にょろにょろズの食事風景
さあ!
やってきました!
ごはん回です!
といっても飯テロのようなことは一切ありません。
うちの四匹のにょろにょろたちの、食事事情をご紹介していこうと思います。
今回は蛇による捕食画像がメインになるので、そういったものを苦手、不快に思う方は速やかに退避してください!
大丈夫ですか?
では。
まずご紹介するのは餌となるマウス。
基本はハツカネズミ、なのかな。
色のついてない白いネズミがおもに冷凍マウスとして出回っています。
この冷凍マウスは、通販でも買うことができますし、爬虫類や猛禽を取り扱っているペットショップなどでも購入することができます。
このマウスは、発育の状況や大きさによって名称が変わります。
大体どのお店でも同じような呼び方をしているので、覚えておくと便利です!
いやまあ蛇を飼っている場合は、ですけども!
大きさは大まかにわけて、
ピンクマウス<ファジー<ホッパー<アダルト/リタイア
という感じになります。
その中でSサイズからLサイズまで選べたりすることもありますし、その名称だけで売っているお店もあります。
細かいところ説明していってみましょう。
【ピンクマウス】
通称ピンマ。
SSサイズからLサイズまで、サイズをそろえて販売しているお店が多いです。
基本はまだ毛の生えそろっていないマウスの赤ちゃんをさしています。
【ファジー】
こちらは毛の生えそろえ始めた状態をさします。
ファジーでもサイズがあったりしますが、このあたりからファジーはファジー、としてまとめて取り扱うお店も多いです。
【ホッパー】
毛が生えそろい、活発に活動し始めるようになった状態。
この時期のマウスがやたらぴょんぴょん飛び跳ねることから、ホッパーと呼ばれているのだとか。こちらも、ホッパーとしてまとめて取り扱われていることが多いです。
【アダルト/リタイア】
完全に大人になったマウス。
こちらもアダルト、としてまとめて取り扱われることがあります。
ただ、お店によってはアダルトとリタイアを区別していることも。
リタイア、というのはある程度年をとり、子供を産めなくなったマウスのことです。アダルトより大きめのマウスであることも多いようです。
こんな感じです。
ちなみに、もっと大きな餌が必要になってくると、次は「ラット」になります。
おそらく、ガータースネークやコーンスネークといったナミヘビ類の飼育だとお世話になるのはマウスまでで、ラットまでにはいかないんじゃないかなあ……、と思っていたり。
ちなみにまるんちのにょろにょろさんたちは、全員ピンマです。
黒紅→ピンマМ
さくらもち→最近ピンマLを食べるように。
うどん→ついさっき試しにあげてみたらピンマМを食べられるように。
みかん→つい先日試しにあげてみたらピンマМを食べてくれた
こんな感じです。
もともとうどんとおみかんにはピンマのSを与えていたのですが、たまたまピンマSがきれまして。
ちょうどよいタイミングなのでサイズアップに挑んでみるか、とМをあげてみたところ、二匹とも頑張ってМサイズを食べてくれました。
ものすごい頑張ってるうどん。
それ無理なんじゃない……?
入らないんじゃない……?
と思いつつ見守っていたところ、なんとか呑み込んでました。
本当ついさっきМサイズのピンマを食べた直後なので、現在若干ツチノコっぽいフォルムでケージの中で食休みをして――……黒紅に轢かれたりしています。
ああ、そうそう。
たまに蛇を飼っている、という話をすると生きたネズミを餌にするんでしょう、と怖がられることもあるのですが。
基本的にまるは生餌を与えるつもりはありません。
残酷だから、とかでなく。
もっと単純に、生餌を与えると蛇が怪我をする可能性も高いからです。
生餌っていうのは生きているわけで、そりゃ生きているなら抵抗もします。
その際に怪我をさせられると、うっかりそれが原因で蛇の方が参ってしまうことがあるのです。
例えばマウスロット。
獲物を呑む際に口の中が傷つき、その傷が化膿する病気です。
そうして咥内の傷が化膿すると餌も食べられなくなるし、腫れると蛇は口を閉じていることもできなくなります。
治療のためには蛇を押さえつけて口をあけさせ、膿んでいる傷口を切開して膿を出しきり、消毒する必要があります。
もちろんそういった治療は蛇に大きなストレスを与えることになるので、ストレスから拒食に陥って死亡、とかも十分あり得ます。そんな危険性を避けるためにも不必要に生餌は使いたくないなあ、というのがまるの考えです。
また、蛇は臆病な生き物なので。
一度マウスを食べようとして、反撃されてビビってしまった場合。
「マウス=怖い」
と学習すると、それ以降たとえ冷凍のマウスであっても食べなくなってしまうこともあるのです。
そうなると飼い主としては餌に何を与えたものかと頭を抱えることになってしまいます。
それだけでなく、まるは食べ比べたことないので想像でしかないのですが、生餌の方が美味しかったとしてそれ以降蛇が生餌しか受け付けなくなる、なんてことになってもまるは死ぬほど頭を抱えます。
なので、面白半分に生餌を与えてみよう、というのはあまりお勧めできないなあ、とまるは考えておりまするん。
その一方で、生餌を与えているからといって残酷だ、面白半分にそんなことをして、と蛇の飼い主さんを責めるようなこともしないで欲しいなあ、ともまるは思います。
前にも何度か話をしている通り、蛇は臆病で繊細な生き物であるため、何かをきっかけに頑固な拒食ターンに陥ってしまったりするのですね。
そうなると蛇は、どれだけお腹がすいていようと、食べなければ死ぬ、というぐらいになっても、むしろ死ぬまで拒食を貫いてしまうことがあります。
そういうときに、蛇の本能に訴えて食欲を刺激する方法として、生餌を与える、という手段もあるのです。
一か月以上拒食を続けていた蛇に、生餌を与えてみたらそれ以降餌をまた食べるようになった、という話もよく聞きます。
なので、まるのスタンスとしては必要がなければできるだけ生餌は避けたいけれど、どうしても必要、ともなれば考える必要もあるのだろうなあ、といった感じです。
さて。
ちょっと真面目な話もしましたが、ここで話をうちのにょろにょろに戻しましょう!
