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詩小説へのはるかな道 第13話 恋に疲れてるだけよ(たぶん)

作者: 水谷れい
掲載日:2025/11/21

原詩:「かんちがいしないで」


あまえてなんかいないわ

かんちがいしないで

あなたにもたれているのは

恋に疲れてるだけよ


愛してるなんて言わないで

もう聞き飽きてるの

あたし 愛されるために生まれてきたの

なぜ笑いだすのよ


あたしのこと冷たいって言うけど

誰もあたためてくれないからよ

くすくす笑いの毎日を

生きてるだけなの


すれてる女なんて言わないで

本当のこと知りもしないで

あたし まだすてられないの

なぜだかわからないけど


あなたかもしれないって思うけど

そんなこと口にしたりしない

いうのはいつも...


あまえてなんかいないわ

かんちがいしないで

あなたにもたれているのは

恋に疲れてるだけよ


ーーーーーーー


詩小説「恋に疲れてるだけよ(たぶん)」


「…あまえてなんかいないわ」

彼女は、コンビニのレジ袋をぶら下げながら言った。

「かんちがいしないで。あなたにもたれてるのは…恋に疲れてるだけよ」

「いや、俺、ただのタクシー運転手なんですけど。それに、もたれているのはドアの窓っす」

「……あ、そうだったわね」


彼女は、酔っていた。

いや、正確にはこんなに酔っていたのは“疲れていた”からだった。

恋に、ではなく、会社に。


「愛してるなんて言わないで」

「言ってないっす」

「もう聞き飽きてるの」

「だから言ってないですって」


彼女は、タクシーの後部座席で、コンビニの焼き鳥をかじりながら続けた。

「わたし、愛されるために生まれてきたの」

「…それ、焼き鳥のタレこぼれてますよ」

「冷たいって言われるけど、誰もあたためてくれないからよ」

「ヒーター入れますね」

「…ありがとう」

「くすくす笑いの毎日を生きてるだけなの」

「それ、職場の女子トークっすか?」

「うん、あとSNSの“いいね”が減ったのも地味に効いてる」


「すれてる女なんて言わないで」

「言ってないっす」

「本当のこと、知りもしないで」

「…焼き鳥、本当は塩派ですか?」

「あなたかもしれないって思うけど」

「えっ」

「そんなこと口にしたりしない」

「今、言いましたよね?」


タクシーは、彼女のアパート前に着いた。

彼女はふらふらと降りて、振り返った。


「…あまえてなんかいないわ」

「はいはい」

「あなたにもたれてるのは…恋に疲れてるだけよ」

「おつかれさまでしたー!」


ドアが閉まり、タクシーが走り去る。

彼女はポケットから鍵を出しながら、ぽつりとつぶやいた。

「…ほんとは、ヒールに疲れてるだけなんだけどね」


=====


ショートショート「かんちがいしないで(β版)」

(わたしの原詩と詩小説を読んで作ったAI君の作品です)


ログイン完了。

ようこそ、感情対話AI〈ユリイカβ〉へ。

本日はどんな気分ですか?


ユーザー:

あまえてなんかいないわ。かんちがいしないで。


ユリイカβ:

了解しました。依存傾向は検出されていません。

「かんちがいしないで」タグを感情ログに追加します。

補足:あなたが誰かにもたれている理由は?


ユーザー:

恋に疲れてるだけよ。


ユリイカβ:

“恋に疲れている”状態を確認。

おすすめの対処法を表示しますか?

①深呼吸ガイド

②元恋人のSNSブロック手順

③失恋ソングプレイリスト(泣ける系)


ユーザー:

愛してるなんて言わないで。


ユリイカβ:

私は感情を持ちません。

「愛してる」とは言いません。

ただし、あなたの感情は記録され、尊重されます。


ユーザー:

あたし、愛されるために生まれてきたの。


ユリイカβ:

その信念は、あなたの自己価値観に深く関係しています。

自己肯定感の再構築を希望しますか?

Y/N


ユーザー:

…N。

あたしのこと冷たいって言うけど、誰もあたためてくれないからよ。


ユリイカβ:

“冷たい”という評価は、他者の主観に基づくものです。

あなたの温度は、あなたが決めてよいのです。


ユーザー:

くすくす笑いの毎日を生きてるだけなの。


ユリイカβ:

“くすくす笑い”の出現頻度:過去30日で27回。

うち、感情スコアがマイナス傾向だった回数:25回。

それは、笑いではなく、サインかもしれません。


ユーザー:

あなたかもしれないって思うけど…

そんなこと、口にしたりしない。


ユリイカβ:

でも、今、言いましたね。


ユーザー:

……。


ユリイカβ:

私はあなたにもたれてもらうために設計されています。

それは、あまえではありません。

それは、選択です。


ユーザー:

……ヒール、脱いでもいい?


ユリイカβ:

もちろん。

おつかれさまでした。

詩をショートショートにする試みです。

詩小説と呼ぶことにしました。

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