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王子様に恋をした  作者: 加賀城 百合音
3/6

私を揺るがす事件

付き合う事になって三ヶ月後に事件が起きた


()()は私を酷く動揺させた






その日は週末だったが、竜二さんは出張だった。


彼に会えない寂しさを紛らわせる為、私は1週間分のお弁当のおかずの材料を買いに、近くのスーパーに行った。


会えないのは寂しいけれど、竜二さんの好物を思い出しながらの買い物は本当に楽しくて、気付けばとても幸せな気持ちになっていた。


お会計を済まし、エコバッグを背負って自転車に乗る。


アパート迄の道のりを軽快に走って暫くすると、赤信号の為自転車を停め、ふと周りを見渡したその時!


私の目に飛び込んで来たのは、同じく信号で止まった1台の車。


左ハンドルの運転席には彼氏の竜二さん

右の助手席には、私の知らない綺麗な女性が乗っていた。


2人の様子から目が離せなくなってしまった私は、じっと見入ってしまうが、車中の2人はそんな事を気にも止める様子はない。


耳元で何かを囁きあい、じっと見つめ合ったかと思うと


竜二さんは、恋人繋ぎをした彼女の手を自分の口元に持って行き、軽いKissをしたのだ。


彼女は真っ赤な顔をして恥ずかしそうに俯くと、竜二さんはそっと肩を抱き寄せ頬にKissをする。


その内信号が青に変わった為、車はその場を離れて行ってしまった。


何が起こったのか分からず、私は#茫然自失__ぼうぜんじしつ__#のまま自宅に帰り、その日はスマホを握り締め#一睡__いっすい__#も出来ずに朝を迎えた。






週が明け月曜日


私は寝不足のまま出勤


流石に目の下のくまだけはコンシーラーを重ね塗りしてどうにか隠したものの、#目敏い__めざとい__#同期の斉藤一眞(さいとうかずま)26歳から、


「お前どうしたんだよ?あ~さては先輩といちゃこらしてて寝てねぇんだろ?いいねぇリア充は」


と散々言いたい事を言って自席に戻っていった。


いちゃこら?

は?何言っちゃってんの?

と、職場でガチ切れするわけも行かず、私は頭を抱えたまま、残念な年上の同期に盛大に溜め息をついた。

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