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魔法のこと知っちゃった

十二話目ー

いや、なんかお久しぶりです。

ちょっと今テスト期間でして、立て込んでたのでこんな感じです。テストよ無くなれ!

そんなこんなで魔法回ですー。言い方変えれば説m(ry

というわけで、始まりー

俺は知らなかった。


「お頭、あそこにいいカモがいますぜ」


「何?どこだ?」


俺は知らなかった。


「あそこですよ、あそこ」


「おぉ、確かにいいカモだな」


俺は知らなかった。


「男の方は貧弱そうだし、女の方はとびっきりの上玉だな」


「そうでしょ」


俺は知らなかった。


「よし、いつものところにアイツらが来たら全員で包囲しろ、いいな?」


「へい」


俺は知らなかった。俺たちは襲おうとしてる奴らがいたことを。


そしてーー


***


俺たちは広い草原を歩いていた。城を出てから数時間立つ。今、俺たちは二人だけだ。そう、二人っきりなのである。これはきっと何かが起こってもおかしくない!え?今までに何かなかったのかって?……無かったよコンチクショー!


「どうしたんですか?ヤマト様?涙なんて流して?」


セシアが首をかしげて聞いて来た。そんな可愛い仕草がさらに俺を追い詰めるとも知らずに。


「いや、大丈夫。目にゴミが入っただけだから」


「そ、そうですか?」


そんな心配した目で見ないでくれ。嬉しいけど悲しくなる。そんな状況を打破するために俺は疑問に思っていることを聞いてみた。


「セシア、俺に魔法のことについて教えてくれないか?」


「え?ヤマト様はあの儀式で知ってるんじゃないんですか?」


「いや、それはそうなんだけど、実際に言葉で聞いて知っていることをまとめたくてな。ダメか?」


「もちろんかまいませんよ」


そう言って笑顔で説明してくれた。


***


「ーーというわけです」


あれからセシアは魔法について丁寧に教えてくれた。え?いったいどんなのかって?仕方ないなー。なら、教えてやろう!『第二回!勇者ヤマトの魔法講座!(二回目ありましたー!拍手!)』……また聞いた話なんですけどね?


魔法

【魔法】といえばアニメなんかでよく出てくるものが浮かぶ。この世界の魔法もそんな感じだ。魔法は人間や魔族が魔力を言葉にのせる行為、つまり【詠唱】することによって発動する。詠唱をするのはイメージを固定するためらしい。上位の魔法ほど詠唱が複雑になり長くなる。ま、俺はしなくても使えるんですけどね!


属性

魔法には6種類の属性が存在し、それぞれ【火】・【水】・【風】・【地】・【光】・【闇】という。その中でも火・水・風・地は【基本四属性】(ノーマルマジック)と呼ばれている。この基本四属性の全部を誰もが使えるわけではなく、元々備わっている魔法の素質で使える属性が決まるらしい。だから個人差があり人によって使える属性が違う。素質の他に、【上位二属性】(ハイマジック)と呼ばれる光と闇は種族によって使えるか否かが決まる。人間は光属性は使えるが闇属性は使えず、魔族は闇属性は使えるが光属性は使えない。これは人の魔力は闇属性に適合せず、魔族の魔力には光属性が適合されないかららしい。ま、俺はどっちも使えるんですけどね!なんで使えるかって?俺だからさ!ん?そのノリやめろ?……はい。光と闇は他の四属性のように属性そのものを魔法として放つことは出来ない。例えば、火属性の魔力を練り込んだものは物を燃やす魔法になるが、光属性の魔力だけを練り込んでも魔法は発動しない。なんでも、四属性の魔法の様に使うには必要な魔力が多すぎるため扱うことが出来ないんだそうだ。

ここで属性の相性についても話そうか。基本四属性には他属性に対して強いものと弱いものがある。例えば火は水に弱いが風に強い。こういった強弱の関係が存在する。つまり、

火<水<風<地<火(<は弱点)

こんな感じだ。

そして、このルールは光と闇には関係ない。なぜなら、この二つの属性は本質的に基本四属性よりも上位に存在するからである。使用できる種族から分かるように特別な属性なのだ。だからのか、上位二属性に強弱の相性があるのは互いのみで、互いに相殺し合うのである。まるで今の人間と魔族のように。また、魔法の属性にはそれぞれ違った性質がある。火には『攻撃』、水には『回復』、風には『速度』、地には『防御』の性質がある。しかし、それだけでは性質のみで具体的な効果は発揮しない。が、ここで登場するのが光と闇である。なぜなら、光には『促進』の性質が、闇には『抑制』の性質がそれぞれあるのだ。この上位二属性を他属性に組み合わせることで四属性の性質を発揮する。つまり、人間は自分や味方に光属性と基本四属性を掛け合わせて身体能力を強化し、魔族は闇を掛け合わせたものを敵にかけ相手を弱体化させることができるのである。


