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にょろにょろな日々  作者: 山田まる
4/9

我が家の暴れ黒ウナギ


 そんなわけで我が家にやってきた黒紅くろべにだったわけなのだけれども。

 この最初の買ってきたプラケ、というのが改めて水入れを入れてみるとすごく狭そうに見える。


 また、プラケの上部は黒い網上になっているので、棚においてみると蛇の動向が全然わからない……。


 そんなわけで、黒紅が我が家にきて数日でお引越しをしていただくことに。

 新しくケージとして用意したのは、三晃商会から出ているレプタイルボックスにしました。普通に近所のペットショップで売っていて、これは、と思いまして。

 

 このレプタイルボックス、アクリル製で四方から中身が見えます。

 横幅30センチ、奥行き20センチ、高さが15センチ。

 当時全長20センチ弱だった黒紅にはちょうど良いサイズ。

 それをこんな感じにセッティング。


挿絵(By みてみん) 

 

 蛇は、トグロをまいているときの3、4倍ほどのスペースがあれば飼えるそうで。黒紅がトグロを巻くとこんな感じなので、


挿絵(By みてみん)


 ちょう余裕。

 こうしてみると、黒紅さん、あなたこの数か月でだいぶ育ちましたね……?

 

 ここで、黒紅のことを改めて紹介しましょう。

 

 黒紅くろべには「レッドサイドガータースネーク」という種類の蛇です。

 出身は北アメリカ。

 なので、他の蛇さんたちに比べると寒さに強い印象が。

 適温は25~35度の間。

 全長は60㎝~140㎝ほど。

 ただ、1mを超えるのは珍しい小型な蛇だそうです。

 

 黒紅さんがまるんちにきたときはまだ寒い三月で、エアコンをつけていてもケージ内の室温が17~19度ぐらいになってしまいがちだったのですがそこはパネルヒーターで暖をとって乗り越えてくれました。黒紅えらい。

 

 湿地や水辺でよく見つかる蛇らしく、日本に輸入されてきた当初は「湿った環境を好む」と勘違いされ、ケージの床を水ゴケで覆ったり、床を湿らせたびたびたの環境で飼われていることが多く、その結果皮膚病で死んでしまうことが多かったそうです。実際には水に浸かることは好きだけど、普通に乾いたところで暮らしてます、という感じだった模様。

 

 そういった誤解があった結果、「死にやすい蛇」ということで、ペットスネークとしての流通はコーンスネークなどに比べると少な目かもしれません。

 

 

 が。

 このガータースネーク、見た目が綺麗な子が多い!

 

 

 そもそも名前の由来が、イングランドの「ガーター勲章」に似ていることらしいので、色味の美しさはお墨付き。


 黒紅はレッドサイドガータースネークなので、黒地に赤が散る中、背に淡く黄緑がかった白のラインが走る、というモルフ(模様)なのですが。

 パステルカラーの子がいたり、アルビノの子がいたり、青い子がいたり、なんかびっくりするほど派手な子がいたり、ととても色鮮やかです。

 ぜひ一度検索してみてくださいな。

 サンフランシスコガータースネークなんて、お前なにか人工着色料使ってない???と聞きたくなる色をしています。

 

 そんなガータースネークさんの特徴をいくつか紹介。

 

 すばやい。

 すばやい。

 すばやい。

 すばやい。

 すばやい。

 

 大事なことなので五回言いました。

 

 なんなの。

 黒紅なんなの。

 びっくりするぐらい素早い。

 

 あとこう、蛇を飼っている方は「ハンドリング」といって蛇を手に乗せ、腕にまきつかせたり、指に絡めたりといった触れ合いを楽しむことがあるのですが、ガータースネークはたぶん「ハンドリング」には向いていない…………。

 

 びっくりするぐらい素早い上に、びっくりするぐらいびっちびち。

 

 お前はウナギか。

 そんな勢いでびっちびっちびっちびっち……。

 まるは黒紅を手にしている間は常にウナギつかみみたいなことになっています。


 慣れよう。

 黒紅さん慣れよう。

 

 小さい間は警戒心が強く、大きくなるにつれ人に慣れ、ハンドリングができるようになる、という話も聞いていたので黒紅もいつかは落ち着くだろうと信じていました。

 信じていたんです。

 

 やー、今日も元気にびちびちしてるな???

