
スーサーはいきなり言った。
「わかっているさ。そのくらい。でもよ昔の記憶を蘇ると怖いんだよ」
僕は言った。
「あぁ。ようやく話してくれるようになったか。
まあその反応上、あいつが言ったことは間違いなさそうだな。
別に今話せとかそんなことは言っちゃいない。
お前は今を見ればいいんだ。お前に受け取りのやつがずっと来ているだろ?
それを受け取れ。戦えるようにしてやるからよ。」
スーサーは言った。
「意味がないんだよ。確かに戦えるようになるかもしれないな。
でもよ復讐にはならないんだよ」
僕は言った。
「復讐とかそんなことを考えて一歩も動き出せないのは一番復讐に遠い道だぞ。
復讐したならよ。今この瞬間。どんな手を使ってでも『殺し』に行けよ。
お前の人生というなの『物語』だろ?
最後まで自分勝手に生きろよ。」
スーサーは言った。
「もう剣を取ることすら恐ろしいんだ。
この剣はあの時使ったやつであれからもう思い出したくないから
閉まっておいたのにまた抜かないといけないときが来るなんて考えてなかったよ」
僕は言った。
「言ってたよな。『正さないといけない』って」
スーサーは驚いて言葉が出ない様子だった。
「今だからわかるさ。
お前はその剣を『サリバース』からもらたんだろ。
いやお前からしたら『父親』か。
お前はもし今皆が言う『王』があの日死んだはずの父親だとしたら
昔やっていた行動とは違うから『正さないといけない』ってことだろ?
お前は、正すんだよな?間違っているから。
それは良い行動だ。だが今のお前は行動できているか?
今その言葉へのアンサーができているか?
お前はただ単に言葉を並べた『遊び』をしていただけなんだよ。
多分その行動に自惚れていたんだよな。
分からなくはないさ。僕のご主人だってそういうことはあったからね」
スーサーは言った。
「確かに自惚れてたのかもしれない。
じゃあ逆に智安ならできたのかよ」
僕は言った。
「僕は『本当の決意』をしたものは死ぬ気でやるよ。
だから僕は、いろいろな仲間と話してこれたんだ。
異国の国『サニー』では大量の魔物と戦って
人々の国『サリエル』では魔王の乗り者『シキシマ』とも戦ったさ。
でも今僕はここに立って、こいつの攻撃を跳ね返し続けている。
これはすべて『決意』の『リターン』なんだ」
スーサーは言った。
「ただ単にお前が強いからじゃないのかよ。
狩りの時も躊躇なく殺しに行っているしさ」
僕は言った。
「なわけないじゃん。怖いよ。
正直死んでも行きたくないよ。でもよ。決意したんだよ。
僕は『ご主人の犬』だって。僕はあの出会った日から死んだ日までのことはすべて覚えているさ。
僕が話せるのもご主人の趣味のおかげだし。僕が戦えるのも元を言えばご主人のおかげだ。
スーサー。お前だって同じだろ?
父親から剣術も習ってその剣ももらって。その記憶を捨てるのか?裏切るのか?無駄にするのか?
僕はそんなことは絶対にしないね。だってそれは相手が自分のことを『大切』にしている証じゃないか。
ご主人は僕を大切にしてくれていたと思うよ。確かに不登校の不適合者だってけどさ。
でも僕にたくさんの経験をさせてくれたのは紛れもない『ご主人のおかげ』だよ。」
スーサーは言った。
「父さんが俺のことを大切にしてくれていたとは思うよ。
でもな。この剣はそれを思い出させて来るんだよ」
僕は言った。
「じゃあその剣を使って悪い思い出を切ればいいじゃないか。」
スーサーは言った。
「なにを言っているんだ?」
僕は言った。
「だってその剣は父さんからもらったものだろ?
それはあの日の時も使ったんだろ?そしたらこいつを殺してあの日の思い出を終わらせろよ。
何年前のことかしらんが、その思い出に終止符を打てよ。
こいつを殺したら、その剣は二つの思い出が詰まることになるだろ?
『父さんとの剣術の思い出』そして『父さんの復讐』。」
スーサーは言った。
「確かにそっちの方がいいよな。」
僕は言った。
「お前はあの日一人だったかは知らんが今は僕がいるからな。
全力で頼れよ」
スーサーは言った。
「わかったさ。智安。お前の考えに便乗させてもらうよ。」
そしてスーサーは能与者に承諾を出した。
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