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放浪者と彼方の文通  作者: トモナ
15/31

討伐は進み、自信を取り戻す

ポイント・感想を下さい・モチベーションに繋がります!



よし、よく後書きに書いてある文章を前書きに書いてみる。

でもこれって怒られないのだろうか?

一時期こういった行為って怒られるって聞いたけど…消されないよな?

 ゴブリン討伐作戦は物量に対抗した物量による徹底的な殲滅である。

 精鋭部隊として派遣された高ランクの熟練者冒険者による下層でのメス殲滅を目的とした大暴れと放浪者達のような逃げてきたゴブリン達を捜索殲滅する中層部隊。

 低ランクの初心者冒険者によって表層安全の確保を行い、補給物資の輸送や中層までの商人などの支援部隊を護衛する表層部隊の大きく分けて三つの部隊による長丁場を想定した攻城戦が如き戦いとなる。


 一匹たりとも逃がしはしない。


 一匹たりとも生かしてはいけない。


 下層の部隊が巣穴をほじくり返し、侵入者を撃退しようとするゴブリン達を次々と返り討ちにする。

 木々の隙間から飛び掛かるゴブリンをハンマーで殴り飛ばし、頭上から飛び掛かってくる別のゴブリンを矢で撃ち落とす。

 常に一定の距離を維持して別のパーティーが不意打ちされそうな所を助け合い、堅実に堅実を重ねた戦いですり潰すようにゴブリンを殲滅していく。

 仕留めたゴブリンの数が一定以上になったり矢や魔力の心配などが出たパーティーが下がるのを護衛したり穴埋めをするのが二人の役目である。


 交代する部隊の背中を狙うところの横っ面を剣で切り裂く。


 棍棒で頭蓋を狙っている大振りな攻撃を落ち着いて避けて姿勢の崩れた所で首を切り落とす。


 鋭い牙を剥き出しにして噛み殺そうとする所を別のパーティーが放った尖った石の砲弾が無数に頭蓋を刺し貫く。


 下層と中層を繋ぐセーフハウスまで送り届けた所で一足先にセーフハウスで清算作業や食事などの休憩を済ませていた別のパーティーと入れ替わり、抜けた穴がある地点まで補充を送り届けるという仕事の繰り返しだ。

 何体ほどの死体と内臓でどれだけ稼げるかについて自慢するパーティーの話を右から左に聞き流しながら周囲を警戒しながら歩く、一息にダンジョン奥地まで殲滅しないのは往復するという行為の間であるものを探す為でもある。


 ダンジョンの通路や小部屋にある人間では通れないような小さな抜け道。


 小人のようなゴブリンだから通る事の出来るそれが原因で下層から中層へ本来の通路を通ることなく現れているのだ。


 どうやって作られているのか不明だが、こうして作られている横道を見つけて塞いでいくのもダンジョンの安全を確保する為に必要な事だ。

 またこうした横道には人間側の殲滅を逃れて中層への逃亡を画策しているゴブリンの逃げ道を塞ぐ為の他に、今まさに階層へと逃げ込もうとしているメスのゴブリンとその護衛達の姿を見つけられるチャンスがある。

 錫杖の鈴飾りが凛となって地面がせり上がり穴を簡単にだが塞ぐとメスだけでも逃がそうと決死の突撃をしてくる護衛役を一緒にいるパーティーと共に一気に蹴散らす。


 放浪者と女剣士が突破口を切り開いた所を一気にメスまで突撃して一気呵成に仕留める事でメスを失った護衛は戦意が崩壊してその場にへたり込むので、後は介錯するだけだ。


 メスの討伐はそれだけでかなりの額の特別報酬が支払われるので討伐部隊の士気は高い、メス討伐に成功した喜びの叫びがダンジョンに響く。

 それに返答するように別のパーティーから自分達も討伐して報酬を手に入れるという気炎の叫びがあちこちから上がる。

 メスの討伐が完了した場合はその死体を証拠に特別報酬を貰う為に下がるのだが、今のパーティーには死体回収と保存の為のアイテムボックス持ちがいる事によってそのまま討伐を続けることが出来る。

