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正義と悪とウラオモテ  作者: ぴこはん
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プロローグ

 戦隊もののヒーロー番組や怪獣と戦う正義の味方の話。

 男ならば小さい頃にこういった番組を見ていたことが多いだろう。

 お父さん世代から今のちびっ子世代まで続く子供向け番組である。

 今では威厳のある父親も、ヒーローに憧れて変身の真似事をしていた微笑ましい時期もあっただろう。

 だが、俺はそんな正義の味方が大嫌いである。

 いや、正義の味方が嫌いと言うのは語弊があるかもしれない。

 正しくは悪の組織、悪の大魔王、悪の秘密結社最高!正義の味方なんか消えちまえ!である。

 ほとんどのちびっ子達が正義の味方に憧れるのに対して、俺は数少ない悪に憧れる人間なのだ。

 そんな俺の日曜日の朝は特撮ヒーローシリーズをテレビで見て、テレビに向かって悪態をつくことから始まる。

「ちっ、偽善者ぶりやがって。まじ大した信念もねえくせに大きな野望を持った奴らの邪魔すんなよ」

 奴らはいつもそうだ。

 大した訓練や努力もせずにご都合主義でおいしいとこをもっていきやがる。

 そういう風に作られてるんだから深く考えるなと言われたらそれまでだが、生粋の悪好きとしては我慢ならない。

 日曜の朝、特撮番組を観て苛立ちを抱えたままバイトに出かけるというのが俺、私立桜高校に通う二年生、江口真人の日常だ。

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