人間でもよく、食事の作法に人柄が現れる、と言いますよね。
たぶんそれは蛇でも一緒、な気がします。
そんなわけで、ものすごい個性が現れてるなあ、と思ったまるんちのにょろにょろズの食事風景をご紹介。
まず黒紅。
問いたい。
すごく問い詰めたい。
何故その角度でイケると思ったのか。
絶対無理だよそれ!
っていうかちゃんと頭から呑もうよ!!!!
チャレンジャー黒紅。
黒紅ちゃんはこれだから……、と思いつつ、次はおうどんとおみかん。
この二匹は餌のサイズが同じなので、大体給餌のタイミングが一緒なのです。
が。
が。
が。
この一見よく似たサイズの二匹には恐ろしいほどの差があるのでした……。
おうどんは黒紅よりはおとなしく、まるに捕まえられるまではわりと逃げ回ったりもしますが、一度捕まえられるとわりと「好きにせえ……」とばかりにおとなしくなる子です。あまりびちびちはしない。
そんなおうどんは温めたピンマを目の前にお箸で差し出すとすごい勢いで食いつき、箸から強奪していくわけなのですが……。
無理だって。
おうどん、その角度は絶対無理だって。やめなって。
いったん落ち着こう?
誰もごはん取らないから、一回落ち着いて、食べやすそうなところから食べなおせばいいんじゃない??? ねえ???
食べづらいことにフラストレーションを抱えているのか、しっぽをびったんびったんしながら頑張るうどん。
一方その頃のおみかん。
優雅。
ちょう優雅。
見習えおうどん。
ちなみに。
前回ちょっとお話したように、まるんちでは基本蛇の食事はケージの外、別のプラケで行うようにしているのですが、おみかんだけは別だったりします。
このおみかん、臆病すぎてプラケに移動するだけでもう警戒しまくって、餌を食べるどころでなくなってしまうのです。
また、ケージ内で与えるにしても、他の三匹がお箸でつまんだマウスを近づけただけで飛びついてくるのと異なり、おみかんは置かれた餌しか食べません。
匂いを嗅ぎ、少し近づいて舌をちろちろし、何事もないかな、っていうのを念入りに確認したのち、そっとよってきてマウスを頭で何度かつつき、それからあーん、と口をあけて食べてゆきます。
最初のうちはマウスを置いていてもなかなか食べず、一晩放置した結果次の日朝マウスがなくなっているので、「あ、食べたのかよかった」となる感じだったのですが。
最近はまるが餌をおいて、上の蓋をしめるぐらいのタイミングでそっとよって来る感じになりました。そのうち箸から受け取ってくれるようになると良いのだけども。
そうして、おみかんがそっとご飯を食べ終えるのを見守って。
おうどんも食べ終わったかな、とちらっとプラケに視線を戻して。
もうなんか。
おうどんがそれで良いならそれで良いんじゃないかな……。
後から食べ始めたおみかんが食べ終わったところで、ようやく食べ始めることができたらしいおうどんなのですが。
それ足から食べてるな???
黒紅もおうどんも、そろってなぜ食べにくい角度から挑むのか。
ガーターの血なのか。
まあ、もともとマウスを食べる種類の蛇ではないので、本能的に食べ方がわかっていない可能性も少々。
その後20分以上かけて、うどんはなんとか食事を終えました。
そしてここで真打のさくらもちさんですよ。
優雅なおみかんの先輩でもあるさくらもちさん!
先輩、出番です!
じゃじゃーん!
……。
…………。
………………。
ひもQかな?
いや、あれなんです。
仕方ないんです。
さくらもち、コーンスネークだから。
コーンスネークだから!!
えっと。
さくらもちさんはコーンスネークという種類の蛇でして。
この種類の蛇は毒をもっていません。
ともなると野生下においてどうやって獲物を狩るかというと、締め殺すのです。
そう。
なのでごはんにテンションの上がったさくらもちがマウス(しんでる)を思わず締め上げてしまったとしても誰が責められるだろうか! いや責められない!
▼さくらもちの からみつく こうげき!
と、いうわけです。
たまーにテンションの上がりまくったさくらもちさんはこういうことをするのですが。
皆さまお忘れでしょうか。
コーンスネークはもうペットとして飼われるようになって長いことたっている蛇さんなのです。たまに野生の血が目覚めてこうしてごはんを<S>無駄に</S>締め上げてもみたりもしますが、さくらもちさんには野生の本能はあんまり残ってなかったりもするのです。
その結果何が起こるのかというと。
自分で巻き付いて締め上げた獲物を 見 失 う のですよね……。
「あれ? どっかいった」
って顔してるけどお前自分でまきまくってるだけだからね。そのぐるぐる巻いた中にあるよ、っていう……。
そして、こうなる。
いやほんと。
さくらもちさんがそれで良いなら良いんじゃないかな……。
蛇の口ってよく開くなあ。
皮も柔らかによく伸びるなあ……。(現実逃避)
という、我が家のにょろにょろズの食事風景でした。
ちなみに。
最近のさくらもちはまるの手の上でごはんを食べるようになりまして。
最後にのろけて良いです?
良いですよね?
よっし!
巻っ。
何がかわいいって、まるの親指の付け根にひしっと巻き付けられたほっそいしっぽです。このしっぽがかわいい。
というのろけで〆ます。
ここまでお読みいただきありがとうございます!
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