 アイテムボックス持ちがどういった物資や目的の為にこの力を使うのかがしっかりしているパーティーはこうした場合でも長時間戦い続けられるという強さがある、これが無差別に入れ込む様な場合だといざという時に物資が使い物にならない場合が多い。


 放浪者の場合は腐食や保存対策に大金をはたいて専用の木箱などにしっかりと分別している事で無差別に入れても大丈夫なように対策している。


 ソロの場合ならそもそも必需品の量もかなり抑えられ、アイテムボックスの為の保存木箱の量も少なく済ませていけるからだ。

 現在は二人分の生活必需品の保存が必要なのでこうした討伐した死体を入れることは出来ない、代わりに討伐した死体は今のパーティーのような相手にはした金で売り渡して小銭に変えている。

 元々復帰依頼としてキチンとした報酬が入るのだから無理してゴブリンの死体をアイテムボックスに入れる必要はない、ましてや充分な資金を持っている身としてゴブリンの死体を無理に積み重ねる必要もないのだから。


 こうした余裕が周囲をしっかり見まわす力に繋がる。


 錫杖の鈴飾りを凛と鳴らして隠れているゴブリンをまた一体仕留める。


 メス討伐に喜んでいたパーティーの目付きが素早く変わる、まだ討伐任務は終わっていない。

 女剣士も愛剣に付着した血のりを拭き取り深呼吸を一つして意識を整えると、緩めていた身体に力を入れなおす。


 言葉はいらない。


 ただ鈴飾りの音が敵の存在を知らせるように鳴るだけ。


 ただそれだけと動作で勝利の余韻を切り捨てて次の戦いへと意識を変えられるのが熟練冒険者というものだ。

 今でも勝利に酔い、自分達が狩りをする側として舌なめずりするような者達ではない、相手はゴブリンという危険を十二分に理解している経験があるからこそだ

 豊富な実戦経験と敵への理解から生まれる熟練の空気はランクとしては中堅上りの女剣士にとって肌を刺すような空気と、その強さを間近で見ながら肩を並べている自分がいるという自信へと繋がっていく。

 放浪者としても熟練パーティーの洗礼された連携というものは勉強になる、僅かなハンドサインや視線の動きから素早く敵の位置や数を判断して位置取りや攻撃の種類を選び取り、次々とゴブリンを仕留めていく。


 その種類もパーティーごとに違う。


 パーティーの交代支援によって短期間に様々なパーティーと接するので更に多彩な動きを見れる。


 放浪者とは今回の依頼というものが悪くないと感じていた、いやそれが復帰依頼の本来の目的であるという事に気付いていた。

 自分とは違う戦い方や考え方に触れて冒険者という職業や在り方について見識を深めて、目指す答えというものを得てそれを目指していくというもう一度歩き出す理由を作り出す為だ。

 日が沈み始めると二人は休憩として他の見回り組と交代して安全が確保されている小部屋で見張りをしてもらいながら就寝する。


 そして翌朝には見張り組と交代して彼等の就寝を守りながら武器の手入れや食事を済ませて次の交代と入れ替わり見回りの仕事に就く。


 三交代の見回りと見張り仕事を一週間続け、一度地上に戻って食料品を買い込み再度討伐の為にもう一度冒険者ギルドに顔を出した所で討伐は終了したと宣言される。

 戦いはこれから第二段階へと移行するのだが、それには少し時間が掛かるとして成功扱いとして冒険者達へと報酬を支払う為の終了宣言だ。



 ゴブリンという強敵との戦いは第二段階へと移行する。



 放浪者と女剣士の二人の戦いはここから、本当の意味で始まる。


コロナで仕事が爆発的に増えて毎日執筆が厳しくなるかも知れません

くっそ自分にとって指が動く作品なのに、時間が足りなくなりそうなのが腹立つ

あと書いてると予定より肉がついて文通話まで持っていけないのも腹立つ

タイトル詐欺になってしまうじゃないか

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― 新着の感想 ―
[一言] >よし、よく後書きに書いてある文章を前書きに書いてみる。 >でもこれって怒られないのだろうか? >一時期こういった行為って怒られるって聞いたけど…消されないよな? 応援ポイントはもう入れて…
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