 

 我が家の暴れ黒ウナギです。

 慣れなんてなかったんや…………。

 

 

 

 まあ、黒紅さんがガータースネークの中でも特に暴れ黒ウナギ属だった可能性がありますが、ガータースネークは全般的に「鑑賞」向きの蛇だと思った方が良いかもしれません。

 

「鑑賞」といった意味ではガータースネークはとても優秀です。


 結構他の蛇さんがケージの隅っこで動かなくなっていることが多い中、ガータースネークはわりと動きます。

 黒紅さんは立体運動もわりと好きで、試しにいれてあげた木の枝にはものすごくよく登ります。

 

挿絵(By みてみん)

 

 そして落ちます。

 

挿絵(By みてみん)


 黒紅さん……?

 

 

 触れ合って楽しむ、というタイプの蛇ではないですが、見ていてとても楽しい子です。

 

 

 

 

 さて。

 そんな黒紅さんですが。

 実はこの方、変態蛇。

 


 >>変態蛇<<



 何かこう初めて聞くとわりとインパクトのある単語ですが、なんでも蛇の中でもネズミを食べない蛇のことをそんな風に言うらしいです。

 そう。

 

 ガータースネークさん、実は魚食。

 野生では魚だけでなく、虫、カエルなんかを食べているらしいのですが。

 

 日本人としては何かこう親しみを感じるけれども、ペットとして飼うことを考えると魚食は大変面倒くさい……。

 

 ネズミ食ならペットショップで売られている冷凍マウスが使えますが、魚ともなるとそうもいかないので。

 

 ただ逆転の発想で。

 蛇を飼いたいけれど、餌でネズミを与えるのが怖い、という方には、冷凍マウスを使わなくても済む、ということでガータースネークが勧められることがあるそうです。

 

 その場合、メダカや金魚を餌として与えるらしいのすが、それだけだと栄養が偏るので別途サプリメントを与える必要がある模様。

 

 ちなみにまるんちの黒紅さんは、といえば。

 ちゃっかりネズミを食べてます。

 

 本来魚食いの蛇、ではあるのですが、ペットとして飼う中ではネズミを食べてくれた方が(ネズミが平気なら)ありがたいもので、ペットとして流通するガータースネークは大体生まれてすぐにネズミに餌付かせてあることが多いです。

 

 でも、絶対、ではないので。

 もしイベントなどでガータースネークを購入しようと思ったなら、餌は何に餌付いているのか確認するようにした方が良いです!

 

 そして話は黒紅さんに戻りまして。

 この黒紅さん、驚くほどよく食べる。

 あとものすごく快便。

 

 蛇、というのは毎日餌を食べるような生き物ではないのですよね。

 子どものうちはおおよそ三日に一回。

 大きくなったら一週間に一回だとか、二週間に一回。

 その目安が、糞をしたら前に与えた餌の消化が済んだということなので、次の餌を与えるタイミング、と言われているのですが。

 

 黒紅さん餌やったその日に糞しますね???

 

 なんなの。

 あなた一日一食食べる気なんですか。

 

 というわけで最初のうちは「糞したから次の餌……?」と悩みつつ、一日一回だったり、二日に一回のタイミングでごはんをあげていたまるだったのですが。

 先にガータースネークを飼っていらっしゃったフォロワーさんに相談したところ、すごくあっさりと


「ガーターはあげればあげただけ食べるよ!」


 と恐ろしいことを言われてしまいまして。

 こわい。何その食欲。

 しかももともとネズミ食いではなかった蛇なので、マウスを消化するのに胃腸に負担をかけている可能性があるらしく。

 あまりあげすぎてもよくない、というお話を聞いたもので、ピンクマウスのSS、Sを食べている間は三日に一回。

 ピンクマウスのMを食べられるようになってからは、一週間に一度にしています。

 

 蛇の中には神経質に拒食をする子がいる中、拒食知らずの無限の食欲魔蛇になりがちな黒紅さんです。

 

 最後にごはん中の黒紅さんを。

 捕食、というかネズミも映っているので、苦手な方はここでブラウザバックをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あんがー。

 挿絵(By みてみん)

ここまでお読みいただきありがとうございます!

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