以上、『第二回!勇者ヤマトの魔法講座!(本当に次回があるかは不明)』完!(キリッ)


そして、セシアの話を聞き終えると俺は無性に魔法が見たくなった。


「……でも、なんでヤマト様はあの時光を……」


セシアが何か言っているが、今は気にしてられてない。


「なぁ、セシア。ちょっと魔法見せてもらっていいか?簡単なやつでいいから」


え?とセシアがこっちに振り返った。


「今ここで、ですか?」


「あぁ、どうしても見たくなってな。ダメか?」


お願いするように言ってみる。男がお願いしたっていいじゃない。


「も、もちろんいいですよ!」


セシアが早口で了承してくれた。頬を赤く染めながら。あれ?そんなに暑いか?


「で、では、見ててください」


「おう」


俺が返事をするとセシアは詠唱し始めた。


「『赤き炎よ、我が手に集まれ、【火炎球】(ファイヤーボール)』」


すると、セシアが手のひらからサッカーボールくらいの火の玉が飛んでいき、草原を少し燃やした。俺はその光景に感動していた。リアルで魔法を見ることが出来るなんて!気づいたら俺はセシアの手を握っていた。


「ヤマト様!何を……」


「すごい!すごいよセシア!俺あんなの見たの始めてだよ!感動した!」


「あ、ありがとうございます……。あの、ヤマト様、手……」


「え?うわ⁉ごめん!」


「いえ………やっぱり言わなければよかったかな……」


俺は慌てて手をほどいた。またセシアの顔が赤い。そんなに嫌だったか?あと最後の方が小さくて聞こえなかったけどなんて言ったんだ?気まずくなりつつも感動は消えず、またセシアに質問した。


「なぁ、セシア。俺にも使えるかな?」


不安になりつつも聞いてみる。


「は、はい!使えると思いますよ!」


さっきのことがまだ気まずいのか、つまりながら答えてくれた。俺はなんとなく立ち止まり手を横に向けた。そして俺はなんとなく呟いた。


「『【火炎球】(ファイヤーボール)』」


するとーー大きな炎の塊があった。


その炎の塊は【火炎球】(ファイヤーボール)だった。でも、セシアの10倍以上の大きさになっている。そしてそれが手を向けた飛んでいき、遠くの方で大きな火柱を作った。しかし、魔法だからなのか、火事のようになることはなかった。


「「………」」


俺たちはもう呆然とするしかなかった。そんな中、セシアが先に復活する。


「なんですか?……今の?」


恐る恐ると言った感じで俺に聞いてくる。


「えーと……【火炎球】(ファイヤーボール)?」


俺も理解出来てないから疑問形になってしまう。


「はぁ……もうヤマト様だから、で納得しときます」


疲れた様にそう言うセシア。あれ?なんかすごいあきれられてる⁉


「ハ、ハハ……」


笑うしかない俺。こんな時は笑っちゃえぇ!そんなこんなで進んで行くとセシアが突然


「見えました」


そう呟いた。


「え?何が?」


突然のことに全くついていけておりません。


「次の国ですよ!ヤマト様!」


あぁ、そうだった。俺たちは新しい国に向かってたんだ。すっかり忘れてたぜ。ハッハッハー。はい、勇者の自覚持つんでそんな目を向けないで。


「えーとなんて国だっけ?」


「シラブル国ですよ!」


そうそうシラブル国。さっき聞いた……ような気がする。


「通称奴隷の国です」


え?俺、それは初耳なんですけど……。


***


俺は知らなかった。


「お前ら!準備はいいか!」


「「「「「おう!」」」」


俺は知らなかった。


「よっしゃ!行くぞおおぉぉ!」


「「「「おう!!」」」」


俺は知らなかった。俺たちを襲おうとしてる奴らがいることを。


そしてーー


「お、お頭なんか変じゃありやせんか?」


「あぁ?何が?」


「いや、なんか飛んできて……⁉」


「あぁ何のはな……⁉」


「お、お、お頭!何ですかアレ⁉」


「し、知らん!と、とにかく逃げるぞ‼」


「お頭!すごいスピードで迫ってきてますよ⁉」


「に、逃げろおぉ‼逃げるんだあぁぁぁ‼」


「へ、へい!お前ら早く逃げーー」


「「「「「ぎゃあぁぁぁぁぁ‼」」」」」」


俺がたまたま放った【火炎球】(ファイヤーボール)が奴らを壊滅させたことを。

魔法回でしたー

ほとんど説明とか言わないで……。そして、不遇な盗賊たち……。また出番はあるでしょうか?まぁ、こんな感じで新しい国突入です。どんな風になるかは作者が聞きたいです……。

感想などお待ちしてまーす。

では( ´ ▽ ` )ノ

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