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13回目の恋。

作者: 青龍夜空

軽い感じで読んで下さい。


突っ込み所の多い話です。


最後に一言、ホラーもどきのギャグ小説です。


夏休みに入った頃、俺は幼なじみにこう言った。


「せっかくさーー、かわいい子と付き合えたのにまたフラれた」


『はい?またーー?あんた、なんか浮気とかした?』


「してねーよ。ほら、俺ってさ一途じゃん?」


『いや、知らんけども』


「なのに何故か毎回毎回フラれるんだぁ~~」


『それに関しても知らんけども』


「え~~!なんかお前冷たくね?」


『冷たくないわ。大体、これでもあんたの話聞いてやってるんだから感謝しなさいよね。……で、何故か分からんけど彼女に毎回フラれると』


そうなんだよな……。


今まで何人も付き合ったけど、毎回すぐフラれる。


……まさか、


「お前がなんかやってるとか!俺と他の女がくっつくのが嫌で~~とかさっ!」


突き刺さる冷たい視線。


『は?アホなの、馬鹿なの?私があんたを好き?死んでもないから、輪廻転生したとしても絶対ありえないから』


即答であった。


……ぐすん。


『でさ、マジの話、あんたが無意識の内にその彼女にゲス発言したとかどう?ナチュラルクズって奴?』


「ねーよ。俺、女性に優しいし?」


『自然に優しい的な?』


響きは似てるが違う、違うっ!


「まったくよ、ちゃんと人のーー『谷島くん』


……?


「ああ、倉田さんか……なんだ?」


『せ、先生がプリント早く提出しろって言っててだ、だからあの……』


「……なるほど、ありがとな倉田さん」


『う、ううん。大丈夫だよ、……あ、あのッ!よかったらーー


『早く準備しなって』


「おう、分かってるよ」



「あっ、じゃあな!倉田さん」


『バイバイ、倉田さんまた明日ね』



ーーガラガラ


ーーバタンッ











『……なんで』







ーーー

ーーーー



『……倉田さんってすごいどもるよね、見た目も地味だしなんか怖い』


「……おい」


『分かってるって!ちょっと思っただけ』



『なんかあったらあんたが守ってくれるんでしょ?』



なにそれかわいい。



俺のハートにズキュンっ!!と来た。


「お前、輪廻転生したとしても付き合いたくない的なこと言ってなかった?」


『付き合って、とは言ってないでしょ。守ってねって言ってるの!』


「……やっぱ嫌い、お前嫌い」


『……はいはい、言い過ぎたから泣くのやめな!』


「俺の純粋なハートを弄びやがってっ!!クソ~~!」


グスン。









ーーー

ーーーー


そんなある日……


『好きです』


倉田さんに告白された。


「……あ~~、ごめんな」


ーー付き合うのは無理だわ


『……。』


「別に君の事が嫌いなわけじゃないんだよ。だけどあんまり話したことないし、それに……俺好きな子できたんだ。」


『……なんで』


「今までは気付けなかったんだけど、こう……なんていうかやっぱりその子が居ないとダメだなっていう子」


『……なんでッ!!なんでッ!!あいつがあなたとッ!!』


「ちょ、ちょっと落ち着けって」


『第一、今までだってあなたのそばに他の女がいる事が嫌だったのにッ!よりによってあの女ッ!?』


「……まてよ、まさか倉田さんだったのか!?今までの彼女達に別れるように言ったのは!」


『いや、それに関してはあなたにいろいろ……こう、問題が?』


……。



クソッ!倉田さんめッ!!


『……それに、私はあなたに伝えたい事があって!!』


「倉田さんなんか知らねぇっ!!うわーん!」


『あっ!待って、貴方が……行っちゃった。……まあ、しょうがないか私じゃ釣り合わないもんね』






ーー好きだったんだけどなぁ







ーーー




ーーガラッ!!


『どうしたのよ、あんた』


「待っててくれたのか?」


『なに当たり前の事言ってんのよ、いつもの事でしょ』


幼なじみはそう言って笑った。


「……そうか」


『……告白、されたんでしょう?倉田さんに』


「なッ!なんで……」


『知ってるのかって?あんなに分かりやすければねえ、誰だって気づくわよ。逆に聞くわ、なんであんた気付けないの?鈍感系主人公?』


「安定の辛辣感」


『……告白、受けた?』


「受けてねーよ。気づいたんだ俺」


『え、あんたが告白を受けない……だと』


そんなに意外か。


「スルーするな。気づいたんだ俺、お前の大切さに」


『フェッ!?ちょ、ちょっと待っーー


「やっぱり俺、お前が居ないとダメだわ」


『ッ!?……本気?』


「ああ、本気さ。俺についてこれるのはお前しか居ない。今までの彼女でさえ俺の言葉にすぐにツッコミを入れられる子はいなかった。お前……七海をのぞいてはなっ!!」


『やっぱりなっ!!案の定だわっ!!』


やはり、七海のツッコミ力はカンストしてやがるッ!!


「そうッ!!俺のパートナーはお前しか居ねぇっ!!」


『……もう、いいや。ここまで来たら付き合ってやるよ


ーー何処までも




……。


「ちょっと、それは……不意打ちでしょう」


『フハハッ!顔赤いぞっ!!私の可愛さに酔いしれろ!!』


「ああ、思う存分酔いしれるつもりだよ」


『……この、天然タラシが』









































ーー死んでも、輪廻転生したとしても貴方から絶対に離れる気ないからね。



この言葉は誰が言ったのか?






ハッピーエンドなのか??




もう、後には退けない。



























私の作品を最後まで読んでいただきありがとうございますっ!



ーーー余談ーーー


倉田さん、めちゃくちゃいい子、微ヤンデレ


幼なじみの七海ちゃん、裏でいろいろやる系のヤンデレ?


ちなみに、今までの彼女達は無事。

ダイジョーブです!!




なんだかんだで主人公君は、なにも気付かず幸せな毎日を送りそう。


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