表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王子様に恋をした  作者: 加賀城 百合音
2/6

大好きな先輩2

努力の甲斐あってか、


「いつも美味しいお弁当をありがとう。栄養バランスもいいし、彩りも良いね。君の旦那さんになる人はきっと幸せになれるだろうな。」


竜二さん(先輩)が言ったので、私はすかさず


「だったら先輩、私の旦那さんになって下さい!」


と思わず逆プロポーズをしてしまった。


言ってしまった後、顔から火が出たかのように真っ赤になり、恥ずかし過ぎで俯いてしまった私の頭に降ってきた言葉は、


「いきなり旦那は無理だけど……なら俺と付き合ってみる?」


という願ってもない言葉だった。


私は真っ赤な顔で口をパクパクさせながら竜二さんを見上げ、


「い…いいんですか?」

「良いも何も、付き合って欲しいんでしょ?」


そう言って笑顔で右手を出して来た竜二さんの大きく温かい手をぎゅっと両手で握った私は


「これからよろしくお願いします 。」

とお礼を言った。



お仕事が忙しい竜二さんは、土日も接待やら出張がやらが入る為、あまりデートも出来ずにいた。けれど毎晩LINEで会話をしたり、曜日と時間を決めて通話をしたりする楽しい時間を過ごしていた。


竜二さんは本当に優しい人で、いつも私を気遣ってくれる。

彼に会うと緊張してしまう私は、彼を名前で呼ぶことが出来ず、どうしても『先輩』と呼んでしまうのだけれど、そんな私を竜二さんはいつも笑顔で見てくれていた。


私達はとても上手くいっていた。

いや…いっていると思っていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